ものづくり補助金平成24年度千葉県

ピニオン加工のリ-ドタイム短縮を目指した電気的同期加工の開発

株式会社尾崎製作所

成果ピニオンの加工リードタイム 173秒→130秒

この事例のポイント

  • ピニオンの加工では、海外製の専用機を使っていたため、初期投資の負担と製造効率の面で課題があった。
  • カム式自動旋盤によるブランク加工と、機械同期式ホブ盤による歯切り加工を、シチズンマシナリー社製小型精密CNC自動旋盤「シンコムL12-VII型」の導入により1台の機械で同期加工す…
  • ピニオンの加工リードタイム 173秒→130秒。ピニオンの加工リードタイムを173秒から130秒に短縮し、25%の製造効率向上を実現した。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社尾崎製作所
所在地千葉県 板橋区
業種はん用機械器具製造業
技術分野切削加工
従業員数86人
資本金1億円
設立1916年

事業の背景

当社は1916年の創業以来、ダイヤルゲージを中心とした精密測定器の製造・販売を手がけている。ダイヤルゲージはギアやピニオンなどの精密部品を組み上げて作られ、内部部品には高い精度が求められる。国内のダイヤルゲージシェアは33%程度だが、海外では6%程度と出遅れている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力ピニオンの加工では、海外製の専用機を使っていたため、初期投資の負担と製造効率の面で課題があった。
  • コスト・採算ピニオンの加工リードタイムが長く、製造効率を高める必要があった。

やったこと

カム式自動旋盤によるブランク加工と、機械同期式ホブ盤による歯切り加工を、シチズンマシナリー社製小型精密CNC自動旋盤「シンコムL12-VII型」の導入により1台の機械で同期加工することを目指した。導入後はプログラムの設定や工具の選定を行い、加工寸法のチェックと補正を実施して加工法の確認・調整を進めた。

加工機シンコムL12-VII型(シチズンマシナリー社製小型精密CNC自動旋盤)

新しい製品・サービス:ピニオンの電気的同期加工技術

事業の効果

  • ピニオンの加工リードタイム 173秒→130秒

ピニオンの加工リードタイムを173秒から130秒に短縮し、25%の製造効率向上を実現した。生産性と歩留まりが向上し、ピニオンの安定的な生産体制を構築できた。国産のCNC自動旋盤の導入により初期投資も抑えられ、操作性やメンテナンス性も向上した。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.5 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    創業以来のダイヤルゲージ製造と品質方針が書かれ、基幹製品の部品加工を強化する位置づけは読めるが、戦略上の明確な位置づけは具体的に書かれていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    国内シェア33%に対し海外6%と出遅れていると記載があり、海外市場開拓が課題として読み取れる。自社の強みの詳細は薄い。

  • 課題の認識と解決4

    ピニオン加工のリードタイムを173秒から130秒に短縮し製造効率25%向上と数字で課題解決の成果が示されている。今後の高付加価値化への接続は弱い。

事業の実現可能性52%
  • 付加価値・賃上げの目標4

    リードタイム173秒から130秒、25%の製造効率向上という目標に対する実績が数字で示されている。賃上げ目標は書かれていない。

  • 事業を進める体制2

    プログラム設定や工具選定、寸法チェックと補正を行ったと書かれるが、担当体制や人材の記載はわずかにうかがえる程度。

  • 顧客とニーズの裏付け2

    顧客ターゲットや選ばれる理由は直接書かれていないが、ユーザーからの信頼やブランドへの言及がわずかにうかがえる。

  • 事業化までの道筋3

    加工法確認・調整の手順や同期加工の実現方針は書かれるが、中長期の検証やスケジュールの記載は薄い。

  • 財務と資金の調達2

    初期投資を軽減できたとの記載はあるが、資金調達先や財務状況の具体的な記述はない。

新市場性・高付加価値性40%
  • 新しさ・高付加価値2

    ダイヤルゲージは高精度で信頼のブランドとされるが、同分野での高水準の高価格化を示す事実は書かれていない。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用2

    海外市場開拓やものづくり補助金の活用は書かれるが、波及効果や雇用創出など国が補助する理由の具体記述は乏しい。

  • 費用対効果4

    リードタイム短縮で製造効率25%向上、歩留まり向上と数字が示され、費用対効果の一端が読み取れる。投入額は書かれていない。

  • イノベーションへの貢献1

    公開されている事例からは読み取れません。

政策面30%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及2

    東京都板橋区の本社と千葉県富津市の事業実施場所が示されるが、地域特性を活かした雇用や成長への言及は乏しい。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

生産性と歩留まりの向上を基盤に、海外市場の開拓に力を入れ、競争優位性のある製品を投入して業績を拡大したいと考えている。また、高品質と特色のある製品開発を進め、世界のトップレベルの製品を目指す。

事業者の声

お客様に喜ばれる製品を提供し、ピーコックファンに応えよう

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成24年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。