ものづくり補助金平成30年度製造業香川県

高精度の自動刃曲機導入による抜型加工の品質及び生産性の向上計画

有限会社平成抜型

成果1枚当たりの曲げ加工に要する時間が8秒となった

この事例のポイント

  • 複雑な曲げ加工を手作業で行っており、品質を安定させるには限界があった。
  • 特許技術を採用した最新型の自動刃曲機を四国で初めて導入した。
  • 1枚当たりの曲げ加工に要する時間が8秒となった。自動刃曲機の導入により、熟練工でなくても短時間で高精度の曲げ加工ができるようになった。

事業者のプロフィール

事業者名有限会社平成抜型
所在地香川県
業種生産用機械器具製造業
技術分野デザイン,情報処理,精密加工,機械制御
従業員数8人

事業の背景

抜型の精度や品質は商品の価値を左右する。消費者の品質へのこだわりが強まり、取引先から高度な複雑加工と品質の安定性・再現性を求められるようになった。これまでは熟練工の技術力とチームワークに頼ってマンパワーで製作していた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 品質・精度複雑な曲げ加工を手作業で行っており、品質を安定させるには限界があった。
  • 人手・技能鋭角な曲げ加工などは熟練工の手作業に頼っており、熟練工以外では対応が難しかった。
  • コスト・採算短納期受注の増加により残業時間が増え、コストの問題が生じていた。

やったこと

特許技術を採用した最新型の自動刃曲機を四国で初めて導入した。4月上旬に機械選定を行い、2社に見積を依頼して、株式会社エル・シー・シー製のTOSHI-BENDER Genericを発注した。導入後は3日で使用方法を習得し、曲げ加工の自動化を始めた。機械メーカーと共同でRリード野線を開発し、全体が円弧になった断面形状を実現した。規格にないオリジナルの刃先切りマイクロミシン刃も製作し、抜型からパッケージ化まで自社で行えるようにした。

  • 加工機自動刃曲機 TOSHI-BENDER Generic

新しい製品・サービス:Rリード野線(全体が円弧になった断面形状)、オリジナルの刃先切りマイクロミシン刃

事業の効果

  • 1枚当たりの曲げ加工に要する時間が8秒となった

自動刃曲機の導入により、熟練工でなくても短時間で高精度の曲げ加工ができるようになった。1枚当たりの曲げ加工時間は8秒となり、残業時間の増加も改善した。鋭角な曲げ加工や十字部分への刃の埋め込みも正確に行えるようになった。余剰時間で新サービスにも挑戦でき、顧客の満足度向上につながっている。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで、採択された計画の標準を3として見ています。公開情報では判断できない観点は点数を出さず、平均にも入れていません

観点の平均2.8 / 514観点のうち13観点で評価

出典:公募要領 p.44(審査項目)

この事例が強かった観点

  • 4
    課題の認識と解決課題(手作業の限界、残業増)を認識し、自動刃曲機導入で1枚8秒、熟練工でなくても短時間で高精度加工が可能になったと書かれている。
  • 4
    新しさ・高付加価値Rリード罫線は自動刃曲機では世界初の高度技術で、紙器メーカーの打抜検査で最高評価を得たと書かれており、高付加価値化が読み取れる。

伸びしろがあった観点

  • 2
    これまでの取組との一貫性複雑な曲げ加工の手作業限界と短納期受注による残業増が書かれ、課題はうかがえるが、過去の取組との一貫性や戦略上の位置付けは読み取れない。
経営戦略との整合性3.0
  • これまでの取組との一貫性2

    複雑な曲げ加工の手作業限界と短納期受注による残業増が書かれ、課題はうかがえるが、過去の取組との一貫性や戦略上の位置付けは読み取れない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    取引先から高度な複雑加工と品質安定性を求められるようになったとあり、四国初導入・Rリード罫線の開発など自社の強みは読み取れるが、市場分析は薄い。

  • 課題の認識と解決4

    課題(手作業の限界、残業増)を認識し、自動刃曲機導入で1枚8秒、熟練工でなくても短時間で高精度加工が可能になったと書かれている。

事業の実現可能性2.8
  • 付加価値・賃上げの目標3

    1枚当たり曲げ加工8秒という数字はあるが、付加価値額や賃上げの目標値は書かれていない。

  • 事業を進める体制3

    機械導入後3日で使用方法を習得し、従業員8名の体制で自動化を開始したと書かれているが、体制の詳細は薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    顧客の品質へのこだわりや複雑加工の需要は書かれているが、ターゲットや選ばれる理由の整理は具体性が薄い。

  • 事業化までの道筋2

    導入後の余剰時間で新サービスに挑戦し、オリジナル刃先切りマイクロミシン刃を製作したとあるが、中長期の計画やスケジュールは書かれていない。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性4.0
  • 新しさ・高付加価値4

    Rリード罫線は自動刃曲機では世界初の高度技術で、紙器メーカーの打抜検査で最高評価を得たと書かれており、高付加価値化が読み取れる。

公的補助の必要性2.0
  • 波及効果・雇用2

    医療分野など様々な分野への提案に社会貢献したいとあるが、波及効果や雇用創出の具体的な記述はない。

  • 費用対効果2

    導入で時間短縮と残業削減が示されるが、補助金投入額に対する費用対効果の数字は書かれていない。

  • イノベーションへの貢献2

    特許技術の自動刃曲機導入やサプライチェーンへの貢献がうかがえるが、デジタル技術の活用や新ビジネスモデルの記述は薄い。

政策面3.0
  • 成長分野への進出ー

    公開情報では判断できません。

  • 地域経済への波及3

    四国地域で初めて導入したと書かれており地域性はうかがえるが、雇用創出や地域経済成長への牽引は具体的に書かれていない。

事業者の声

高い技術、信頼、自信

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成30年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。