ものづくり補助金平成25年度製造業滋賀県

環境に配慮した次世代鉛フリー銅合金と多品種少ロットに対応可能な体制の確立事業

株式会社 マツバヤシ

成果分析時アルゴンガス使用量 324L/hr→205L/hr

この事例のポイント

  • 銅合金鋳物では鉛規制が進み、鉛フリー銅合金への転換が急務になっている。
  • 新型の蛍光分析装置(SPECTROLAB固体発光分光分析装置)を導入・立ち上げ、次世代鉛フリー銅合金に対応した検量線を追加した。
  • 分析時アルゴンガス使用量 324L/hr→205L/hr。新型装置の導入により分析能力が向上し、鉛フリー転換と多品種小ロット製品への迅速な対応を可能とする体制を構築した。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社 マツバヤシ
所在地滋賀県 彦根市
業種非鉄金属製造業
技術分野材料製造プロセス,測定計測,複合・新機能材料
従業員数14人
資本金2,000万円
設立1949年

事業の背景

株式会社マツバヤシは青銅鋳物を扱う非鉄金属製造業の企業である。重要な工業用原材料である鉛を含む青銅は環境負荷や健康への影響から規制が急ピッチで進んでいる。銅合金鋳物業界では鉛フリー化に加え、多品種少ロット化が進み、関連企業は対応を迫られている。顧客ニーズの多様化により材種が増加し、商品のライフタイムも短くなって頻繁なモデルチェンジへの迅速な対応が求められている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 新製品・新技術銅合金鋳物では鉛規制が進み、鉛フリー銅合金への転換が急務になっている。
  • 生産能力多品種少ロット化が進み、迅速に対応できる技術や品質管理・管理システムの確立が求められている。
  • 新製品・新技術JISに規定された50種類以上の銅合金のうち対応できるのは8種類に限られ、材種も増加している。
  • 品質・精度砂型による成分分析用ピースは偏析が起きやすく、測定値がばらつく。

やったこと

新型の蛍光分析装置(SPECTROLAB固体発光分光分析装置)を導入・立ち上げ、次世代鉛フリー銅合金に対応した検量線を追加した。高Zn、高Bi、高S、高Siを含む材料も分析可能になった。肉厚が薄く急冷が可能なテストピース作成用の専用金型を製作し、偏析の影響を抑えた。溶解工程を見直し、成分値を標準化することで不良率を下げ、指定成分や目標成分値への迅速な対応を実現した。ソフトウェアによるメンテナンススケジュールを作成し、検量線の校正も組み込んで起動時毎の校正を不要にした。装置搭載の自動診断システムで状態を常時監視し、真空ポンプも不要にした。

検査測定SPECTROLAB 固体発光分光分析装置
金型テストピース作成用の専用金型(急冷可能な金型)
ソフトメンテナンス管理ソフトウェア

事業の効果

  • 分析時アルゴンガス使用量 324L/hr→205L/hr
  • 待機時アルゴンガス使用量 65L/hr→25L/hr
  • 分析時使用電力 4,000W→400W
  • 待機時使用電力 1,000W→180W

新型装置の導入により分析能力が向上し、鉛フリー転換と多品種小ロット製品への迅速な対応を可能とする体制を構築した。ミルシートの発行も可能になり、顧客信頼度の向上と販路拡大が期待される。メンテナンス作業が効率化され、アルゴンガスや電力などのランニングコストも大幅に削減された。

今後の展望

鉛フリー市場の拡大に伴い、鉛フリー銅合金鋳物の取り扱い量と割合は今後大きく増加すると予測される。5年以内に、より付加価値が高く環境負荷のない商品の提供を目指す。品質管理システムの継続的な改善により、高付加価値の鋳物を生産し、単価競争から脱却することが期待される。

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出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。