南部鉄器の表面処理プロセスの強化による納期短縮化
ガラス質の釉薬を塗った急須を730度の高温で焼成し定着させる鉄器製ホーロー処理に、コンベア式連続ホーロー焼成炉を導入した。
効果:1日あたり焼成能力 400個→800個
大研工業株式会社
成果超硬度鋼の粗加工で従来の放電加工より30%の時間短縮を図れる見込み
| 事業者名 | 大研工業株式会社 |
|---|---|
| 所在地 | 宮城県 大崎市 |
| 業種 | 一般機械器具製造業 |
| 技術分野 | 切削加工 |
| 従業員数 | 45人 |
| 資本金 | 2,000万円 |
| 設立 | 1971年 |
創業以来、切削および研削加工を中心に金属の精密加工の技術を磨き、設計から治工具、金型、各種産業用設備の製造までを得意としている。近年は「短納期」という顧客ニーズが増加傾向にあった。当社には自動車、電子部品、食品など幅広い業界の顧客がいる。
抱えていた課題
やったこと
HRC68度の超硬度鋼の材料に試作加工を行い、続いて熱処理後のHRC58度の高硬度鋼で製品加工のトライを実施した。高硬度鋼・超硬度鋼への直彫り加工を可能とするマシニングセンターを平成26年2月に導入した。超硬度鋼の試作では粗加工と仕上加工を行い、高硬度鋼では円状の溝入れ加工を施した。放電加工に頼っていた焼入鋼加工にも取り組んだ。
| 加工機 | マシニングセンター |
|---|
新しい製品・サービス:超硬度鋼・高硬度鋼への直彫り加工法
直彫り加工により、放電ワイヤーカット加工と研削加工の2工程が必要だった製品が工程的に半分で済むようになると見込まれる。加工時間と工程の削減により製造原価の削減や短納期化が期待できる。電力の削減による省エネや加工技術・ノウハウの蓄積にも寄与する。品質の優位性を確保し、金型部品の加工を中心に収益の拡大が期待される。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
既存の放電加工から直彫り加工への転換が事業の延長として語られるが、経営戦略上の位置づけは具体的に書かれていない。
短納期という顧客ニーズと、自社の金型・精密部品加工の強みに触れるが、競争優位の根拠は限定的に書かれている。
工程削減や時間短縮の見込みを数字で示し、放電加工の電極製作時間や加工時間の課題を具体的に認識している。
粗加工で30%の時間短縮、放電加工時間との比較で約75%の短縮など数値目標と試作結果が示されている。
加工担当者のスキルアップが課題として挙がるが、体制や人材の確保策は書かれていない。
自動車・電子部品・食品などの顧客層と短納期ニーズが書かれるが、選ばれる理由の整理は薄い。
エンドミル選定基準の確立やプログラム作成など、課題と解決の方向が具体的に示されている。
公開されている事例からは読み取れません。
超硬度鋼・高硬度鋼への直彫り加工は高付加価値とされるが、普及度や高価格化の水準は具体的に書かれていない。
省エネや製造業への貢献にわずかに触れるが、国が補助する積極的な理由は書かれていない。
工数削減が4分の1になる見込みや、工程が半分で済む製品が出るとの予測など、効果が数字で示されている。
最先端のデジタル技術や地域・サプライチェーンへの波及はうかがえるが、具体性は薄い。
公開されている事例からは読み取れません。
宮城県大崎市の事業所を拠点とする点は書かれるが、地域特性を活かした雇用や成長への言及は乏しい。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
直彫り加工の用途は幅広く、金型部品の加工を数多く請け負う当社にとって収益の拡大に期待している。今後も新たな加工技術に挑戦していく。
社内で抱えていた「こうしたい」という部分に投資ができる環境が整いますから。
公式の事例集より(原文のまま)
ガラス質の釉薬を塗った急須を730度の高温で焼成し定着させる鉄器製ホーロー処理に、コンベア式連続ホーロー焼成炉を導入した。
効果:1日あたり焼成能力 400個→800個
多品種少量生産に対応した設備にすることで、原価低減と品質向上を両立させる体制を構築した。
効果:歩留まり 70%→85%
当工場の生産工程のボトルネックであった鉄骨の自動切断と開先加工において、自動切断機と開先加工機を導入した。
効果:工場の全体生産能力を約30%程度向上