ものづくり補助金平成28年度製造業山梨県

自動化・省力化・高機能化による畳製造工程の抜本的な改革と国産畳の需要開拓

成果畳の幅精度 0.75ミリ→0.3ミリ

この事例のポイント

  • 畳の製造工程は畳職人の経験や勘に頼っており、手作業による製造に限界がある。
  • 畳の裁断機、返縫機、畳検寸器、畳割付計算システムの計4点を導入し、製造工程を自動化・省力化した。
  • 畳の幅精度 0.75ミリ→0.3ミリ。導入した自動化設備により畳の幅精度が向上し、試作では従来より精密な寸法で畳を製造できた。

事業者のプロフィール

所在地山梨県 甲府市
業種家具・装備品製造業
技術分野精密加工
従業員数3人
設立1913年

事業の背景

堀田畳製作所は大正2年創業で、甲府市で店舗兼作業所を構え、国産畳表と畳床を100%使用した国産畳にこだわっている。山梨県の畳同業組合の会員は平成23年の121事業者から平成28年の70事業者へと42%減少し、国産畳を中心に扱う店は同店を含めて5〜6事業者に限られている。国産畳の需要は低迷しているが、住宅の和室需要や置き畳の引き合いは一定数ある。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力畳の製造工程は畳職人の経験や勘に頼っており、手作業による製造に限界がある。
  • 人手・技能畳職人や畳店が全国的に減少しており、畳文化の継承が危ぶまれる。
  • コスト・採算即日即納は1日8枚が限界で、需要に応えきれていない。
  • 品質・精度壁際の不揃いに合わせて部屋ごとに採寸し、オーダーメードで畳を作る必要があり、寸法精度の確保が難しい。

やったこと

畳の裁断機、返縫機、畳検寸器、畳割付計算システムの計4点を導入し、製造工程を自動化・省力化した。裁断機は、コンピューター式で框裁断から表張、框縫までワンタッチ自動運転でき、国内初の増し張り機能を特別仕様として付加した。増し張りは従来職人が手作業で行っていた畳表の引っ張り調整を機械で行うもので、返縫機は畳縁の縫着と幅寸法の縫断を行う。試作の結果、畳の幅精度は目標1厘(0.3ミリ)に対し0厘(0ミリ)を達成し、従来の2厘5毛(0.75ミリ)より精密になった。張替え時間は目標13分/枚に対し13分4秒で試作できた。これにより即日即納は8枚/日から16枚/日に増やせる見込みで、薄畳や模様畳も導入設備で製造できた。

加工機裁断機(増し張り機能付き)
加工機返縫機
検査測定畳検寸器
ソフト畳割付計算システム

新しい製品・サービス:薄畳・模様畳などの特殊畳

事業の効果

  • 畳の幅精度 0.75ミリ→0.3ミリ
  • 目標13分/枚に対し13分4秒で試作
  • 即日即納能力 8枚/日→16枚/日

導入した自動化設備により畳の幅精度が向上し、試作では従来より精密な寸法で畳を製造できた。張替えの時間も短縮され、即日即納は8枚/日から16枚/日へ増加する見込みである。薄畳や模様畳などの特殊畳も導入設備で製造できるようになり、多様な顧客ニーズへの対応力が高まった。

今後の展望

既存取引先の口コミやDM、店頭PR、WEB整備などで販売を促進し、賃貸住宅・旅館・飲食店などの業務用需要にも建築業者と連携して取り組む。売上総利益は3年間で毎年10%以上を目標とし、3年目の後継者加入以降は毎年20%(前年対比)を掲げる。新規引き合いは月5件以上を目指し、顧客名簿は5年後に2,000件、10年後に3,000件を目標とする。

事業者の声

地域に密着し、地域一番店としてのビジネスモデルを確立することにより、ほかの国産畳取扱店の模範となることで畳業界、ひいては住宅業界の活性化にも寄与したい

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成28年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。