ものづくり補助金平成27年度医療、福祉沖縄県

マイクロスコープ付き専用ユニットによって行う高精度な歯科処置の提供事業

成果3症例で平均3分の1以下まで時間を短縮

この事例のポイント

  • 肉眼では原因部分を確認できず、拡大鏡では明るさや拡大率が不足し、対応できない症例があった。
  • マイクロスコープ付きの専用ユニットを導入した。
  • 3症例で平均3分の1以下まで時間を短縮。マイクロスコープにより治療精度が治療跡がわからない程度まで向上し、実際の患部を見て診断できるようになった。

事業者のプロフィール

所在地沖縄県 那覇市
業種医療業
従業員数11人
設立1985年

事業の背景

開業後35年、親子二代で地域の口腔衛生向上の活動を続けてきた歯科医院である。むし歯と歯周病は予防できるという理念のもと啓発を行い、再治療を減らすため人材育成や最先端設備の導入を進めてきた。歯科用CTの画像では患部が見えていたが、実際の処置には肉眼での確認が必要だった。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 品質・精度肉眼では原因部分を確認できず、拡大鏡では明るさや拡大率が不足し、対応できない症例があった。

やったこと

マイクロスコープ付きの専用ユニットを導入した。本設備は少しの振動でも術野に影響を受けるため、個室化を行った。補助事業では治療精度と診断速度を検証した。治療精度は治療跡がわからない程度まで向上し、診断は予測による診断から実際の患部を見て行えるようになった。3症例で平均3分の1以下まで時間を短縮し、原因を特定することで処置にかかる時間も短縮できた。

その他マイクロスコープ付き専用ユニット

事業の効果

  • 3症例で平均3分の1以下まで時間を短縮

マイクロスコープにより治療精度が治療跡がわからない程度まで向上し、実際の患部を見て診断できるようになった。3症例で診断時間を平均3分の1以下に短縮し、原因特定から処置までの時間も短くなった。検証の結果、設備を使うことで確信を持った治療ができ、患者の満足度向上につながると見込まれる。今後は診療報酬の加算や審美歯科への応用、新規患者の増加も期待される。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.6 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性60%
  • これまでの取組との一貫性3

    開業後35年の歯科医院で、予防啓発や人材育成、最先端設備導入を継続してきた経緯が書かれているが、経営戦略上の位置づけは明示されていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性2

    地域の口腔衛生活動や最先端設備の導入に触れるのみで、市場動向や競争優位性についての記述はわずかにうかがえる程度。

  • 課題の認識と解決4

    拡大鏡では対応できない症例があるという課題を認識し、3症例で診断時間を平均3分の1以下に短縮したと具体的に記載されている。

事業の実現可能性60%
  • 付加価値・賃上げの目標4

    診断時間を平均3分の1以下に短縮した実績と、診療報酬加算や一日あたり診断患者数の増加の見込みが示されている。

  • 事業を進める体制3

    補助事業の検証を行ったことや、2名の採用、従業員教育の機会増加が書かれているが、事務処理体制の詳細は読み取れない。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    治療跡がわからない精度や患部を見ながら診断できる点、患者満足度向上など、選ばれる理由が具体的に示されている。

  • 事業化までの道筋3

    平成28年度の診療報酬改定への対応や審美歯科への展開など今後の方向性は示されるが、スケジュールや課題解決方法は具体性が薄い。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    マイクロスコープ付き専用ユニットを用いた歯科処置で、同分野の中で精度向上を図る取組だが、普及度や高価格化の記述は薄い。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用2

    地域の口腔衛生向上の活動に触れるのみで、経済波及効果や雇用創出など国の補助の積極的理由は読み取りにくい。

  • 費用対効果3

    3症例で診断時間を平均3分の1以下に短縮したことや、増収・新規患者増加が見込まれると書かれているが、費用対効果の数値は示されていない。

  • イノベーションへの貢献2

    歯科用CTや口腔内スキャナーの導入に触れるが、地域やサプライチェーンのイノベーションへの貢献は読み取れない。

政策面30%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及2

    沖縄県那覇市の歯科医院として地域の口腔衛生活動を行ってきたと書かれるが、地域の経済成長を牽引する記述はわずか。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

診療報酬の加算による増収、審美歯科領域での付加価値治療、診療時間の短縮や一日あたりの診断患者数の増加、他医院との差別化による新規患者の増加を期待している。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成27年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。