回転装置を活用した溶接ロボットによる生産性向上計画
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
成果生産性 1倍→3倍
| 所在地 | 和歌山県 海南市 |
|---|---|
| 業種 | プラスチック製品製造業(別掲を除く) |
| 技術分野 | 機械制御 |
| 従業員数 | 4人 |
| 設立 | 1947年 |
家庭用品の産地である海南市で、戦後間もない昭和22年に創業し、引き込み製法のデッキブラシから事業を始めた。現在は自動植毛機5台で家庭用清掃ブラシ、工業用ブラシ、左官用ブラシなどを生産している。20年ほど前から安価な海外品が国内市場に出回り、ブラシの価格は徐々に下落し、売上高も年々減少した。そのため市場価値の高い分野に売り先をシフトし、模倣されにくいオリジナルブラシの企画・開発を行ってきた。
抱えていた課題
やったこと
全自動ハイスピード植毛機を導入した。世界トップ企業であるイタリアBorghi社製で、日本での導入例はこれが初めてである。生産性はこれまでの3倍以上になり、丸形植毛が1セットで可能になった。植毛位置を設定するプログラミングにAI機能を利用したことで、従来1時間かかっていた作業を5分で完了できるようになった。設備は5軸植毛で、4軸に比べてイメージ通りの植毛パターンを容易に設定できる。
新しい製品・サービス:連結形状のスティックブラシ「スミズミブラシ」や、洋式トイレ用の丸形トイレブラシ「フチ裏ピッタリトイレブラシ」など。
生産性が3倍以上に向上し、丸形植毛が1セットで可能になったことで、丸形トイレブラシの受注増と大幅な利益増が見込まれる。プログラミング作業も大幅に短縮された。5軸植毛により形状が複雑なブラシにも対応でき、大量受注や大手メーカーからの専用ブラシ開発依頼につながっている。展示会でのPRを通じて性能を生かした受注も舞い込んでいる。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで、採択された計画の標準を3として見ています。公開情報では判断できない観点は点数を出さず、平均にも入れていません
戦後のデッキブラシ創業から続くブラシ事業を基盤に、オンリーワンブラシ企画・開発を経営方針として継続してきたことが読み取れる。
海外品流入で価格下落・売上減少という外部環境を踏まえ、市場価値の高い分野へ売り先をシフトしたと書かれている。
残業・受注制限が課題と認識され、全自動ハイスピード植毛機導入で生産性を3倍以上にし、大幅な利益増を見込むと書かれている。
生産性3倍以上とプログラミング時間1時間から5分への短縮が示されるが、付加価値額や賃上げの目標値は書かれていない。
企画・開発、設備導入、操作、技術指導をプロ集団との提携体制で担う体制が書かれているが、人員や事務処理能力の詳細は薄い。
丸形トイレブラシは生協市場で年間約4万個を売る人気商品で、フチ裏を洗えるという選ばれる理由も書かれている。
今後の開発方針は示されるが、中長期の課題検証やスケジュール、解決方法の記述はうかがえる程度にとどまる。
財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。
他社が模倣できない形状の植毛を可能にし、一般的に普及していない高付加価値の差別化ブラシを開発していると書かれている。
地場産業の支えや海南市の家庭用品産地という記述はあるが、波及効果や雇用創出の数値・理由は示されていない。
導入の効果として生産性3倍以上と作業時間短縮が書かれるが、補助金額に対する費用対効果の記述はない。
AI機能によるプログラミング効率化と5軸植毛の導入は書かれるが、地域やサプライチェーン全体への貢献は示されていない。
海外品競争の中で市場価値の高い分野へ進出したとあるが、日本経済の構造転換への言及はうかがえる程度である。
海南市の家庭用品産地での創業や地場産業を支える点は書かれるが、雇用創出や地域成長への数値的な記述は薄い。
プロ集団との提携体制のもと、生産性と商品の品質・企画力をアピールしつつ、企業とのコラボレーション開発にも取り組む。これまで諦めていたブラシの商品化や、5軸植毛の自由度を生かした開発を積極的に行っていく。
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
火入れ機と連結し、熱酒をそのまま自動で充填・打栓する設備一式を導入した。
効果:タンク1本(1,300ℓ)の充填時間 2時間→1.3時間
掘取機を導入し、土から落花生を掘り上げる作業を機械化した。
効果:落花生の作付面積 2ヘクタール→4ヘクタール