ものづくり補助金平成29年度製造業鹿児島県

ボタン付けミシンによる生産体制の改善と自社ブランド製品販売へ

有限会社プロシードサカキ

成果ボタン付け工程の所要日数 4日→2日

この事例のポイント

  • ボタン付け工程は熟練者に依存しており、手作業のため生産効率が悪い。
  • 高速電子単環根巻きボタン付けマシンを導入し、ボタン付け工程を自動化した。
  • ボタン付け工程の所要日数 4日→2日。ボタン付け工程が手作業の約4日から2日に短縮され、生産性が向上した。

事業者のプロフィール

事業者名有限会社プロシードサカキ
所在地鹿児島県 薩摩郡さつま町
業種繊維工業
技術分野デザイン,デザイン
従業員数38人
資本金300万円
設立1990年

事業の背景

当社は有限会社で、メーカーから原反を預かり婦人服や学生服を縫製して納品している。ボタン付けは外注と手作業で行っていたため多くの時間を要していた。従業員38名のうちパートは3名で、従業員の定着率も高く、高品質の婦人服の生産を得意としている。全国で縫製工場の減少が続く中、一貫生産が可能な数少ない工場である。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力ボタン付け工程は熟練者に依存しており、手作業のため生産効率が悪い。
  • 品質・精度仕上がりが人によって異なり品質が均一化されておらず、外注先でも同様である。
  • 人手・技能ボタン付け工程は耐久性やボタンの高さなど細かい作業で、熟練者に依存している。
  • 新製品・新技術原反からデザイン・縫製する自社ブランド製品を考えており、生産工程の改善と効率化が課題となっていた。

やったこと

高速電子単環根巻きボタン付けマシンを導入し、ボタン付け工程を自動化した。これにより、ボタン付けまでを自社で行い、衣服の縫製の全工程を自社で消化できる体制を構築した。自社ブランド製品の生産を目指した。

  • 加工機高速電子単環根巻きボタン付けマシン

新しい製品・サービス:自社ブランド製品(原反からデザイン・縫製する婦人服等)

事業の効果

  • ボタン付け工程の所要日数 4日→2日

ボタン付け工程が手作業の約4日から2日に短縮され、生産性が向上した。外注要員が減少し、品質が均一化・安定して向上したため、やり直し作業も減り、メーカーからの信頼が一層厚くなった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで、採択された計画の標準を3として見ています。公開情報では判断できない観点は点数を出さず、平均にも入れていません

観点の平均2.5 / 514観点のうち12観点で評価

出典:公募要領 p.44(審査項目)

伸びしろがあった観点

  • 2
    強み・弱みを踏まえた優位性一貫生産が可能な数少ない工場という強みはうかがえるが、市場動向や競合との比較の記述がなく優位性は十分に示されていない。
経営戦略との整合性2.7
  • これまでの取組との一貫性3

    縫製の全工程を自社で行い自社ブランド製品を目指す方針が書かれ、過去からの一貫性はうかがえるが、経営戦略として明確な位置付けの記載は薄い。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性2

    一貫生産が可能な数少ない工場という強みはうかがえるが、市場動向や競合との比較の記述がなく優位性は十分に示されていない。

  • 課題の認識と解決3

    ボタン付け工程の手作業・外注依存という課題と、4日から2日への短縮という効果が書かれ、課題解決の方向性は読み取れる。

事業の実現可能性2.4
  • 付加価値・賃上げの目標2

    工程短縮による生産性向上は書かれているが、付加価値額や賃上げの具体的な目標値は記載されていない。

  • 事業を進める体制3

    従業員38名、パート3名、定着率の高さが書かれ、人材面の体制はうかがえるが、補助事業の遂行体制の詳細は薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け2

    高品質の婦人服を得意とすることは書かれているが、顧客ターゲットや選ばれる理由の整理は十分ではない。

  • 事業化までの道筋2

    CAD・CAM自動裁断機の導入や委託先拡大が今後の取組として書かれているが、スケジュールや解決方法は示されていない。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性2.0
  • 新しさ・高付加価値2

    高品質の婦人服を得意とし高級アイテムを広げる方針はうかがえるが、高価格化の水準や市場での位置付けは数字で示されていない。

公的補助の必要性2.5
  • 波及効果・雇用2

    全国で縫製工場が減少する中で一貫生産を担う点は書かれているが、国が補助する波及効果や雇用創出の具体的な数字は示されていない。

  • 費用対効果3

    4日から2日へ工程が短縮され、やり直し作業も減ったと書かれ、生産性向上の効果は読み取れるが投資額との比較はない。

  • イノベーションへの貢献ー

    公開情報では判断できません。

政策面3.0
  • 成長分野への進出ー

    公開情報では判断できません。

  • 地域経済への波及3

    鹿児島県薩摩郡の地域で縫製を担い従業員38名を雇用している点は書かれているが、地域経済の牽引効果は具体的ではない。

今後の展望

CAD・CAM方式の自動裁断機を導入して生産効率を高め、高級婦人服のアイテムを広げたい。委託先を拡大して加工賃の下落に歯止めをかけ、自社ブランドの商品開発体制づくりに注力する。また、従業員雇用の確保のため事業承継も検討していく。

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出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成29年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。