ものづくり補助金平成27年度製造業秋田県

昇華転写技術を活かした高品質プリント衣料の製造のため、高彩度プリントと高速裁断を実現

シード株式会社

成果1着あたりの処理時間 8分→2分

この事例のポイント

  • グレー等の中間色のグラデーションなど、高品質な色調を求める消費者ニーズが高まり、その対応が課題となっていた。
  • 最新モデルの高精彩プリンターを導入し、中間色のグラデーションとインクの拡散が抑えられた鮮やかで高精細な画像を衣料品にプリントできる体制を整えた。
  • 1着あたりの処理時間 8分→2分。グレー等の中間色の色調整時間が従来より約30%削減できた。

事業者のプロフィール

事業者名シード株式会社
所在地秋田県 北秋田市
業種繊維工業
技術分野デザイン,機械制御,情報処理,精密加工
従業員数61人
資本金2,000万円
設立1997年

事業の背景

当社は昇華転写を活用したスポーツウェア等の製造販売を行っており、昇華転写製品は全売上高の60%を占めるまでになっている。主な納品先はスポーツメーカーやアパレル企業である。高品質な色調への消費者ニーズの高まりから、特に中間色のグラデーションデザインの要求が増加していた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 品質・精度グレー等の中間色のグラデーションなど、高品質な色調を求める消費者ニーズが高まり、その対応が課題となっていた。
  • 人手・技能裁断工程は手作業に頼っており、外注先・内職者の高齢化という問題を抱えていた。
  • 生産能力裁断工程は技術者の不足などで生産のボトルネックとなっており、受注拡大に対応するには正確な裁断とスピードアップが必要だった。
  • コスト・採算手作業による裁断は単価面で制約があり、外注比率を削減する必要があった。

やったこと

最新モデルの高精彩プリンターを導入し、中間色のグラデーションとインクの拡散が抑えられた鮮やかで高精細な画像を衣料品にプリントできる体制を整えた。複数台のプリンターのプリント色を同一にするため、色調を自動調整するシステムを導入して調整時間の短縮を図った。色調整やノズルの清掃などを自動で行わせ、連続転写を可能にした。高速自動裁断機を導入し、正確な裁断により縫製時の各パーツの組み合わせを正確にして、品質の向上と均一化を図った。

  • 加工機高精彩プリンター高速自動裁断機

事業の効果

  • 1着あたりの処理時間 8分→2分

グレー等の中間色の色調整時間が従来より約30%削減できた。色ズレの大幅な減少によりプリント時の不良ロスが低下し、ノズルクリーニングの自動化で停滞時間も減少した。カラーマッチング機能により容易に色調整でき、品質面での差別化ができた。裁断工程では縫製時のパーツ組み合わせが正確になり、品質と生産性が向上した。1日の平均裁断枚数が増加し、裁断の不良率も1%減少した。

今後の展望

本事業で最新モデルの設備を導入し地域ネットワーク型生産体制が整備されたことから、年間売上高を5年後に5億円、社員数を65名に、一人あたりの人件費を30万円台にしたいと考えている。自社オリジナルブランドのスポーツウェア「DVELOP」の直販を拡大する計画である。台湾を中心とした東南アジアで各国の企業とパートナー契約を結び、インターネット販売による海外展開を目指している。

業種と困りごとが近い成果事例

大阪府製造業平成25年度

ねじ寸法自動計測システムの試作開発

平成25年度ものづくり補助金を活用し、人手に依存せず検査精度と生産性を向上させる「ねじ寸法自動計測システム」を試作開発した。

効果:計測面の焦点深度 2mm→5mm

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成27年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。