ものづくり補助金平成26年度サービス業(他に分類されないもの)岩手県

顧客のニーズの先を見据えたカーライフサポートの充実

株式会社 細川商会

成果従来の約1/2に短縮

この事例のポイント

  • 板金塗装工場は自動車整備工場と同じ建屋内にあり、狭い場所での塗装作業を余儀なくされていた。
  • 板金塗装専用工場を新築し、車両塗装と乾燥を行う塗装用スプレーブース、車両の骨格修正に使うフレーム修正機、コンプレッサーの3種の設備を導入した。
  • 従来の約1/2に短縮。塗装用スプレーブースにより乾燥時間が従来の約1/2に短縮され、埃の付着が減って仕上げ磨きの時間も短くなった。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社 細川商会
所在地岩手県 北上市
業種自動車整備業
従業員数47人
資本金9,500万円
設立1986年

事業の背景

当社は昭和61年設立の自動車販売・燃料小売の法人で、新車・中古車の販売を本格的に行い、車検・整備、自動車保険、自動車板金塗装も合わせて行っている。自動車販売が根幹をなし、板金塗装の需要も増えてきていた。自動車登録後の未使用軽自動車販売に特化した専門店として岩手県内の販売台数はトップとなっている。売上高は約21億円。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力板金塗装工場は自動車整備工場と同じ建屋内にあり、狭い場所での塗装作業を余儀なくされていた。
  • 品質・精度塗装設備は簡易的に設置したもので良好な塗装環境が維持されているとは言えず、塗装斑や塗料のはじきが発生していた。
  • コスト・採算外注していた事故車両があり、完成納期や修理の大きさ等から自社で対応できない案件があった。
  • 生産能力従来のコンプレッサーは容量が小さく、塗料を吹き付ける際の圧縮空気が不足気味だった。

やったこと

板金塗装専用工場を新築し、車両塗装と乾燥を行う塗装用スプレーブース、車両の骨格修正に使うフレーム修正機、コンプレッサーの3種の設備を導入した。塗装ブースには乾燥装置が組み込まれ、仕上がり乾燥時間は車両ドア1枚あたり従来の約1/2に短縮された。埃が舞い上がらない仕様のため塗装面の仕上げ磨きの時間も短縮された。フレーム修正機は引き出す強さが従来機より大幅に増強され、「へこみ」の大きい車両のフレーム修正作業時間が1.7時間から1時間程度に短縮された。新コンプレッサーにより圧縮空気不足と油分混入が解消された。

加工機塗装用スプレーブース
加工機フレーム修正機
その他コンプレッサー

事業の効果

  • 従来の約1/2に短縮
  • フレーム修正作業時間 1.7時間→1時間
  • 時間ロス 3時間→0時間
  • 月あたり2〜3倍に伸びている

塗装用スプレーブースにより乾燥時間が従来の約1/2に短縮され、埃の付着が減って仕上げ磨きの時間も短くなった。フレーム修正機の導入でフレーム修正作業時間が1.7時間から約1時間に短縮された。コンプレッサーの更新により圧縮空気不足や油分混入による塗料のはじきが解消され、1〜2台/月、約3時間の時間ロスもなくなった。照明の光量も豊かになり塗装の仕上がり確認がしやすくなり、入庫台数は月あたり2〜3倍に伸びている。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.5 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    「ワンストップサービス」を事業コンセプトに掲げ、板金塗装を4本柱の一つとして強化する方針が示されている。過去の取組との関係は書かれていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    地域一番の地位保持や岩手県内の未使用軽自動車販売台数トップという強みが書かれ、板金塗装の設備強化で顧客満足を高める狙いがある。

  • 課題の認識と解決4

    手薄だった板金塗装が課題として挙げられ、外注していた事故車両を内製化して入庫台数が月あたり2〜3倍に伸びたと具体的に書かれている。

事業の実現可能性52%
  • 付加価値・賃上げの目標4

    塗装ブースで仕上がり乾燥時間が約1/2、フレーム修正が1.7時間から約1時間に短縮、ロス1〜2台/月約3時間解消と数値で効果が示されている。目標売上は約50億円とある。

  • 事業を進める体制2

    従業員数47名や人材育成グループの設置は書かれているが、補助事業を遂行する具体的な体制や事務処理能力の記述は少ない。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    ワンストップサービスの価値や顧客囲い込みの狙いは書かれているが、ターゲット顧客やニーズの裏付けは限定的である。

  • 事業化までの道筋3

    板金塗装専用工場の新築と3種設備の導入という進め方は書かれているが、中長期の検証や遂行スケジュールの詳細は読み取れない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性40%
  • 新しさ・高付加価値2

    未使用軽自動車販売は特化型の専門店と書かれているが、板金塗装分野の普及度や高付加価値化の水準は明示されていない。

公的補助の必要性40%
  • 波及効果・雇用2

    地域一番の販売店としての地位維持が書かれているが、地域経済への波及効果や雇用創出の記述はわずかにうかがえる程度である。

  • 費用対効果3

    設備導入で作業時間の短縮や時間ロス解消が数値で示され、入庫台数の増加も書かれているが、投入額に対する費用対効果は書かれていない。

  • イノベーションへの貢献1

    公開されている事例からは読み取れません。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    岩手県北上市の地域で板金塗装を強化し、地域の顧客利便性を高める事業と読めるが、地域経済の牽引効果は具体的に書かれていない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

販売台数をさらに増加させる環境が整ったとしており、今後は次世代リーダー育成など人材教育に力を入れ、売上高を50億円突破まで伸ばすことを目指している。

事業者の声

お客様の満足度が高まり、それが業績拡大につながるものと確信している。

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

広島県サービス業(他に分類されないもの)平成27年度

自動車整備のプロセス改善と高度化計画

支柱の間隔が広い門型2柱リフトワイドを2式と低床式エアーガレージジャッキを1台導入し、旧型リフト2台と入れ替えた。

効果:タイヤ脱着工程の順番待ち時間 100分/日→15分/日

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成26年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。