回転装置を活用した溶接ロボットによる生産性向上計画
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
金井電器産業株式会社
成果かすれ0%
| 事業者名 | 金井電器産業株式会社 |
|---|---|
| 所在地 | 群馬県 前橋市 |
| 業種 | 電気機械器具製造業 |
| 技術分野 | デザイン,複合・新機能材料 |
| 従業員数 | 37人 |
| 資本金 | 1,200万円 |
| 設立 | 1963年 |
当社は約30年前からPBT樹脂への熱転写昇華印刷を手がけ、大手情報通信機器メーカーO社向けの金融端末用キーボードに適用していた。副資材は日本写真印刷から一括購入していたが、同社は10年以上前に製造を中止したため、ラストオーダーで購入した副資材を在庫化してO社向け製品のみを生産していた。近年はキーボードの高級市場で文字が消えない印刷と打鍵感の良いキーボードが求められ、新規顧客への対応が必要になっていた。
抱えていた課題
やったこと
新規の顧客に対応するため、熱転写昇華印刷に対応する副資材(昇華インク、転写紙、パッド)の調達ルートを開拓し、安定供給を受けられる環境を整えた。パッドは自社で成形した。新たな副資材を既存装置で用いて印刷評価を行い、その結果を踏まえて既存装置の仕様を再確認したうえで、生産効率の倍増を実現するため新装置の仕様を決定した。新装置では、キートップをプレヒートで約180℃に加熱し、パッド表面を約200℃に加熱する環境をつくり、パッドにより転写紙をキートップに密着させて品質の良い昇華印刷を行う仕組みとした。新副資材と新装置の組み合わせで印刷品質を確認し、細部の調整を行った。
| 加工機 | 熱転写昇華印刷機(新装置) |
|---|---|
| その他 | パッド(自社成形) |
| その他 | 転写紙 |
| その他 | 昇華インク |
不良率はかすれ0%、文字位置ずれ0%、インク飛び0.03%となり、全不良率は目標0.1%を下回る0.03%になった。文字の色の濃淡差がなくなり、品質の良い昇華印刷が可能になった。1台あたりの加工時間は165秒から35秒へ短縮し、時間あたりの生産台数は20台から103台へ増加して生産効率の目標を達成した。今後、O社以外の新規顧客2社に向けてパーソナル市場向けキーボードを提供し、事業開始5年後に新規顧客への売上高4,200万円を予測している。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
既存装置の老朽化と10年以上前の副資材製造中止に触れ、熱転写昇華印刷を約30年続けてきた経緯が書かれている。経営戦略上の位置付けは明示されていない。
キーボード市場で文字が消えない印刷の需要増加と、O社向け年間2,400台の実績、新規2社への展開が具体的に書かれ、強みと外部環境の関係が読み取れる。
既存装置の不良やO社以外需要に応えられない課題を挙げ、加工時間165秒から35秒、生産台数20台から103台への改善が示されている。
目標の全不良率0.1%に対し0.03%、加工時間165秒から35秒、生産台数20台から103台と数値目標の達成が明記されている。
社員数37人や新装置の設置・調整を行ったとの記述はあるが、補助事業を遂行する人材や事務体制の詳細は書かれていない。
文字が消えない印刷が高級志向市場で求められていること、打鍵感の良いキーボードへのニーズが述べられ、顧客ターゲットも明確である。
インク飛びの継続対策や新規顧客への販売強化が述べられるが、スケジュールや具体的な遂行方法は示されていない。
公開されている事例からは読み取れません。
文字が消えない熱転写昇華印刷は高級キーボードの分野で、既存の一般的な印刷と比べ高付加価値の領域であることが示されている。
海外展開やタブレット市場への広がりが期待されると書かれているが、波及効果や雇用創出の数値は示されていない。
新規顧客2社向けの売上高を事業開始5年後に4,200万円と予測し、生産効率の大幅向上で投入に対する効果が示されている。
副資材の国内調達ルート開拓や自社でのパッド成形が述べられるが、デジタル技術やサプライチェーン全体への貢献は書かれていない。
公開されている事例からは読み取れません。
前橋市の所在地は示されるが、地域の特性を活かした付加価値創出や地域雇用への言及はわずかである。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
O社向けに従来同様年間2,400台程度を納入する見込みで、今回の成果を投入していく。海外メーカーとの取引も始まることから海外展開の機会が増えると期待され、タブレット市場なども含めて昇華印刷の紹介活動と販売活動を強化する。
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
大日メタックス㈱にて、機械本体の納品前に制御ソフトと加工プログラムをインストールし、試験加工を行って検査した。
効果:製造工程数 12工程→8工程
大型製品の加工に対応するため、マシニングセンタを導入した。