ものづくり補助金平成30年度サービス業(他に分類されないもの)兵庫県

「メンテナンスカー」を活用した出張タイヤ交換サービスへの取り組み

株式会社アートオート

成果客先への訪問回数 2往復→1往復

この事例のポイント

  • 繁忙期には1日50台もの作業が重なり、限られた人員では対応が困難になりつつあった。
  • アイスクリーム販売店の移動販売車を改造した業者に、当社専用のメンテナンスカーの設計を打診した。
  • 客先への訪問回数 2往復→1往復。メンテナンスカー導入により、引き取り・納車業務や来店でのタイヤ交換作業が劇的に減少し、従業員の減員があっても作業のしわ…

事業者のプロフィール

事業者名株式会社アートオート
所在地兵庫県 朝来市
業種自動車整備業
従業員数5人
資本金1,000万円
設立1993年

事業の背景

但馬地域では自動車は生活必需品の一部であり、多くの所有者が冬季の降雪に備えてスタッドレスタイヤへの交換を整備工場やカーディーラー、タイヤ販売店等に依頼する。ピーク時には長蛇の列ができ、作業完了まで数時間待ちとなるケースも少なくない。当社でも顧客から200台超の車のタイヤを預かって交換作業にあたっているが、多い時には1日50台もの作業をこなしていた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 人手・技能繁忙期には1日50台もの作業が重なり、限られた人員では対応が困難になりつつあった。
  • 生産能力タイヤ交換の作業が急増するピーク時に、毎日2〜3時間の残業が慢性的に発生していた。
  • その他来店や車の引き取り、納車の業務が大きな負担になっていた。
  • 品質・精度車検や各種修理作業もこなす必要があり、作業の効率化が大きな課題であった。

やったこと

アイスクリーム販売店の移動販売車を改造した業者に、当社専用のメンテナンスカーの設計を打診した。タイヤ交換を行う車両への改造は初めてとのことだったため、タイヤの積み下ろしの利便性やオイル交換等の付帯サービスのためのスペースの確保など必要な機能を要望として伝え、設計・製作に臨んだ。ベースはエーストラックで、電動リフト、タイヤラック設置スペース、エアチャックやオイルジョッキの取り出し口、収納型テント等を備えたオールインワンの車両が完成した。これにより、タイヤ交換のみならず、オイルやライトバルブの交換といった様々な作業を客先において一人の作業員で完結できるようになった。導入当初は真っ白だったボディに2020年2月にペインティングを施し、大きくロゴマークを入れた。

その他メンテナンスカー(エーストラックベース)
その他電動リフト

新しい製品・サービス:メンテナンスカーを活用した出張タイヤ交換サービス

事業の効果

  • 客先への訪問回数 2往復→1往復

メンテナンスカー導入により、引き取り・納車業務や来店でのタイヤ交換作業が劇的に減少し、従業員の減員があっても作業のしわ寄せによる残業は皆無となった。働き方改革が進み、従業員に心身のゆとりが生まれて作業品質も向上した。一度の訪問で複数台の作業を完了できるようになり、代車の貸し出し回数も6〜7割減るなどコスト面でも大きな削減効果があった。走行中の目立ちやすさから走る広告塔として機能し、社長が客先で顧客と直接対話することで新車購入に結びつくこともある。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.4 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    自動車整備業として活動してきた中で、繁忙期の生産性向上を課題として明示し、出張タイヤ交換サービスを取り組みとしている。経営戦略上の位置付けは一部読み取れる。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    顧客からの200台超の預かりや地域の必要性に触れ、地域一番店をめざすと記す。強み3点は挙げられているが、競合との比較は書かれていない。

  • 課題の認識と解決4

    繁忙期の1日50台の作業や毎日2〜3時間の残業が課題と具体的に示され、メンテナンスカー導入で出張サービスにより解決を図る計画が読み取れる。

事業の実現可能性44%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    残業が皆無になったことや代車貸し出しが6〜7割減ったことは示されるが、付加価値額や賃上げの目標値は書かれていない。

  • 事業を進める体制3

    従業員全員が有資格者と記され、社長自ら出張サービスを担う体制が書かれている。ただし従業員5人の規模で補助事業の事務処理体制は読み取れない。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    顧客の要望に応じた出張タイヤ交換、地域の必需性、顧客との対話によるニーズ把握が書かれている。顧客ターゲットの定量的整理は薄い。

  • 事業化までの道筋2

    導入当初の仕様変更や2020年2月のペインティングは書かれるが、中長期の検証や遂行スケジュールは示されていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性40%
  • 新しさ・高付加価値2

    移動式のタイヤ交換車両を自社仕様で作った点は書かれるが、分野の普及度や高付加価値化の水準を示す記述は乏しい。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用2

    地域の生活必需品である自動車の整備を支える点はうかがえるが、波及効果や雇用創出の数値は示されていない。

  • 費用対効果4

    導入後に客先訪問が2往復から1往復になり、代車貸し出しが6〜7割減ったと具体的な削減効果が示されている。

  • イノベーションへの貢献1

    公開されている事例からは読み取れません。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    但馬地域の生活必需品としての自動車整備を担い、地域一番店をめざすと記す。地域経済成長への寄与は具体的に書かれていない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

事業者の声

お客様から頂く笑顔が社員の笑顔になる

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

広島県サービス業(他に分類されないもの)平成27年度

自動車整備のプロセス改善と高度化計画

支柱の間隔が広い門型2柱リフトワイドを2式と低床式エアーガレージジャッキを1台導入し、旧型リフト2台と入れ替えた。

効果:タイヤ脱着工程の順番待ち時間 100分/日→15分/日

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成30年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。