ものづくり補助金平成25年度製造業長野県

5軸マシニングセンタ導入による金型と高精度加工部品の生産能力強化

有限会社多田プレシジョン

成果高度化案件で既存案件に約10%付加したと推測される(厳密な数字は算出できないとの記載あり)

この事例のポイント

  • 医療機器部品の加工では個々の患者や医師に合わせた形状のオーダーメイド対応が必要になってきていた。
  • ものづくり補助金を活用して高精度放電加工機(ワイヤ放電加工機)を導入した。
  • 高度化案件で既存案件に約10%付加したと推測される(厳密な数字は算出できないとの記載あり)。高精度放電加工機の導入により、保有技術の一部を可視化でき、既存顧客から高度化した案件を受注できるようになった。

事業者のプロフィール

事業者名有限会社多田プレシジョン
所在地長野県 安曇野市
業種金属製品製造業
技術分野精密加工
従業員数7人
資本金300万円
設立1986年

事業の背景

同社は金属切削加工をコア技術に、治工具・金型試作、工業用ロボットや医療器具など精密機械の高精度部品を中心に手がけている。単品からの多品種少量生産を行い、1000分の1ミリ単位の精度を追求して、超精密加工部品は全国でも高く評価されている。医療機器部品の市場では、形状の複雑化と短納期化への対応が求められていた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 新製品・新技術医療機器部品の加工では個々の患者や医師に合わせた形状のオーダーメイド対応が必要になってきていた。
  • コスト・採算既存の加工設備では顧客が望む複雑な形状と納期を実現することが難しかった。

やったこと

ものづくり補助金を活用して高精度放電加工機(ワイヤ放電加工機)を導入した。これにより医療機器部品の複雑な形状に対応し、納期短縮への対応を強化した。また、5軸制御のマシニングセンタを導入し、金型や試作部品の加工精度向上、段取り削減、加工・固定治具製作数の減少による生産性向上を図った。

  • 加工機高精度放電加工機ワイヤ放電加工機5軸制御マシニングセンタ

事業の効果

  • 高度化案件で既存案件に約10%付加したと推測される(厳密な数字は算出できないとの記載あり)
  • 5軸マシニングセンタ導入後、新規受注増加分と取込み案件を合わせて年率20%の売上増加を見込む

高精度放電加工機の導入により、保有技術の一部を可視化でき、既存顧客から高度化した案件を受注できるようになった。既存案件に約10%を付加したと推測される。これまで取引のなかった企業からも問い合わせを1件受けた。5軸マシニングセンタの導入により、表面粗さが大幅に改善され、固定治具の設計・製作や段取り替えの工数を大きく削減し、高品質な部品を短納期で提供できるようになった。今後は年率20%の売上増加を見込む。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.6 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性53%
  • これまでの取組との一貫性3

    創業1986年の金属切削加工一筋の歴史と、医療機器部品への参入目標が書かれており、過去の取組との一貫性がうかがえる。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性2

    多品種少量生産や1000分の1ミリ精度が全国で高く評価されていると書かれるが、市場動向との関係は示されていない。

  • 課題の認識と解決3

    医療機器部品の形状複雑化・短納期化という課題認識と高精度放電加工機導入の関係は書かれるが、数値目標は示されていない。

事業の実現可能性60%
  • 付加価値・賃上げの目標4

    高度化案件で既存案件に約10%付加と推測、5軸導入後は年率20%の売上増加を見込むと具体的な数値が示されている。

  • 事業を進める体制3

    従業員7人、一級技能士の社長による現場指導体制が書かれるが、補助事業の遂行体制として具体的な記述は薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    医療機器部品の個々の患者や医師に適合したオーダーメイド対応というニーズは書かれるが、顧客ターゲットは明確でない。

  • 事業化までの道筋2

    新設備導入後の遂行方法やスケジュールは示されておらず、課題解決の方法は読み取りにくい。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    医療機器部品の高度化案件を扱うが、同分野での普及度や高価格化の水準については示されていない。

公的補助の必要性40%
  • 波及効果・雇用2

    医療機器部品市場への参入や地域の農家風工場などはうかがえるが、国が補助する波及効果は示されていない。

  • 費用対効果3

    既存案件約10%増や年率20%の売上増加見込みはあるが、補助金投入額との比較は書かれていない。

  • イノベーションへの貢献1

    公開されている事例からは読み取れません。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    安曇野市の田園地帯に立地し、地域の事業者として高精度部品を手がけることが書かれるが、雇用や地域成長への効果は薄い。

今後の展望

生産効率の向上に伴う新規受注増加分と、他社に外注していた案件の取込みを合わせて、年率20%の売上増加を見込む。

事業者の声

みんな脇役、みんな主役

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。