ものづくり補助金平成25年度製造業秋田県

航空機関連部品におけるNCフライス盤導入での高精度部品の開発

アキモク鉄工株式会社

この事例のポイント

  • 航空機関連部品の加工では、高精度、質の高い外観仕上げ、短納期、低コストという相反する性能を同時に確保することが課題となっている。
  • 2軸の同時切削プログラム加工によるNC制御が可能なNCフライス盤を導入し、要求仕様を満たす加工技術の確立に取り組んだ。
  • 加工の生産性が18%向上した。

事業者のプロフィール

事業者名アキモク鉄工株式会社
所在地秋田県 能代市
業種はん用機械器具製造業
技術分野精密加工
従業員数46人
資本金3,000万円
設立1980年

事業の背景

1980年に創業し、航空機整備用冶具の製作、産業機械・工作機械の加工組立、専用機や自動省力機械の設計・製造、橋梁・水門・クレーンなどの構造物の設計・製作・据付を手がける。アルミ加工・溶接やステンレス加工を得意とする。航空機関連の部品市場では、高精度・質の高い外観仕上げ・短納期・低コストといった要求を満たす新しい加工技術の確立が市場参入に必要とされていた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 品質・精度航空機関連部品の加工では、高精度、質の高い外観仕上げ、短納期、低コストという相反する性能を同時に確保することが課題となっている。
  • コスト・採算NC専用機での加工時間や段取り時間を短縮し、コストを下げる必要がある。
  • 人手・技能新しい加工機の能力を生かせる技術者を養成する必要がある。

やったこと

2軸の同時切削プログラム加工によるNC制御が可能なNCフライス盤を導入し、要求仕様を満たす加工技術の確立に取り組んだ。シミュレーションにより切削水を常に刃具に噴射する方法を検討し、刃具の寿命を延ばした。溝加工、真円加工、段加工、面取加工を1回の刃具交換で行えるようにし、多数個同時の加工を実現した。加工ガイダンスを整備し、NCにプログラムを打ち込む時間を短縮した。

加工機NCフライス盤

事業の効果

加工の生産性が18%向上した。シミュレーションによる切削水の噴射制御で刃具の寿命が約1.5倍となり、数個取りの加工も実現して低コスト化が進んだ。加工ガイダンスの整備によりプログラム入力時間が短縮され、技術者の能力も向上した。寸法精度、表面粗さ、幾何公差などの要求精度もクリアした。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.6 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性73%
  • これまでの取組との一貫性3

    取組のきっかけに航空機関連部品の要求と市場参入の必要性が書かれ、既存事業との関連は読めるが過去の取組との連続性は具体的に書かれていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    航空機関連部品の高精度・短納期・低コスト要求への対応と市場参入の必要性が書かれ、強みを生かす狙いが読み取れる。

  • 課題の認識と解決4

    高精度・低コスト等の課題と、溝加工や多数個同時加工などの解決策、生産性18%向上の成果が示されている。

事業の実現可能性52%
  • 付加価値・賃上げの目標5

    加工の生産性18%向上、刃具寿命約1.5倍、数個取りの実現など数字で成果が示されている。

  • 事業を進める体制3

    加工技術者の養成や加工ガイダンス整備に触れるが、人材や事務処理体制の具体的な記載は薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け2

    航空機関連部品の要求への対応はうかがえるが、顧客ターゲットやニーズの裏付けは具体的に書かれていない。

  • 事業化までの道筋2

    今後の展開として高品質へのステップアップが挙げられているが、スケジュールや課題解決方法は書かれていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    航空機関連部品の高精度加工で新たな加工技術を確立する点が読めるが、市場の普及度や高付加価値化の度合いは数字で示されていない。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 費用対効果4

    生産性18%向上や刃具寿命約1.5倍など、投資に対する効果が数字で示されている。

  • イノベーションへの貢献2

    NC制御による2軸同時切削などの加工技術は読めるが、デジタル技術の活用やサプライチェーンへの貢献は書かれていない。

政策面20%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及1

    公開されている事例からは読み取れません。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

高品質へのステップアップを今後の展開として目指す。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。