ものづくり補助金平成27年度生活関連サービス業、娯楽業青森県

紫外線照射と高温蒸気の殺菌効果による衣料等への衛生管理の提供

太洋舎商事 株式会社

成果白衣の洗浄を70度で行う

この事例のポイント

  • 食品加工場や医療・介護施設では、ユニフォームの除菌を洗浄だけで行うのは完全ではなく、さらに高い衛生面への期待がある。
  • 食品・医療関係のユニフォームに付着したウイルスや細菌を殺菌するため、従来の洗浄に加えて紫外線照射と高温蒸気による殺菌が可能な新規設備を導入した。
  • 白衣の洗浄を70度で行う。医療関係・食品加工場、介護施設などのユニフォームクリーニングの需要が増えた。

事業者のプロフィール

事業者名太洋舎商事 株式会社
所在地青森県 三沢市
業種洗濯・理容・美容・浴場業
従業員数55人
資本金1,000万円
設立1963年

事業の背景

当社は洗濯・理容・美容・浴場業に属し、リネンサプライやホームクリーニング、防炎加工、インテリア・特殊クリーニングなどを手がけている。食品加工場や医療・介護施設などでユニフォーム洗浄需要が増え、自主衛生管理の強化も進んでいる。一方で新型インフルエンザやノロウイルスによる感染症が社会問題となり、クリーニング業にも公衆衛生への意識向上が求められている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 品質・精度食品加工場や医療・介護施設では、ユニフォームの除菌を洗浄だけで行うのは完全ではなく、さらに高い衛生面への期待がある。
  • 集客・繁閑食品・医療・介護分野でのユニフォーム洗浄需要や安全衛生クリーニングへの需要が年々高まっている。

やったこと

食品・医療関係のユニフォームに付着したウイルスや細菌を殺菌するため、従来の洗浄に加えて紫外線照射と高温蒸気による殺菌が可能な新規設備を導入した。洗いは60度から70度の温度で行い、白衣の場合は70度の洗浄の後、すすぎを3回から4回行う。その後、中回転で脱水し、吸水率を50%程度にして乾燥させる。機械に通すと135度程度の高温蒸気のトンネルを通り、より一層の殺菌ができる。乾燥後は紫外線を照射して仕上げる。

加工機紫外線照射と高温蒸気による殺菌が可能な新規洗濯・殺菌設備

事業の効果

  • 白衣の洗浄を70度で行う
  • 機械に通すと135度くらいの高温蒸気のトンネルを通る
  • すすぎは3回から4回

医療関係・食品加工場、介護施設などのユニフォームクリーニングの需要が増えた。紫外線照射によって従来以上に滅菌・殺菌が可能になった。導入した設備はドイツ製で、日本製にはない仕組みを持つ非常に優秀な機械である。食品メーカーのレンタル需要やユニフォームのクリーニング利用が広がっている。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.6 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    ユニフォーム洗浄需要の増大や衛生管理強化の流れを背景に挙げ、紫外線・高温蒸気による殺菌を既存事業に加える位置づけが読み取れる。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    食品加工場や医療・介護施設からのユニフォームレンタル需要増加を示し、紫外線と高温蒸気による殺菌の差別化が書かれている。

  • 課題の認識と解決3

    洗浄のみでは除菌が完全でないという課題を挙げ、殺菌工程の追加で解決する方向は示されているが、数値目標は書かれていない。

事業の実現可能性48%
  • 付加価値・賃上げの目標1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 事業を進める体制3

    当社には国家資格のクリーニング師が数人おり、従業員教育や研修の充実も書かれているが、補助事業の遂行体制の詳細は薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    食品メーカーのHACCP対応で自宅洗濯では衛生資格が取れないという背景から、衛生管理を求める顧客ニーズが具体的に示されている。

  • 事業化までの道筋3

    ICタグによるユニフォーム管理システムの導入構想など今後の展望はあるが、スケジュールや課題解決の方法は詳しく書かれていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    紫外線照射と高温蒸気の殺菌を組み合わせた点や、ドイツ製で日本製にない仕組みの機械という点は差別化として読み取れるが、数値の裏付けはない。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用3

    ノロウイルスや新型インフルエンザなど感染症対策と公衆衛生の意識向上に言及し、社会的必要性はうかがえるが、雇用創出などの波及効果は薄い。

  • 費用対効果1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • イノベーションへの貢献3

    ICタグによる一括読み取りや自動配送仕分けを構想し、ITを使った業務効率化に触れているが、サプライチェーン全体への貢献は書かれていない。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    青森県三沢市の地域企業として、食品加工場や介護施設などの地域需要に応えていることが読み取れるが、地域経済への波及は薄い。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

ICタグを使った業務用ユニフォームの所在・数量管理システムの導入を構想し、洗濯物の一括読み取りと配送先ごとの自動仕分けを目指している。また技能実習生の受け入れを予定し、工場の改装・改築を行い、日本リネンサプライ協会の衛生基準認定を取得した。今後は子育て中の女性従業員の就労時間帯を支援し、従業員教育や研修を充実させたいとしている。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成27年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。