画像式異物除去装置・殺菌機導入による品質向上と販路拡大
画像式異物除去装置と蒸気殺菌機を導入した。
効果:イワシノコバンの混入クレーム件数 14件→7件
和田工業株式会社
成果リードタイム 5日→3日
| 事業者名 | 和田工業株式会社 |
|---|---|
| 所在地 | 岩手県 下閉伊郡山田町 |
| 業種 | 電子部品・デバイス・電子回路製造業 |
| 技術分野 | 精密加工 |
| 従業員数 | 120人 |
| 資本金 | 9,500万円 |
| 設立 | 1962年 |
当社は創業以来、プレス精密金型の製作とプレス製品の製造を行っている。これまでは主に携帯電話、スマートフォン、パソコン、テレビなどに使われる民生用部品を供給してきたが、近年は自動車の重要保安部品であるEPS(電動パワーステアリング)など、自動車部品用コネクタの受注も増加している。自動車部品用コネクタは金属端子のプレス加工の後、インサート成形で完成させるが、当社はインサート成形の設備を持たず、外部の協力会社に外注していた。
抱えていた課題
やったこと
インサート射出成形機及び必須付帯装置3機(樹脂の水分を除去する脱湿乾燥機、成形時の不要な樹脂を除去するランナー取り出し機、冷却水を安定して供給する金型冷温調機)を導入した。導入機は竪型ロータリー射出成形機で、社内でインサート成形が可能となった。平成28年2月に機械装置一式を設置後、試作テストを行い諸条件の最適化を図り、顧客による妥当性評価を経て5月より生産を開始した。機器導入から2年後、金属部品の供給と完成品の取り出し・収納を自動で行う装置を取り付け、インサート成形工程を自動化した。これにより製造時間は1サイクル50秒から38秒に短縮され、現在は2台体制で2アイテムの自動車部品用コネクタを製造している。並行して従業員1名を協力会社に派遣し、約1ヵ月間のインサート成形製造技術者の研修を行った。
| 加工機 | 竪型ロータリー射出成形機(インサート射出成形機) |
|---|---|
| その他 | 脱湿乾燥機 |
| その他 | ランナー取り出し機 |
| その他 | 金型冷温調機 |
| ロボット | 金属部品供給・完成品取り出し収納の自動装置 |
新しい製品・サービス:自動車部品用コネクタ(インサート成形による一貫生産品)
社内でプレスからインサート成形までを一貫生産できる体制が確立され、外注時の輸送がなくなったことでリードタイムが大幅に短縮された。送り戻しがなくなったため、金属端子の錫めっき皮膜の変色リスクもゼロになり、製品性能の向上にもつながった。従来より低コストかつ高品質な製品を短納期で製造でき、顧客の要望に高いレベルで応えられるようになった。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
プレス精密金型の製作から民生部品供給を経て、自動車部品用コネクタへ受注を広げる流れが書かれており、既存事業の延長として位置付けられている。
EPSなど自動車重要保安部品のコネクタ受注が増加していると書かれ、精密プレス技術が強みとして挙げられている。市場動向の数字は示されていない。
外注の送り戻しで最低5日のリードタイムがかかっていた課題を示し、内製化後は受注から出荷検査完了まで最短3日になったと具体的に書かれている。
リードタイムを約40%削減し、1サイクル50秒を38秒に短縮したとの実績が示されており、目標の実現性は読み取れる。ただし付加価値額や賃上げの目標値は書かれていない。
協力会社へ従業員1名を約1カ月派遣して製造技術者を育成したと書かれ、人材面の体制整備がうかがえる。
顧客の納期・品質要求に応えること、顧客の妥当性評価を経て生産開始したことが書かれ、選ばれる理由の一端は読み取れる。ターゲットの定量的な裏付けは薄い。
平成28年2月に設置、試作テストと条件最適化、顧客評価を経て5月に生産開始と、スケジュールと進め方が具体的に書かれている。
公開されている事例からは読み取れません。
自動車部品用コネクタの一貫供給体制という特定分野での取組が書かれているが、普及度や高付加価値化の水準を示す記述は薄い。
自動車産業での受注拡大や地域の製造業の取組が示されるが、川上川下への波及効果や雇用創出の具体的記述は見当たらない。
リードタイム短縮や製造時間短縮の効果は書かれているが、補助金額に対する付加価値増加の数値は示されていない。
インサート成形の自動化や一貫生産体制が書かれているが、デジタル技術やサプライチェーン全体への貢献は具体的に述べられていない。
自動車部品分野への進出が書かれているが、日本経済の構造転換への言及は読み取れない。
岩手県山田町の企業であることはわかるが、地域の特性を活かした雇用や経済成長への言及は薄い。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
今後も機器の追加導入や自動化をさらに推し進め、安定した製品供給を実現することで、自動車部品分野への販路開拓と受注拡大を図っていきたい。
プレス加工からインサート成形まで一貫生産できることは、顧客の信頼感獲得にもつながっている
公式の事例集より(原文のまま)
画像式異物除去装置と蒸気殺菌機を導入した。
効果:イワシノコバンの混入クレーム件数 14件→7件
課題を解決するため、車載センサ製作に係る設備を導入し、量産ラインの構築を図った。
効果:製作コスト 100%→25%
本事業でシーツローラー乾燥機(アイロナー)を導入した。
効果:乾燥時間 1,440分→15分