ものづくり補助金平成24年度秋田県

原価低減による補修用ウォーターポンプ販路拡大

秋田渥美工業株式会社

成果加工時間 50秒→44秒

この事例のポイント

  • ウォーターポンプ構成部品の生産が多品種少量生産になり、採算性が悪化していた。
  • 多品種少量生産に適する加工機としてマシニングセンターを導入し、専用加工機のダウンサイジングを図った。
  • 加工時間 50秒→44秒。マシニングセンターの導入により、加工時間は50秒から44秒に短縮された。

事業者のプロフィール

事業者名秋田渥美工業株式会社
所在地秋田県 横手市
業種輸送用機械器具製造業
技術分野切削加工
従業員数140人
資本金4,000万円
設立1982年

事業の背景

昭和57年10月に自動車部品の製造会社として操業を開始し、今年度で創業35年を迎える。ウォーターポンプ部品の切削加工に始まり、パワーステアリング部品加工、市販ウォーターポンプ販売、VCT関連の可変バルブ部品の切削加工と主要製品を増やしてきた。今後は市販ウォーターポンプのシェア拡大に向けて原価低減活動を行っている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • コスト・採算ウォーターポンプ構成部品の生産が多品種少量生産になり、採算性が悪化していた。
  • 生産能力専用加工機は段取り替え時に4本の刃物を個々に微調整する必要があり、2時間以上かかっていた。
  • 人手・技能製品精度を出すまでには熟練度を要し、材料・時間のロスも多く、多品種少量生産の障害となっていた。

やったこと

多品種少量生産に適する加工機としてマシニングセンターを導入し、専用加工機のダウンサイジングを図った。段取り替え時間を短縮して原価を低減し、量産化による販路拡大を目指した。加工時間の短縮と段取り替え時間の短縮を実現した。量産試作では各寸法が図面精度を実現した。

加工機マシニングセンター

事業の効果

  • 加工時間 50秒→44秒
  • 段取り替え時間 120分→25分

マシニングセンターの導入により、加工時間は50秒から44秒に短縮された。段取り替え時間は2時間以上から25分に短縮され、多品種少量生産への対応力が高まった。量産試作では各寸法が図面精度を実現し、品質面の確認ができた。原価低減により、為替の影響を受けにくい市場競争力の向上と販路拡大を目指している。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.1 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性73%
  • これまでの取組との一貫性4

    昭和57年の創業以来、ウォーターポンプ部品から可変バルブ部品へ製品を広げ、今後のシェア拡大に向けて原価低減を進めると書かれている。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    為替の影響を受けない市場競争力や仕向け地向け価格設定が目標に挙げられているが、市場や競合の数値・分析は書かれていない。

  • 課題の認識と解決4

    多品種少量生産による採算悪化、段取り替え2時間以上、材料・時間のロスという課題が具体的に認識され、加工機導入で解決する方針が示されている。

事業の実現可能性40%
  • 付加価値・賃上げの目標3

    加工時間50秒→44秒、段取り替えを25分に短縮したと成果の数値があるが、付加価値や賃上げの目標値は書かれていない。

  • 事業を進める体制1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    補修用ウォーターポンプの国内全メーカー向け販売や数十〜数百個の客先オーダー対応が示されているが、顧客ニーズの裏付けは薄い。

  • 事業化までの道筋2

    多品種少量に適する加工機を導入する方針はうかがえるが、スケジュールや中長期の課題検証の記載はない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性20%
  • 新しさ・高付加価値1

    目的は原価低減と販路拡大で、高付加価値化や高価格化を図る内容は書かれていない。

公的補助の必要性27%
  • 波及効果・雇用1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 費用対効果2

    加工時間や段取り時間の短縮は示されているが、補助金投入額と付加価値増加の関係は書かれていない。

  • イノベーションへの貢献1

    公開されている事例からは読み取れません。

政策面30%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及2

    秋田県内での生産でも利益が出る体制を構築すると書かれているが、雇用や地域経済成長への効果は示されていない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成24年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。