ものづくり補助金平成24年度北海道

価格競争力強化のための、新型自動塗装装置の導入による塗装技術の高度化と生産プロセスの見直し

株式会社ホクエイ

成果ブロッキング廃棄塗料 800kg/年→100kg/年

この事例のポイント

  • 塗装工程の塗着効率が約51%と低く、塗料の約半分が無駄になっている。
  • 導入した粉体静電ガンは、粉状の塗料を帯電させて静電気で対象物へ効率良く塗装する設備で、塗装ガンの噴霧で行き届かない場所にも回り込んで付着する。
  • ブロッキング廃棄塗料 800kg/年→100kg/年。粉体静電ガンとガンコントローラーの導入により、塗りにくかった部分や塗りムラが解消され、従来以上の仕上がりが実現した。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社ホクエイ
所在地北海道 札幌市
業種金属製品製造業
技術分野塗装
従業員数121人
資本金1億円
設立1957年

事業の背景

当社は昭和22年に金物店として石炭ストーブの製造を始め、昭和30年代後半から灯油タンクを製造するようになった。現在は灯油ホームタンク等の住宅設備関連設備のほか、農業関連機械、防雪机や融雪機などを製造・受注している。得意とする技術は薄板板金加工である。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力塗装工程の塗着効率が約51%と低く、塗料の約半分が無駄になっている。
  • コスト・採算塗装設備が老朽化しており、塗装品質の向上と製造コスト削減が必要だった。
  • 人手・技能不備があった製品はハンドガンによる手作業で補正しており、効率が悪い。
  • 品質・精度塗りにくい部分や塗りムラがあり、仕上がりに課題があった。
  • コスト・採算塗料供給装置が焼付け炉に近く、温度が40度になることがありブロッキングで塗料が固まり廃棄していた。
  • コスト・採算粉体塗料の焼付け炉温度を210度に設定する必要があり、燃料消費が多かった。

やったこと

導入した粉体静電ガンは、粉状の塗料を帯電させて静電気で対象物へ効率良く塗装する設備で、塗装ガンの噴霧で行き届かない場所にも回り込んで付着する。あわせて、塗装対象物を自動的に判断し静電気の電流を制御するガンコントローラーを同時導入した。さらに塗料供給装置を焼付け炉から温度が30度を超えない1階へ移設し、ブロッキングを防止した。これにより低温硬化性粉体塗料が使用可能になり、炉の温度を10度下げられるようになった。

事業の効果

  • ブロッキング廃棄塗料 800kg/年→100kg/年
  • 焼付け炉温度 210度→200度
  • 年間の燃料消費は7%程度の削減が可能になる。

粉体静電ガンとガンコントローラーの導入により、塗りにくかった部分や塗りムラが解消され、従来以上の仕上がりが実現した。塗料供給装置の移設でブロッキングが防止され、廃棄塗料が大幅に減少した。低温硬化性粉体塗料が使えるようになり、炉の温度を下げて燃料消費を削減できる見込みである。効率化と生産性向上、省エネ化の課題がクリアされた。

今後の展望

今後はさらに高効率化、生産性向上を図り、北海道の暮らしが求める製品を開発してほしいと考えている。

業種と困りごとが近い成果事例

東京都平成24年度

不良率の低減とコストダウンの確立

スマートメーター専用の治具を開発し、部品ごとに治具形状と掛け数を同期化することで、同一電流量での多品種部品のめっき加工を可能にした。

効果:生産量 100%→130%

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成24年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。