ものづくり補助金平成29年度製造業奈良県

進化したオーガニックコットン靴下の開発によるオーガニック製品市場の拡大

ヤマヤ株式会社

この事例のポイント

  • 靴下の原料となるコットンの生産では農薬や枯葉剤が大量に使われており、環境への配慮が懸念されていた。
  • 天然染色法による糸を新たに開発した。
  • オーガニックという自然素材を切り口とした新たな製品が増え、ナチュラル素材を扱うセレクトショップや通販などへの販路拡大の足掛かりとなった。

事業者のプロフィール

事業者名ヤマヤ株式会社
所在地奈良県 広陵町
業種繊維工業
技術分野デザイン,立体造形

事業の背景

奈良県広陵町は古くから綿作や木綿織りが盛んな繊維の地で、当社は木綿織りから靴下製造へと歩んできた。環境問題が深刻化する中、有機農法で栽培されたオーガニックコットンは環境に寄与する素材だが、化学染料が使えないなどの制約から製品のデザインが限られていた。天然素材を求める消費者のニーズは高まっていた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • その他靴下の原料となるコットンの生産では農薬や枯葉剤が大量に使われており、環境への配慮が懸念されていた。
  • 新製品・新技術オーガニックコットンは化学染料が使えない等の制約が多く、デザインの幅が限られていた。
  • 品質・精度天然素材を求めるユーザーのニーズに応えるには、天然素材の染色や肌に刺激の少ないフラットな縫製などの課題を乗り越える必要があった。

やったこと

天然染色法による糸を新たに開発した。最適な機能を備えた編機を導入した。これにより、天然素材で刺激の少ない進化したオーガニックコットン靴下の開発が可能になった。

加工機編機

新しい製品・サービス:進化したオーガニックコットン靴下

事業の効果

オーガニックという自然素材を切り口とした新たな製品が増え、ナチュラル素材を扱うセレクトショップや通販などへの販路拡大の足掛かりとなった。オーガニックコットンの市場を広げることで、持続可能な社会の実現に寄与することができた。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.5 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性53%
  • これまでの取組との一貫性2

    地域の綿作・靴下製造の歴史や自社ブランド展開の経緯はうかがえるが、経営戦略上の位置付けは事例に明示されていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    オーガニックコットンの市場拡大や天然素材ニーズへの対応は読み取れるが、競合や自社の強み・弱みを数字で示す記述は薄い。

  • 課題の認識と解決3

    天然染色や刺激の少ない縫製など課題は挙げられているが、高付加価値化の具体的な事業計画や数値目標は書かれていない。

事業の実現可能性40%
  • 付加価値・賃上げの目標1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 事業を進める体制2

    自社ブランドの展開や地域未来牽引企業の選定はうかがえるが、補助事業を遂行する人材体制の記述はない。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    オーガニックコットンを使い、自然素材・デザイン性・刺激の少なさを軸にした製品と顧客ターゲットが具体的に書かれている。

  • 事業化までの道筋2

    新しい天然染色法の開発と編機導入は書かれているが、遂行スケジュールや課題解決の方法は示されていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性80%
  • 新しさ・高付加価値4

    化学染料が使えない制約の中で天然染色糸を開発し、デザイン性を高めた靴下を提供している点は、高付加価値化を示す。

公的補助の必要性40%
  • 波及効果・雇用3

    環境負荷の低減や持続可能な社会への寄与、地域サプライチェーンの活性化は書かれるが、国が補助する理由は示されていない。

  • 費用対効果1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • イノベーションへの貢献2

    地域サプライチェーンの活性化への寄与はうかがえるが、先端的なデジタル技術の活用は記載されていない。

政策面70%
  • 成長分野への進出3

    オーガニック・環境配慮素材の市場拡大による持続可能な社会への寄与が書かれ、成長分野への進出がうかがえる。

  • 地域経済への波及4

    奈良県広陵町の繊維産地の伝統を活かし、地域未来牽引企業に選定されるなど地域経済の牽引が事例から読み取れる。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成29年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。