ものづくり補助金平成25年度製造業大阪府

独自の加工用治具を用いた短納期、加工待ち時間ゼロ化事業

株式会社田中金属

成果段取り時間 30分→15分

この事例のポイント

  • 小ロット品の加工では段取りに時間がかかり、加工前の段取り時間が長いため加工待ちが生じていた。
  • 2パレットを備えた立型マシニングセンターを導入した。
  • 段取り時間 30分→15分。段取り時間の短縮により納期が削減された。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社田中金属
所在地大阪府 枚方市
業種金属製品製造業
従業員数8人
資本金1,000万円
設立1951年

事業の背景

主力製品は包装や半導体、自動車部品などの機械装置の部品、製造治具、試作品である。リーマン・ショック後の平成21年には、売上高の約7〜8割を占めていた得意先からの受注が海外シフトなどで突然なくなった。現在は3社の取引先を中心に分散化を図っている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力小ロット品の加工では段取りに時間がかかり、加工前の段取り時間が長いため加工待ちが生じていた。
  • 品質・精度段取り時間を短くしつつ、加工物を高精度に仕上げることが求められていた。

やったこと

2パレットを備えた立型マシニングセンターを導入した。一方のパレットで加工している間に、独自の加工用治具を用いて他方で外段取りを効率よく行えるようにした。特にリピート品の加工では、段取り時間を従来の30〜60分から平均15分以内に短縮した。さらなる短縮に取り組んでいる。

加工機2パレットの立型マシニングセンター
その他独自の加工用治具

事業の効果

  • 段取り時間 30分→15分

段取り時間の短縮により納期が削減された。2パレットの立型マシニングセンターと独自の治具により、加工待ち時間を極力ゼロに近づけた。製品の高精度化も実現した。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.5 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    平成21年の得意先喪失を機に小ロット高付加価値加工へシフトした経緯が書かれ、過去の取組との一貫性はうかがえるが、経営戦略として明確に位置付けた記述は薄い。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    ±100分の1mm以下の加工精度、一貫生産体制、三次元測定機による検査体制など自社の強みが具体的に書かれ、競争優位の根拠になっている。

  • 課題の認識と解決3

    取引先の集中によるリスクを認識し3社へ分散化を図ったと書かれ、課題認識はあるが、計画の高付加価値化への具体的道筋は薄い。

事業の実現可能性48%
  • 付加価値・賃上げの目標1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 事業を進める体制3

    社長と中堅技術者3人が現場を担う体制や、ベトナム人社員の戦力化が書かれるが、補助事業を遂行する体制の具体性は限られる。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    段取り時間を従来の30〜60分から平均15分以内に短縮した実績など、顧客ニーズへの対応と選ばれる理由が具体的に書かれている。

  • 事業化までの道筋3

    段取り時間のさらなる短縮に取り組むと書かれるが、中長期の検証やスケジュールの記述は乏しい。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    小ロット精密加工や独自治具の活用が書かれ、同分野で高付加価値化を図る姿勢はうかがえるが、高価格化の数値は示されていない。

公的補助の必要性40%
  • 波及効果・雇用2

    半導体や自動車部品向けの装置部品を手がけると書かれるが、国が補助する積極的理由や波及効果の記述はわずかにうかがえる程度。

  • 費用対効果2

    段取り時間の短縮と納期削減の成果は書かれるが、補助金投入額に対する付加価値増加や費用対効果の数値は示されていない。

  • イノベーションへの貢献2

    独自治具や三次元測定機の導入が書かれるが、デジタル技術やサプライチェーンのイノベーションへの貢献は明示されていない。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    大阪府枚方市の中小製造業であることは書かれるが、地域特性を活かした雇用創出や地域成長への言及は薄い。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

新型コロナウイルス感染症の影響は懸念されるものの、大きく売上高を落としていない。課題の人手不足にはベトナム人社員の戦力化などで対応する方針である。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。