ものづくり補助金平成24年度栃木県

切削・研削によらないワイヤ放電加工によるゲージの加工精度向上及び加工時間の短縮

大古精機株式会社

成果製作時間 10時間→8時間

この事例のポイント

  • 自動車メーカー向けのゲージ製作を担う熟練技術者が高齢化し、後継者も不足している。
  • 従来は切削、粗研削、手仕上げで加工していたゲージ製作に、ワイヤ放電加工機を導入した。
  • 製作時間 10時間→8時間。試作品は従来工程で作ったものと同等の精度で製作できた。

事業者のプロフィール

事業者名大古精機株式会社
所在地栃木県 栃木県さくら市
業種金属製品製造業
技術分野塗装
従業員数60人
資本金1,200万円
設立1947年

事業の背景

自動車メーカーの精密測定・加工に使うゲージやテンプレートは、主に中小零細製造業で製作されることが多い。近年は熟練技術者の高齢化、後継者不足、廃業などにより、同社への注文が増加している。これらのゲージは精度要求が高く、仕上げ加工に多くの時間がかかるため、製品によっては売値に対して製造原価が8割強となっていた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 人手・技能自動車メーカー向けのゲージ製作を担う熟練技術者が高齢化し、後継者も不足している。
  • 品質・精度ゲージは製作精度±1μmの精密加工が必要で、仕上げ加工までに多くの時間を要する。
  • コスト・採算製品によっては売値に対して製造原価が8割強に達している。
  • 納期・工程加工精度を保ったまま低コスト化と短納期化が強く求められている。

やったこと

従来は切削、粗研削、手仕上げで加工していたゲージ製作に、ワイヤ放電加工機を導入した。導入した機械で切削、粗研削、仕上げ研削の工程を置き換え、ワイヤカット加工から手仕上げ加工へと工程を変更した。機器納入後、2014年4月から5月まで約2か月間、設備稼働のトレーニングと試運転を行った。その後、2014年6月から7月まで約2か月間、テスト加工と試作品加工を実施した。

事業の効果

  • 製作時間 10時間→8時間
  • 加工納期 30日→20日

試作品は従来工程で作ったものと同等の精度で製作できた。加工時間は10時間から8時間に短縮されたが、目標の3分の2の工数削減には届いていない。放電加工機の夜間自動運転も加味すると、加工納期の短縮も見込める。若手技術者は手仕上げ加工に集中して技術を継承でき、熟練技術者はより高度な加工に挑戦できるようになった。

今後の展望

今後5年間の売上計画は、従来工法と新工法の工数削減分を基に作成している。板ゲージ・テンプレートと丸ゲージの工期短縮により、1年目35万円、2年目45万円、3年目60万円、4年目60万円、5年目75万円を見込んでいる。今後は試作を繰り返して工数を削減し、目標の3時間短縮を目指す。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成24年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。