ものづくり補助金平成24年度北海道

光ファイバ端面遮光用プラスチック製極小キャップの試作

ハピーオール株式会社

この事例のポイント

  • 北海道大学から、SOF線量計の光ファイバー先端に取り付ける直径0.5mmの遮光キャップの依頼を受けたが、これまでに経験のない極小サイズの製品だった。
  • 試作前に4種類の素材を選定し、試作と性能評価を経て高機能ポリエチレンを採用した。
  • 北海道大学から遮光性能と反射性能の両面で高い評価を得て、研究機関からの初めての受注を実現した。

事業者のプロフィール

事業者名ハピーオール株式会社
所在地北海道 美唄市
業種プラスチック製品製造業
技術分野プラスチック成形加工
従業員数5人
資本金1,000万円
設立1995年

事業の背景

ハッピーオールは日用品・雑貨からエンジニアリングプラスチックまで、プラスチック製品の金型設計・企画製造を手がける会社で、素材はプラスチックのみを扱う。従業員は5名、資本金は1000万円である。今回は大学などの研究機関からの受注が初めてだった。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 新製品・新技術北海道大学から、SOF線量計の光ファイバー先端に取り付ける直径0.5mmの遮光キャップの依頼を受けたが、これまでに経験のない極小サイズの製品だった。
  • 新製品・新技術キャップには人体への影響を減らすことに加え、遮光性能が求められたが、社内には極小部品の素材選びや成形の実績がなかった。

やったこと

試作前に4種類の素材を選定し、試作と性能評価を経て高機能ポリエチレンを採用した。当初は2色成形機で素材の異なる2層構造を検討したが、成形機が見つからず断念し、ファイバーにリング、内キャップ、外キャップを組み合わせる3パーツ構成に変更した。外キャップとリングは黒色で遮光性を持たせ、内キャップは白色で反射材の機能を持たせた。金型では試作段階でリング内径部にバリが出たため、コアピンを長めに設定して隙間を調整した。また肉厚に0.02mmのばらつきがあったため、部品の位置を研磨などで修正し、0.1mm以下の精度を追い込んだ。

  • 加工機小型射出成形機
  • 金型光ファイバーキャップ用金型

新しい製品・サービス:直径0.5mmの光ファイバーキャップ(遮光・反射機能を持つ3パーツ構成)

事業の効果

北海道大学から遮光性能と反射性能の両面で高い評価を得て、研究機関からの初めての受注を実現した。極小部品の加工や塗料の厚みの均一化など、形状制御のノウハウを蓄積できた。顧客にとっては線量計の製造工程の時間短縮と品質向上が期待でき、事業としての手応えも大きいとしている。

今後の展望

今回の試作品開発で得たノウハウを活かし、光ファイバーキャップをさらに小型化する計画がある。

事業者の声

小さいものを造るのは大きいものを造るよりもずっと難しいんですよ。作業は細かいですし、測定も大変です

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成24年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。