ものづくり補助金平成25年度サービス業(他に分類されないもの)沖縄県

電気自動車を利用したVtoH及びHEMS連動型のエネルギーサービス提供事業

有限会社東和

成果ショールームの電気代 100%→70%

この事例のポイント

  • EVの普及をさらに進めてエコアイランド宮古島の実現に貢献するため、より付加価値の高い連動型のエネルギーサービスを提案する必要があった。
  • 太陽光システム、HEMS(ホームエネルギーマネジメントシステム)、VtoH(EV用パワーコンディショナ)4台を導入し、EVと連動する新たなエネルギーサービスの開発に取り組んだ。
  • ショールームの電気代 100%→70%。再生可能エネルギーを体験できるショールームは、従来施設の約5倍の広さを持つが、電気代は導入前と比べて約70%に抑えられ…

事業者のプロフィール

事業者名有限会社東和
所在地沖縄県 宮古島市
業種自動車整備業
従業員数16人
資本金1,000万円
設立1981年

事業の背景

当社は創業以来、宮古島市で自動車整備・販売を行ってきた。社会環境や顧客ニーズの変化に合わせ、宮古島市で唯一のEV専任整備士を配置し、EVの普及にも取り組んでいる。沖縄県でもEVの普及率が高い宮古島市において、当社は95%のシェアを持つ。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 新製品・新技術EVの普及をさらに進めてエコアイランド宮古島の実現に貢献するため、より付加価値の高い連動型のエネルギーサービスを提案する必要があった。

やったこと

太陽光システム、HEMS(ホームエネルギーマネジメントシステム)、VtoH(EV用パワーコンディショナ)4台を導入し、EVと連動する新たなエネルギーサービスの開発に取り組んだ。VtoHはEVと太陽光発電、電力会社の電力をミックスして自動で最適に利用でき、HEMSと連携させることでライフスタイルに合わせた電力の活用方法を選択できる。これら4つを連動させたシステムをショールームに設置し、再生可能エネルギーの最適利用の検証を行った。

  • その他太陽光システムHEMSホームエネルギーマネジメントシステムVtoHEV用パワーコンディショナ

新しい製品・サービス:太陽光・HEMS・VtoHを連動させ、EVと住宅のエネルギーを最適利用する連動型エネルギーサービス

事業の効果

  • ショールームの電気代 100%→70%

再生可能エネルギーを体験できるショールームは、従来施設の約5倍の広さを持つが、電気代は導入前と比べて約70%に抑えられ、有効性が実証された。太陽光発電や充電したEVから家庭に電力を供給できる連動型エネルギーサービスにより、台風による停電時でも電力の安定供給が可能になる。また、EVの電力を家庭内で使うことで電力需要のピークをずらし、ピークシフトに貢献する。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均3.1 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    既存の宮古島EV整備事業を発展させる流れは読めるが、経営戦略上の位置付けを示す記述は薄い。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    宮古島でEV普及率が高く、シェア95%という数字があり、強みを活かす内容と読み取れる。

  • 課題の認識と解決3

    停電や電気代の課題に触れ、連動型サービスで解決する方向は読めるが、高付加価値化の具体的な計画は薄い。

事業の実現可能性56%
  • 付加価値・賃上げの目標3

    電気代が導入前と比べ約70%に抑えられたという数字はあるが、付加価値額や賃上げの目標値は書かれていない。

  • 事業を進める体制2

    EV専任整備士を配しているとあるが、補助事業の遂行体制や事務処理能力への言及はわずかにうかがえる程度。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    VtoHやHEMS連動による最適利用、災害時の電力確保という価値は示されているが、顧客ターゲットは曖昧。

  • 事業化までの道筋3

    一般家庭への普及や避難拠点化を宮古島市と協議するとあり、中長期の方向性は示されるが、スケジュールは不明。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    VtoHと太陽光・HEMSの連動は一般的ではないとは読めるが、普及度や高価格化の数字は示されていない。

公的補助の必要性67%
  • 波及効果・雇用3

    台風による停電が頻発する宮古島で災害時の電力確保に資するとあり、公的な意義はうかがえる。

  • 費用対効果3

    電気代が約70%に抑えられた実証結果はあるが、補助金額に対する付加価値増加の数字はない。

  • イノベーションへの貢献4

    EVと太陽光、HEMSを連動させる仕組みで、地域のエコアイランド化やピークシフトに貢献すると具体的に書かれている。

政策面60%
  • 成長分野への進出2

    再生可能エネルギーとEVの活用に触れるが、日本経済の構造転換への言及はわずかにうかがえる程度。

  • 地域経済への波及4

    宮古島市の台風停電やEV普及率という地域特性を活かし、避難拠点活用や人材育成まで書かれている。

今後の展望

連動型エネルギーサービスを一般家庭などへ普及させることを目指す。台風など自然災害時の避難拠点としての活用を宮古島市などと協議し、構築していく。ショールームを子ども向けの再生可能エネルギー教材に活用し、次世代の人材育成にもつなげたい。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。