ものづくり補助金平成26年度製造業群馬県

非接触光学式測定機を用いたリバースエンジニアリング市場の開拓

株式会社木村鋳造所

成果撮影データと3DCADデータの差異は0.5mm以内だった。

この事例のポイント

  • 現在稼働している老朽化した設備の中には、更新需要はあるが図面やデータがなく再製作が困難なものが多い。
  • 非接触光学式測定機一式を導入し、複雑形状の測定が可能でモバイル性を備えた機器で試験を行った。
  • 撮影データと3DCADデータの差異は0.5mm以内だった。非接触光学式測定機の導入により、モバイル性、検査ソフト、3DCADデータ作成、測定者の技術が成果目標をクリアした。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社木村鋳造所
所在地群馬県 清水町
業種鉄鋼業
技術分野測定計測
従業員数854人
資本金8,500万円
設立1948年

事業の背景

当社は鋳物製品を扱い、ものづくりの現場では老朽化した設備の更新需要があるものの、図面やデータがなく再製作が困難な製品が多く存在する。形状を測定して3DCADデータを作成する方法が急速に普及している。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力現在稼働している老朽化した設備の中には、更新需要はあるが図面やデータがなく再製作が困難なものが多い。
  • 納期・工程鋳物製品の同等品を短納期・低コストで供給してほしいというニーズは今後も高まると予想される。

やったこと

非接触光学式測定機一式を導入し、複雑形状の測定が可能でモバイル性を備えた機器で試験を行った。試験品と実在する鋳物製品を測定し、3次元測定データから3DCADデータ化が可能かを検証した。測定機の検査ソフト機能で3DCADデータと現物の差異を確認した。同一撮影データから複数の作業者が3DCADデータを作成して照合し、模型製作工程で使用可能であることを確認した。

検査測定非接触光学式測定機

新しい製品・サービス:非接触光学式測定機を用いたリバースエンジニアリング技術

事業の効果

  • 撮影データと3DCADデータの差異は0.5mm以内だった。
  • 異なる測定者との撮影データの照合の差異は0.1mm以内だった。
  • 同一撮影データから複数作製した3DCADデータの誤差は0.3mm以内だった。

非接触光学式測定機の導入により、モバイル性、検査ソフト、3DCADデータ作成、測定者の技術が成果目標をクリアした。複雑形状の測定では影になる部分に課題が残るが、作業性は向上した。リバースエンジニアリング部門で売上高3億円を目指し、5年後に120件の取引を目指す。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.7 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性60%
  • これまでの取組との一貫性3

    鋳物の再製作を新市場として開拓する方針が書かれ、木型から消失模型鋳造法への切替も挙げられている。ただし既存事業との連続性は具体的に示されていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    図面のない老朽設備の再製作需要に着目したと書かれ、外部環境への言及はあるが、競合比較や自社の強みの具体的記述は薄い。

  • 課題の認識と解決3

    再製作困難な設備の課題と、経年劣化や破損への対応として消失模型鋳造法への切替が示されている。数値的な効果は示されていない。

事業の実現可能性56%
  • 付加価値・賃上げの目標4

    売上高3億円、5年後120件の取引という目標値が示されている。賃上げに関する目標は書かれていない。

  • 事業を進める体制1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    高精度測定、複雑形状の測定、コンパクト・軽量という特長と、木型メーカーの保管負担という顧客課題が示されている。

  • 事業化までの道筋4

    測定データと3DCADの差異0.5mm以内、作業者間の誤差0.1mm以内など検証結果と段階的な検証の流れが具体的に示されている。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    リバースエンジニアリングは普及途上の分野と書かれ、鋳物の再製作を短納期・低コストで行う点に差別化が見られる。高付加価値化の数値は示されていない。

公的補助の必要性60%
  • 波及効果・雇用3

    老朽設備の更新需要に応えることや、鋳物製品の供給ニーズが高まることが書かれている。雇用や波及効果には触れていない。

  • 費用対効果2

    投資額に対する付加価値増加や生産性向上の数値は示されておらず、わずかに効果がうかがえる程度である。

  • イノベーションへの貢献4

    非接触光学式測定機と3DCADによるデジタル技術の活用で、図面のない設備の再製作を可能にする点が具体的に書かれている。

政策面30%
  • 成長分野への進出2

    製造業の新分野への進出という方向性はうかがえるが、日本経済の構造転換への言及は書かれていない。

  • 地域経済への波及1

    公開されている事例からは読み取れません。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

リバースエンジニアリング部門で売上高3億円を目指す。5年後には120件の取引を目指す。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成26年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。