ものづくり補助金平成24年度東京都

熱処理工程の納期短縮に係わる生産管理システムの改善と生産設備の更新事業

株式会社上島熱処理工業所

成果受注件数 2,499件→2,665件

この事例のポイント

  • 新分野の医療関係部品への進出には納期短縮が課題となっている。
  • 既設の生産管理システムに納期管理機能を追加し、納期進捗管理表などの画面や帳票を新設した。
  • 受注件数 2,499件→2,665件。納期管理の改善により、受注件数が増えているにもかかわらず平均納期が約20%短縮し、納期遅延率も大きく下がった。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社上島熱処理工業所
所在地東京都 大田区
業種金属製品製造業
技術分野組込みソフトウェア
従業員数46人
資本金1,000万円
設立1958年

事業の背景

医療関係部品をターゲットとした市場は、2010年度の日本市場で239億ドル(約2.4兆円)とされ、2015年には303億ドル(約3.0兆円)に増加すると予測されている。大田区では医工連携支援が進んでおり、従来製品より付加価値が高いことから、航空機部品に続く第二の新規事業として期待されている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 納期・工程新分野の医療関係部品への進出には納期短縮が課題となっている。
  • 生産能力納期の進捗管理や遅延管理を手管理で行っており、工数が多く人的ミスの恐れがあった。
  • 生産能力故障率の高い古い設備が障害となっていた。

やったこと

既設の生産管理システムに納期管理機能を追加し、納期進捗管理表などの画面や帳票を新設した。任意のタイミングで納期進捗管理表をExcelファイルで出力できるようにし、納期のフォローが必要な受注を一目で分かるようにした。熱処理炉用の制御盤4面を更新し、制御方式をON-OFFからサイリスタによるPID制御方式に変更した。焼戻工程の温度制御に使用し、温度分布精度の向上を図った。コーティング装置の生産中止になったシーケンサを後継機種に載せ替え、圧力計と制御盤も更新した。

  • ソフト生産管理システム納期管理機能の追加
  • その他熱処理炉用制御盤4面
  • ロボットコーティング装置シーケンサ三菱電機製

事業の効果

  • 受注件数 2,499件→2,665件
  • 平均納期 6.3日→5日
  • 納期遅延率 2.2%→0.1%

納期管理の改善により、受注件数が増えているにもかかわらず平均納期が約20%短縮し、納期遅延率も大きく下がった。工程内の仕掛品も減り、納期管理に要していた時間を本来の生産活動に振り向けられるようになった。制御盤の更新で温度分布精度が向上し、設備の信頼性も大幅に改善した。既存分野では生産性が向上して5%程度の余力が生まれ、新規顧客開拓により売上増を見込んでいる。

今後の展望

新鋼種開発のための熱処理テストを大手材料メーカーや研究所から積極的に受託しており、今後も力を入れたいと考えている。2年後には売上の10%程度まで伸ばしたいとしている。

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出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成24年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。