ものづくり補助金平成24年度青森県

医療内視鏡用中空型マイクロ超音波アクチュエータの開発

並木精密宝石株式会社 青森黒石工場

この事例のポイント

  • 内視鏡を用いた院内治療では、体内患部の3次元走査の達成が求められている。
  • 数値解析により、圧電素子に進行波が発生しやすい形状を設計し、振動部材、材質、電極パターンの形状を設計した。
  • 単層素子を用いる本方式は、積層素子に比べコストが1/10から1/100と安価で、量産が可能である。

事業者のプロフィール

事業者名並木精密宝石株式会社 青森黒石工場
所在地青森県 東京都足立区
業種業務用機械器具製造業
技術分野溶接

事業の背景

内視鏡下の治療機器や手術システムは小腸、気管支、動脈血管内などの診断・治療に使われ、技術革新は急速に進んでいる。観察方式はビデオ内視鏡式から超音波内視鏡式へ移行しており、近年は高分解能で断層観察が可能な光干渉(OCT)内視鏡式が登場し始めている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 新製品・新技術内視鏡を用いた院内治療では、体内患部の3次元走査の達成が求められている。
  • 品質・精度光干渉(OCT)内視鏡の回転スキャン方式では光ファイバーを回転させるため、捩れが生じ回転ムラが出て、鮮明な画像が得にくい。

やったこと

数値解析により、圧電素子に進行波が発生しやすい形状を設計し、振動部材、材質、電極パターンの形状を設計した。圧電素子は4種類を使用し、製品寸法に切削加工した。電極パターンは5個を直列配置し、スパッタリング装置で暫定目標の約500nmの膜厚を得た。切削加工した圧電素子は別途加工した振動プレートに接着し、加圧力を調整できる接着硬化治具を製作した。評価では、圧電素子の5か所の電極に150Vの電圧を順次印加し、振動プレートに約4.6μmの振幅の進行波が発生することを確認した。さらに評価ユニットのZ軸スライド機構で直動動作の発生力と移動速度を確認した。

新しい製品・サービス:内視鏡内蔵型の中空型マイクロ超音波アクチュエータ(光プローブの軸方向駆動用)

事業の効果

単層素子を用いる本方式は、積層素子に比べコストが1/10から1/100と安価で、量産が可能である。直動進行波による製品はきわめて稀だが、本事業で直動進行波によるアクチュエータの動作を現物で確認できた。光ファイバーを回転させないため捩れが解消され、回転ムラのない鮮明な画像が得られる効果が期待できる。

今後の展望

内視鏡内蔵型のZ軸駆動アクチュエータの完成に向け、2mm以下への小型化と推力向上を大学機関の指導を受けて追加開発する。医療機器の認証を取得し、国内及びアメリカの顧客を対象に2年計画で製品化を目指す。

業種と困りごとが近い成果事例

岩手県平成24年度

カラフル全面ホーロー処理厨房用南部鉄器の試作開発

厨房用鉄器を高周波電気炉で溶製し、片状黒鉛鋳鉄の炭素量を3.5%から4.0%に、ケイ素量を2.4%から3.3%に変更して黒鉛形状がA型、C…

効果:ショットブラスト処理により鋳肌表面の黒鉛開口が閉塞し、泡欠陥の発生が低下した。

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成24年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。