ものづくり補助金平成26年度サービス業(他に分類されないもの)大分県

荷役機構の改善における物流システムの効率化について

有限会社アサヒ産業

成果1日のトータル所要時間 360分→210分

この事例のポイント

  • 従来のユニック車によるコンテナ回収方式では、コンテナを顧客先に置いて帰り、廃棄物が貯まると引き取りに行く必要があり、一件の顧客につき車が2往復していた。
  • 回収効率の円滑化と省力化のため、従来のユニック車によるコンテナ回収からロボットアーム方式への転換を決めた。
  • 1日のトータル所要時間 360分→210分。ロボットアーム方式の導入により、顧客先への往復回収が不要となり、同じ回収工程が360分から210分に短縮され、150分…

事業者のプロフィール

事業者名有限会社アサヒ産業
所在地大分県 佐伯市
業種廃棄物処理業
従業員数26人
資本金2,500万円
設立1962年

事業の背景

有限会社アサヒ産業は佐伯市の臨海工業団地内に敷地面積7,000坪を有し、県南地域を代表する廃棄物処理企業として環境事業を行っている。近年は企業や一般の人の環境意識が高まり、処理や再利用の方法も燃やして埋める方式から完全資源化へ変わってきた。主な仕事は工場など顧客企業の廃棄物を回収して施設の加工プラントで加工することである。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力従来のユニック車によるコンテナ回収方式では、コンテナを顧客先に置いて帰り、廃棄物が貯まると引き取りに行く必要があり、一件の顧客につき車が2往復していた。
  • コスト・採算往復を伴う回収方式は時間と手間がかかり、回収効率が悪くコストを抑えることが難しかった。
  • 人手・技能回収のたびに車両が往復するため荷役の負担が大きく、将来を見据えた円滑でコストを抑えたシステムの構築が急がれていた。

やったこと

回収効率の円滑化と省力化のため、従来のユニック車によるコンテナ回収からロボットアーム方式への転換を決めた。導入したのはログリフトセットと脱着式コンテナで、コンテナは長さ6メートル、容積20立方メートルと従来の数倍の大きさである。ロボットアームで現場の廃棄物置き場から車両の荷台に直接回収するため、コンテナを配達する手間が不要になり、長物なども容易に回収できる。車両は積載量10トンの大型車である。

ロボットログリフトセット
その他脱着式コンテナ

事業の効果

  • 1日のトータル所要時間 360分→210分
  • 従来の方式より150分の工程削減が可能になった

ロボットアーム方式の導入により、顧客先への往復回収が不要となり、同じ回収工程が360分から210分に短縮され、150分の工程削減が可能になった。削減した時間と人員で顧客訪問におけるルート循環型回収システムを役務サービスとして提供でき、顧客の突発的な回収要請にも柔軟に対応できるようになった。大型コンテナにより従来の制約がなくなり、要望に応じたサイズや容積での廃棄物回収が可能になった。今後は回収エリアを佐伯地区から臼津・豊肥地区、さらに隣接する宮崎県延岡地区まで広げる計画である。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.6 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性73%
  • これまでの取組との一貫性3

    従来のコンテナ回収からロボットアーム方式への転換を決めたと書かれ、過去の物流改善の延長線上にあると読めるが、経営戦略上の位置付けは明記されていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    顧客からの突発的な回収依頼へのフレキシブル対応や大型車の積載量10トンなど強みはうかがえるが、市場動向との関係は具体的に書かれていない。

  • 課題の認識と解決5

    1日の回収能力は従来の6件、所要時間360分から210分へ、150分の工程削減と数字で課題と効果が示されている。

事業の実現可能性48%
  • 付加価値・賃上げの目標3

    工程削減150分や回収エリア拡大の方針は書かれるが、付加価値額や賃上げの目標値は示されていない。

  • 事業を進める体制2

    社員数26名や創業年は書かれるが、補助事業を遂行する人材や事務処理体制についての記述は見当たらない。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    顧客の突発的な回収要請への対応や排出・処理の利便性向上など、選ばれる理由の一部は書かれるが、ターゲットの整理は薄い。

  • 事業化までの道筋3

    ルート循環型回収への展開や回収エリアを延岡地区まで広げる方針が書かれるが、スケジュールや課題の解決方法は具体的でない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性20%
  • 新しさ・高付加価値1

    公開されている事例からは読み取れません。

公的補助の必要性53%
  • 波及効果・雇用2

    廃棄物処理の効率化や水害時の流木処理への活躍がうかがえるが、国が補助する積極的理由としての波及効果は数字で示されていない。

  • 費用対効果4

    工程が360分から210分へ150分削減され、1日の回収能力も示されるなど、投資に対する効果が具体的な数字で読み取れる。

  • イノベーションへの貢献2

    ロボットアーム方式の導入は書かれるが、先端的なデジタル技術や地域のサプライチェーンへの貢献は明確に書かれていない。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    佐伯市の臨海工業団地に立地し、臼津・豊肥地区や延岡地区へ回収エリアを広げる構想が書かれ、地域での事業展開がうかがえる。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

回収エリアを佐伯地区から臼津地区や豊肥地区、隣接する宮崎県延岡地区まで広げることを考えている。

  • 目標:従来のコンテナ回収方式では1日の回収能力は6件(佐伯市内)だった

事業者の声

コンテナ回収方式からロボットアーム方式へと転換できたことで、回収効率の円滑化と荷役の省力化による物流コストの大幅な低減化が図れ、当社の機動力の柔軟性と顧客へのブランド力の強化やサービス力の向上が出来る体制が整った

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

岩手県サービス業(他に分類されないもの)平成26年度

顧客のニーズの先を見据えたカーライフサポートの充実

板金塗装専用工場を新築し、車両塗装と乾燥を行う塗装用スプレーブース、車両の骨格修正に使うフレーム修正機、コンプレッサーの3種の設備を導入し…

効果:フレーム修正作業時間 1.7時間→1時間

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成26年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。