ものづくり補助金平成29年度医療、福祉埼玉県

歯石取り残し激減と治療時間短縮を両立する歯周病新治療サービス

この事例のポイント

  • 従来のレントゲン画像は二次元のため歯石の正確な位置が分からず、歯石除去は手探りになっていた。
  • 2018年12月にCT(コンピューター断層撮影)装置を導入し、2019年2月に本格稼働させた。
  • CTの導入により歯周病の患部を三次元で見える化でき、歯石除去を正確に行えるようになって治療の質が格段に向上した。

事業者のプロフィール

所在地埼玉県 川越市
業種医療業
従業員数7人
設立2004年

事業の背景

むさしの歯科は2004年6月に開院した歯科医院で、2014年11月に現在の北浦院長が経営を引き継いだ。歯周病治療、インプラント治療、歯内療法に力を入れている。歯周病は30歳以上の大人が歯を失う最大の要因であり、心臓病や糖尿病などの生活習慣病のリスクを2〜3倍に高めるとされる。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 品質・精度従来のレントゲン画像は二次元のため歯石の正確な位置が分からず、歯石除去は手探りになっていた。
  • 品質・精度歯石を取り残すとそこから歯周病菌が増殖し、完治が難しくなる。

やったこと

2018年12月にCT(コンピューター断層撮影)装置を導入し、2019年2月に本格稼働させた。CTは三次元画像のため歯石の正確な位置を把握でき、ピンポイントで歯石を除去して取り残しがないかも確認できるようになった。歯内療法やインプラント治療にも応用し、インプラントでは骨の中に人工歯根を埋め込む深さや角度をシミュレーションできるようにした。

検査測定CT(コンピューター断層撮影)装置

事業の効果

CTの導入により歯周病の患部を三次元で見える化でき、歯石除去を正確に行えるようになって治療の質が格段に向上した。医師の判断が早くなり患者の通院回数も減ったため、医療費の削減にもつながっている。CTは歯内療法やインプラント治療にも使え、治療の幅が大きく広がった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.4 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性53%
  • これまでの取組との一貫性3

    2018年にCT導入、2019年に本格稼働とあり、歯周病治療強化という方向性は読み取れるが、経営戦略上の位置づけは書かれていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性2

    CT導入で治療が格段にやりやすくなったとあるが、市場動向や自社の強み・弱みへの言及はなく、競争優位性はわずかにうかがえるのみ。

  • 課題の認識と解決3

    従来のレントゲンでは歯石位置が分からず手探りだった課題と、CTで正確な位置を把握できる解決策は具体的に書かれている。ただし事業計画の記述はない。

事業の実現可能性48%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    通院回数が減り医療費削減になるとの見込みはあるが、数値目標や賃上げ目標は書かれておらず、実現可能性は判断しにくい。

  • 事業を進める体制3

    従業員数7人、院長が2014年に引き継いだ経緯は書かれているが、補助事業を遂行する体制の具体的記述は薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    歯周病の患部を3次元画像で見える化し、ピンポイントで歯石を除去できる点、患者の通院回数減少という価値が具体的に示されている。

  • 事業化までの道筋2

    CTの活用をインプラントや歯内療法へ広げた経緯はあるが、中長期の遂行方法やスケジュールの記述はわずかにうかがえる程度。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    CT機材の価格が数千万円から200〜300万円に下がり導入する歯科医院が増えたとあり、普及が進む分野と読める。高付加価値化の記述は薄い。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用2

    歯周病が生活習慣病リスクを高めるという社会的課題に触れているが、波及効果や雇用創出への言及は書かれていない。

  • 費用対効果3

    医療費削減や通院回数の減少という効果は書かれているが、補助金額に対する付加価値増加の数値は示されていない。

  • イノベーションへの貢献2

    CTによる3次元画像とシミュレーションの活用は書かれているが、地域やサプライチェーンへの貢献は記述されていない。

政策面30%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及2

    川越市下赤坂で開業した地域の歯科医院という立地は書かれるが、地域経済や雇用への波及は読み取れない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

事業者の声

治療が格段にやりやすくなった。医師の判断が早くなり、患者さんの通院回数も減るため医療費削減にもなる

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成29年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。