新型車両整備機器導入による整備・塗装工程作業の効率化及び高品質化

有限会社ケーエムオート

この事例のポイント

  • 修理・整備工具が老朽化しており、設備を更新できず、十分なメンテナンスサービスを提供できていない。
  • ブレーキディスクローター研磨機を導入し、ブレーキディスクを自社で研磨できるようにした。
  • ブレーキディスクの自社研磨が可能になり、低工賃と納期短縮が実現した。

事業者のプロフィール

事業者名有限会社ケーエムオート
所在地鹿児島県 熊毛郡屋久島町
業種自動車整備業
従業員数9人
資本金600万円
設立1994年

事業の背景

屋久島には自動車販売修理業者が18軒ある。当社は平成2年に個人事業所として開業し、平成6年に法人化、平成9年に認証工場となった。島内登録車は9000台、整備需要は年約3500台で、当社は平成27年度に737台の車検・整備を行い、約21%のシェアを持つ。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力修理・整備工具が老朽化しており、設備を更新できず、十分なメンテナンスサービスを提供できていない。
  • 品質・精度塩害により車体が傷みやすく、最新の整備機器による定期的なメンテナンスが必要とされている。

やったこと

ブレーキディスクローター研磨機を導入し、ブレーキディスクを自社で研磨できるようにした。新型コンプレッサを導入し、車両塗装の品質を高めた。新型ヘッドライトテスターを導入し、ライト調整・測定作業を迅速化した。今後は車検や一般整備、6カ月点検の際に研磨サービスの案内を行い、一般客や同業他社の利用を広げる。

加工機ブレーキディスクローター研磨機
その他新型コンプレッサ
検査測定新型ヘッドライトテスター

事業の効果

ブレーキディスクの自社研磨が可能になり、低工賃と納期短縮が実現した。新型コンプレッサの導入で故障等が低減し、車両塗装の高品質化が実現した。ヘッドライトテスターの導入でライト調整・測定作業が迅速になり、整備・塗装工程の効率化と高品質化が実現した。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.6 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性73%
  • これまでの取組との一貫性3

    平成2年の個人事業開業から法人化、認証工場化と事業拡大の経緯は書かれているが、設備投資と経営戦略の結びつきは明示されていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    屋久島の整備事業者18軒、島内登録9000台、整備需要約3500台、シェア約21%など市場と自社の位置が数字で示されている。

  • 課題の認識と解決4

    工具老朽化と塩害による車体劣化という課題を示し、研磨機やテスター導入で納期短縮と高品質化を図る計画になっている。

事業の実現可能性60%
  • 付加価値・賃上げの目標5

    ブレーキディスク研磨の目標として月1〜2台、年間12〜24台、一般客月5〜6台、年間60〜72台と数値目標が明記されている。

  • 事業を進める体制3

    年間737台の車検・整備実績や認証工場としての経歴はあるが、補助事業を遂行する体制や人員配置は具体的に書かれていない。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    研磨サービスの対象顧客や月間台数、納期短縮と高品質化というアピール内容が整理されている。

  • 事業化までの道筋2

    今後の取り組みとして研磨サービスの案内と目標台数はあるが、中長期の検証や詳細なスケジュールは読み取れない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性40%
  • 新しさ・高付加価値2

    自動車整備業は一般的な分野であり、ブレーキディスク研磨サービスの新規性や高付加価値化を示す記述は乏しい。

公的補助の必要性33%
  • 波及効果・雇用2

    離島の整備事業者が少ない中で地域の整備を支える点はうかがえるが、波及効果や雇用創出の数字は示されていない。

  • 費用対効果2

    投資額と付加価値増加の関係は書かれておらず、費用対効果は直接読み取れないが、研磨サービスの目標台数はある。

  • イノベーションへの貢献1

    公開されている事例からは読み取れません。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    離島である屋久島で整備需要を支える地域密着の事業であることは読み取れるが、地域経済成長への牽引は具体的に示されていない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

車検や一般整備、6カ月点検の際に研磨サービスを案内し、一般客へ月5〜6台(年間60〜72台)、同業他社へ月1〜2台(年間12〜24台)の研磨サービス実施を目標とする。

業種と困りごとが近い成果事例

広島県サービス業(他に分類されないもの)平成27年度

自動車整備のプロセス改善と高度化計画

支柱の間隔が広い門型2柱リフトワイドを2式と低床式エアーガレージジャッキを1台導入し、旧型リフト2台と入れ替えた。

効果:タイヤ脱着工程の順番待ち時間 100分/日→15分/日

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成27年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。