ものづくり補助金平成28年度生活関連サービス業、娯楽業兵庫県

洗濯機・乾燥機の増設によるワンコインスニーカークリーニングの提供

株式会社ホームドライ

成果1回で25足のスニーカーを処理できる方法を確立

この事例のポイント

  • クリーニング市場は縮小傾向にあり、取次店との価格競争に巻き込まれないよう、価格以外の付加価値を備えたサービスを増やす必要がある。
  • 洗濯機・乾燥機を増設し、業界初の1コイン(500円)スニーカークリーニングを提供する体制を整えた。
  • 1回で25足のスニーカーを処理できる方法を確立。洗濯機と乾燥機の導入により、スニーカークリーニングを全店で開始できる体制が整った。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社ホームドライ
所在地兵庫県 神戸市須磨区
業種洗濯・理容・美容・浴場業
従業員数90人
資本金3,000万円
設立1971年

事業の背景

不況による家計の節約傾向や洗濯機・洗剤の高機能化、低価格なファストファッションの普及により、クリーニング市場は縮小傾向にある。石油製品と人件費の高騰でコストは高まる一方で、従来主流だった一般クリーニング所は後退し、新規参入しやすい取次店が年々増えている。取次店は価格競争に走りやすく、消耗戦となっている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 販路・情報発信クリーニング市場は縮小傾向にあり、取次店との価格競争に巻き込まれないよう、価格以外の付加価値を備えたサービスを増やす必要がある。
  • 新製品・新技術スニーカーのクリーニングを生産性高く行う方法が確立されておらず、紐を外さずに形状に合わせて洗浄し、靴を傷めずに乾燥させる技術が課題であった。

やったこと

洗濯機・乾燥機を増設し、業界初の1コイン(500円)スニーカークリーニングを提供する体制を整えた。スニーカーと共に特殊なシリコンボールを洗濯機に入れて紐を外さず洗浄する方法を開発し、温度を上げず素早く乾かす乾燥機を独自に開発した。樹脂メーカーの協力で、いろいろな色の靴を一度に処理しても色落ちや色移りしにくい専用洗剤も開発した。試行錯誤の末、1回で25足のスニーカーを処理できる方法を確立した。チラシや割引券の配布、ポスター掲示、店頭でのディスプレイで広告宣伝を行い、くじ引きで無料券や割引券が当たる仕組みも設けた。独自のノウハウは同業者向けの講習や展示会で業界全体に開示している。

新しい製品・サービス:スニーカークリーニングサービス(1コイン500円)

事業の効果

  • 1回で25足のスニーカーを処理できる方法を確立

洗濯機と乾燥機の導入により、スニーカークリーニングを全店で開始できる体制が整った。1回で25足を処理できる方法が確立され、作業時間と検品時間の大幅な短縮が可能になった。500円のワンコインで提供することで体験のハードルを下げ、新たなサービスとして売上の増大と受注量の季節変動の平準化を狙う。2018年には1か月平均約800点を受注しているが、消費者への浸透はまだ十分でない。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで、採択された計画の標準を3として見ています。公開情報では判断できない観点は点数を出さず、平均にも入れていません

観点の平均3.3 / 514観点のうち10観点で評価

出典:公募要領 p.44(審査項目)

この事例が強かった観点

  • 4
    強み・弱みを踏まえた優位性価格競争に陥らない付加価値として、独自の洗浄・乾燥法と専用洗剤を開発し、韓国でも行われていない方法と記述している。
  • 4
    顧客とニーズの裏付け500円のワンコイン価格、韓国の手作業との比較、くじ引き割引などで顧客ターゲットと選ばれる理由を具体的に示している。
  • 4
    新しさ・高付加価値国内に定着していないスニーカークリーニングを業界初として提供し、普及度の低い分野への挑戦であることが読み取れる。
経営戦略との整合性3.3
  • これまでの取組との一貫性3

    ノウハウを活かした新サービスとして、スニーカークリーニングを経営戦略上の売上増・新サービス創出の目標に位置付けている。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    価格競争に陥らない付加価値として、独自の洗浄・乾燥法と専用洗剤を開発し、韓国でも行われていない方法と記述している。

  • 課題の認識と解決3

    クリーニング市場縮小と価格競争という課題を認識し、利便性・品質で差別化する新サービスで対応する計画になっている。

事業の実現可能性3.2
  • 付加価値・賃上げの目標3

    1回25点の処理方法を確立し、2018年に1か月平均約800点を受注しており、数量目標の実現性が見込める。

  • 事業を進める体制3

    洗浄機と乾燥機を導入し全店でサービス開始できる体制を整えたと記述し、実施体制が示されている。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    500円のワンコイン価格、韓国の手作業との比較、くじ引き割引などで顧客ターゲットと選ばれる理由を具体的に示している。

  • 事業化までの道筋3

    約数年かけて方法を確立し、広告宣伝や受付ボックス等で普及課題に対策を講じる流れが示されている。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性4.0
  • 新しさ・高付加価値4

    国内に定着していないスニーカークリーニングを業界初として提供し、普及度の低い分野への挑戦であることが読み取れる。

公的補助の必要性3.0
  • 波及効果・雇用ー

    公開情報では判断できません。

  • 費用対効果ー

    公開情報では判断できません。

  • イノベーションへの貢献3

    独自開発した洗浄・乾燥方法を同業者向けに講義や展示会で開示し、業界全体のサービス向上に貢献する姿勢を示している。

政策面判断できません
  • 成長分野への進出ー

    公開情報では判断できません。

  • 地域経済への波及ー

    公開情報では判断できません。

今後の展望

日本でスニーカークリーニングを文化として定着させ、売上の10%を占めることを目指している。

  • 目標:2018年は1か月平均約800点のスニーカークリーニングを受注

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成28年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。