ものづくり補助金平成24年度北海道

鋳造製品の高品質化及び高効率生産のための「コンカレント生産システム」構築事業

株式会社田中工業

この事例のポイント

  • 鋳造工程の一部は手作業が多く、生産性を上げるための効率化が課題だった。
  • 設計、温度計、研磨機の3つを柱として、各工程を複合的に高品質・高効率化する「コンカレント生産システム」を構築した。
  • ロスの少ない生産活動が実現し、人の手では補いきれない高い生産性を得た。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社田中工業
所在地北海道 小樽市
業種鉄鋼業
技術分野真空
従業員数46人
資本金3,500万円
設立1952年

事業の背景

田中工業は北海道の鋳鉄鋳物専業メーカーとして創業60年を超える。多品種少量生産を得意とし、公共鋳物から機械鋳物まで手がけている。鋳造は昔から同様の工程で行われてきたが、現在もオートメーション化が進む一方で手作業の部分が多く残っている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力鋳造工程の一部は手作業が多く、生産性を上げるための効率化が課題だった。
  • 品質・精度検査で欠陥が見つかると設計からやり直しになり、時間的に大きなロスが生じていた。
  • 品質・精度品質面で重要な温度管理と仕上げの研磨を改善する必要があった。

やったこと

設計、温度計、研磨機の3つを柱として、各工程を複合的に高品質・高効率化する「コンカレント生産システム」を構築した。欠陥の見つかりやすい設計段階で、コンピューター上で擬似的にシミュレーションできるソフトを導入し、設計からやり直す回数を減らした。品質面で重要な温度管理には赤外線温度計を採用した。仕上げの研磨は自動金属試料研磨機により機械化した。シミュレーションソフトは選定・導入に苦労し、難易度が高かったため、オペレーションの習得が最も大変だった。

事業の効果

ロスの少ない生産活動が実現し、人の手では補いきれない高い生産性を得た。赤外線温度計の導入で温度管理が万全になり、安定した品質の製品を顧客に提供できるようになった。新規製品の納期は大幅に短縮された。品質の安定によって顧客からの信頼度もさらに高まった。

今後の展望

今後の目標は、非破壊検査や外観目視検査では発見できない内部欠陥がまったくない「無欠陥鋳造品」の製作である。また、刻々と変わる状況の中でも現状を継続できるよう、基本的な技術を日々磨いていく考えである。

事業者の声

鋳造は1つの工程を改善するだけではダメなんです。全体的に底上げしないと、最も弱い部分の基準に合ってしまう危険性があって。それなら全部が平均点以上ギリギリの方がまだマシなんですよ

公式の事例集より(原文のまま)

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出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成24年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。