回転装置を活用した溶接ロボットによる生産性向上計画
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
有限会社タカモリ製作所
成果部品1個の完成までの日数 3日→2日
| 事業者名 | 有限会社タカモリ製作所 |
|---|---|
| 所在地 | 茨城県 水戸市 |
| 業種 | 業務用機械器具製造業 |
| 技術分野 | 精密加工 |
| 従業員数 | 14人 |
| 資本金 | 300万円 |
| 設立 | 1969年 |
同社は1969年創業の精密切削加工専門メーカーで、自動車部品や医療分析機器用部品などの精密機械切削加工に長く取り組んできた。特にここ15年ほどは、その技術を生かして医療機器関連部品を製造している。医療関連の部品は精密さが求められ、傷がつくと使いものにならない。顧客からは高精度加工に加え、多品種、小ロット、短納期も求められていた。
抱えていた課題
やったこと
顧客の要求を満たすため、段取り、治具の製作、仕掛りスペース、待ち時間を減らす新型の複合加工機を導入することにした。当初予定していた機械は大きすぎて工場建物内に入らないことが判明したため、急遽別メーカーのものに変更した。新規導入した機械はNC旋盤にオプションなどをつけた複合加工機で、第1・2工程を1台で連続して行える。導入にあたっては既存の機械2台分のスペースと加工途中の仕掛り品を置くスペースをなくして、新型機械の設置場所とした。
| 加工機 | 新型複合加工機 |
|---|
新たに導入した機械は1台で連続して加工できるため待ち時間がなくなり、部品の完成までの日数が3日から2日に短縮された。高精度の加工が可能になり、加工中の部品を次の機械に動かす必要がなくなったため、傷などによる不良品率を1割も減らすことができた。作業日数が減ることで労務費などのコストも削減された。熟練工の技術・技能を数値化してプログラムすることで新入社員も即戦力として活躍できるようになり、3次元座標測定機と組み合わせて精密な部品の試作と製造が可能になった。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
従来のNC旋盤とマシニングセンタによる医療部品加工の課題を踏まえ、15年ほど続けてきた医療機器関連部品製造を発展させる設備投資として位置付けられている。
医療機器部品は傷で使用不可になるため精密性が求められるとし、自社の精密切削の技術と測定機を組み合わせて高精度な試作・製造を可能にしたと読み取れる。
段取り・治具製作・仕掛り待ち・手作業の課題を認識し、複合加工機で第1・2工程を連続化して加工精度を向上させる計画が示されている。
3日かかっていた工程が2日で完成できるようになったと説明されるが、付加価値額や賃上げの目標値は示されていない。不良率を1割減らしたとの記述はあるが目標値としての提示ではない。
従業員14人の精密切削メーカーで、熟練工の技能を数値化しプログラムにする取組が述べられており体制は読み取れるが、事務処理能力などの具体的記述は薄い。
医療分析機器用部品の高精度、多品種、小ロット、短納期という顧客ニーズが具体的に示され、誤差0.01ミリ以内を強みとして市場開拓につなげる方針が書かれている。
今後は高精度・低コスト・多品種小ロット対応をアピールし市場の新規開拓を考えるとあるが、中長期のスケジュールや課題解決の方法は詳しく書かれていない。
公開されている事例からは読み取れません。
医療機器部品の高精度加工で他社に先駆けて製作できるようになったと述べられるが、分野の普及度や高価格化の水準を示す記述は薄い。
医療機器関連部品の製造という分野は示されるが、経済波及効果や雇用創出など国が補助する積極的理由は書かれていない。
加工日数が3日から2日に短縮され、不良品率を1割減らし労務費などのコスト削減につながったと、数字で費用対効果が示されている。
複合加工機と3次元座標測定機の組み合わせによる技術的な相乗効果がうかがえるが、デジタル技術の先端性やサプライチェーンへの貢献は明確ではない。
医療分析機器用部品という成長分野での加工の高度化がうかがえるが、日本経済の構造転換に資する点は明示されていない。
水戸市で創業した地域企業であることはうかがえるが、地域の特性を活かして雇用や地域経済を牽引する記述は乏しい。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
今後は高精度で低コスト、多品種、小ロットにも対応できる高精度加工技術をアピールし、市場の新規開拓を考えている。
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
多関節ロボットと次世代成型機を組み合わせ、インサート成型の全自動化や2材料成型などを実現した。
効果:加工時間 420s/サイクル→38.5s/サイクル
市販吟醸酒の醸造から瓶詰・貯蔵までの工程に、全国新酒鑑評会出品の大吟醸酒の技術的要件を応用する形で設備を導入した。