ものづくり補助金平成28年度医療、福祉大分県

スポーツ障害リスクのスクリーニング(選別)的診断技術確立事業

この事例のポイント

  • 整骨院が増え供給過多で競合が激しく、顧客の信頼を得てリピーターを増やすことが求められている。
  • 捻挫、肉離れ、骨折の有無など皮膚の下の状態を可視化し、組織の損傷度を把握できる超音波スクリーニング検査を可能にするエコー測定器を導入した。
  • エコー測定器により障害の度合いを科学的エビデンスに基づいて診断できるようになり、診断結果を利用者と共有することで施術への安心感と信頼が高まった。

事業者のプロフィール

所在地大分県 佐伯市
業種医療業
技術分野測定計測
従業員数2人
設立2011年

事業の背景

近年、整骨院・接骨院が増加し、柔道整復師の資格所有者の増加により店舗数が増えて供給過多となり、競合が激しい業界となっている。小規模業者が多数を占め、各施術所は顧客の信頼獲得とリピーター確保が課題となっている。やよい整骨院は2011年に佐伯市で開業し、院長はスポーツ外傷・障害予防の専門知識を持ち、レッドコードやグラストン・テクニックなど専門性の高い施術を提供して地域で評価を得ている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 集客・繁閑整骨院が増え供給過多で競合が激しく、顧客の信頼を得てリピーターを増やすことが求められている。
  • 品質・精度障害の度合いを施術者が手で押した時の痛みの程度で診断しており、科学的な根拠を示せていなかった。

やったこと

捻挫、肉離れ、骨折の有無など皮膚の下の状態を可視化し、組織の損傷度を把握できる超音波スクリーニング検査を可能にするエコー測定器を導入した。患部に検査器をあてると高画質モニターに精細な表示がされ、患部の深部まで詳細に確認できる。診断結果を利用者とモニターで共有し、利用者に応じた適切な施術を行い、必要に応じて休養を勧めたり、骨折の兆候があれば整形外科等の病院を紹介した。

検査測定エコー測定器(超音波スクリーニング検査機)

新しい製品・サービス:超音波エコーによるスクリーニング検査を可能にするエコー測定器

事業の効果

エコー測定器により障害の度合いを科学的エビデンスに基づいて診断できるようになり、診断結果を利用者と共有することで施術への安心感と信頼が高まった。他院との差別化により新しい顧客の獲得にもつながると見込まれ、長期離脱の防止や復帰のサポートにも役立っている。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.2 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性60%
  • これまでの取組との一貫性3

    2011年開業の整骨院で、科学的施術や専門性を背景にした経営の方向性はうかがえるが、経営戦略上の位置付けは明示されていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    供給過多で競合が激しい業界であることと、大分県内で同設備の導入が少ないことから差別化を図る意図が読み取れる。

  • 課題の認識と解決3

    野球チームの小中高生の肘の障害など課題認識は具体的だが、高付加価値化や成長につながる計画としての数値記述は乏しい。

事業の実現可能性40%
  • 付加価値・賃上げの目標1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 事業を進める体制2

    従業員数2名の小規模体制であることはわかるが、補助事業を遂行する体制の詳細は記載されていない。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    超音波エコーで患部を高画質モニター表示し、利用者と診断結果を共有して安心感を与える価値と選ばれる理由が具体的に書かれている。

  • 事業化までの道筋2

    導入後の利用状況は述べられているが、遂行方法やスケジュールの記載はなく、中長期の検証も読み取れない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    大分県内で同設備の導入は少ないとあり差別化は読み取れるが、超音波エコー検査の分野全体の普及度や高価格化の水準は示されていない。

公的補助の必要性33%
  • 波及効果・雇用1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 費用対効果2

    新規顧客獲得につながる判断は示されているが、補助金投入額に対する付加価値増加や生産性の数値は記載されていない。

  • イノベーションへの貢献2

    エコー測定による科学的根拠の提示は施術の高度化としてうかがえるが、地域やサプライチェーンへのイノベーション貢献は記載されていない。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    地域の高齢者やスポーツ愛好者に支持される地域の整骨院として、地域での存在感が示されているが、雇用や経済成長への言及はない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

地域になくてはならない整骨院として、その知識と技術を今後も活かしてもらいたい。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成28年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。