金型用圧縮バネ等の電着塗装化の試作と小型・多色対応可能な専用設備の開発
水溶性の塗料に電気を流して金属の代わりに塗料を付ける、めっきと同じ原理の電着塗装を導入した。
株式会社ニッシン
成果非熟練者でも平行度0.02mm以内及び平面度0.02mm以内の寸法精度を出せるようになった。
| 事業者名 | 株式会社ニッシン |
|---|---|
| 所在地 | 東京都 武蔵村山市 |
| 業種 | 金属製品製造業 |
| 技術分野 | 切削加工 |
| 従業員数 | 35人 |
| 資本金 | 2,000万円 |
| 設立 | 1966年 |
昭和41年創業の当社は、国内のほぼすべての工作機械メーカーに一次下請けとして部品を供給している。寸法公差1/100mm〜1/1000mmの高精度部品を得意とし、特にサイズの大きな部品のミクロン単位の公差が高く評価されている。昭和62年に東京都知事賞、平成2年に中小企業庁長官賞を受賞している。
抱えていた課題
やったこと
熟練社員の作業を標準化し、高付加価値作業の継承を確実に行うため、対話式NC装置を搭載した株式会社アマダマシンツール製『TECHSTER-64精密CNC平面研削盤』を導入した。機械要件は加工精度が5/1000mm(5μm)以下であること、加工前後や加工中の状態をグラフィックで表示でき、実際に加工する前に画面上でシミュレーションできることであった。プログラム不要の簡単操作対話入力により、複雑なNCプログラムの知識を必要としない機械とした。選定対象の3台を総合的に比較検討したうえで導入を決めた。
| 加工機 | TECHSTER-64精密CNC平面研削盤(株式会社アマダマシンツール製) |
|---|
ITシステムによる作業標準書の導入で経験値がデータに置き換わり、非熟練者でも平行度と平面度0.02mm以内の寸法精度を出せるようになった。これにより作業者を増やすことができ、付加価値を生む精密研削の受注量が増えている。導入前に発生していた不良率や納期遅延の改善にもつながっている。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
昭和41年創業で一次下請けとして部品供給を続けてきたことや高精度部品の実績が書かれ、過去からの一貫性は読み取れるが、経営戦略の明示は薄い。
ミクロン単位の公差実現が高評価を得ていること、ユニット組立まで含む一貫加工が強みとして具体的に書かれている。
導入前の不良率2%強や納期遅延という課題を示し、作業標準書導入で非熟練者でも精度を出せるようにした点が具体的。
付加価値額の増加や賃上げの目標値は書かれておらず、受注量を増やすという方向性にとどまる。
熟練社員の経験をデータ化し非熟練者を増やせると書かれるが、体制や事務処理能力への言及は薄い。
高精度部品の用途や医療用機器などの適用先は書かれているが、顧客ターゲットの整理は具体性が薄い。
導入後の効果は書かれるが、中長期の遂行スケジュールや課題解決の方法は明確に示されていない。
公開されている事例からは読み取れません。
平行度0.02mm以内、平面度0.02mm以内の精度など、同分野で高水準の精度を追求する点が具体的に書かれている。
航空機やゴルフボール金型などへの応用は書かれるが、国が補助する波及効果や雇用創出の具体的数値は示されていない。
導入による不良率や納期の改善は書かれるが、補助金投入額に対する付加価値増加の数値は示されていない。
ITシステムによるリアルタイム稼働可視化は触れられているが、サプライチェーン全体のイノベーションへの貢献は薄い。
医療用機器や航空機など成長分野への部品供給は書かれるが、構造転換への言及は明確ではない。
東京都武蔵村山市の企業で人材募集を進めると書かれるが、地域の経済成長への牽引は具体的に示されていない。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
工作機械への部品・ユニット供給は今後も同社の柱となる。遠心分離機の円筒部や医療用機器の部品、航空機用タイヤ溝の測定器具、ゴルフボール用金型などに応用されており、部品加工から研削、組立てまでを1/1000mm単位の公差で仕上げる実力を、他のハイテク産業の部品供給にも生かしていく方針である。
「ニッシンの部品が入ってないと精度が出ない」と、取引先に言ってもらえるような部品加工の頂点を常に目指しています。
公式の事例集より(原文のまま)
水溶性の塗料に電気を流して金属の代わりに塗料を付ける、めっきと同じ原理の電着塗装を導入した。
狭スリット部の加工精度を高めるため、デジタルマイクロスコープを導入し、同部の目視による計測と観察を行った。
既存の洗米浸漬工程に、洗米機の出口から落ちる米を数個に分けて受け、適正な時間の後に一気に排水するジャンボックス(浸漬槽)を導入した。