設備工事の会社が、ベテランのノウハウを生成AIに覚えさせ、新人の教育期間を縮める

成果新人が一人で現場の下見に行けるまで:約2年から約1年に

この事例のポイント

  • 新人が一人前になるまで2年かかり、ベテランは「教える時間が無い」と不満をもっていた。
  • 古いマニュアルは使えず、ベテラン5人の話と工事の写真から、生成AIが新人の質問に答える仕組みを作った。
  • 一人前になるまでが約1年になり、配管のやり直しも年5件に減った。

事業者のプロフィール

事業内容ビルの空調・給排水の設備工事の会社
所在地広島県
業種建設業
従業員数従業員38名

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 毎年3〜4人の新人を採っていたが、一人前になるまで2年ほどかかり、その間は必ずベテランが付いていた。
  • ベテランは自分の現場を抱えながら新人の質問に答えていて、「教える時間が無い」と不満が出ていた。
  • 新人は「同じことを何度も聞くと怒られる」と質問を控え、配管の勾配を間違えてやり直しになることがあった。

やったこと

  1. 最初は社内の施工マニュアルを生成AIに読ませたが、マニュアルは10年前のもので、今の現場のやり方と合わない答えが多かった。
  2. そこで、ベテラン5人に「新人がよく間違えること」「現場で必ず見る場所」を1人2時間ずつ話してもらい、録音した。工事の写真約3,000枚にも、ベテランが一言ずつ説明を付けた。
  3. 新人がスマホで写真を撮って聞くと、ベテランの話と写真の説明をもとに、生成AIが答えと注意点を返す仕組みを作った。
  4. 答えに自信がない質問は、その分野に強いベテランに回る。回ってきた質問と答えは毎月まとめて、仕組みに足していった。

事業の効果

  • 新人が一人で現場の下見に行けるまで:約2年から約1年に
  • ベテランが新人の質問に答える時間:1日約1時間半から約30分に
  • 配管のやり直し:年14件から年5件に
  • 「何度でも聞ける」と新人の質問が増え、この2年で辞めた新人はいなかった

今後の展望

新人の質問の記録から、つまずきやすい所を研修の中身に入れる。

同じ使い方に補助金は使える?

自社のノウハウを使った教育の仕組みの構築は、省力化投資補助金(一般型)などが対象になりえます。研修そのものには厚生労働省の人材開発支援助成金もあり、御社の使い方が対象になるかは公募要領の条件で変わります。

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出典・補足

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