ものづくり補助金平成24年度新潟県

炊飯器釜を傷つけにくい御飯シャモジの開発

株式会社川﨑合成樹脂

成果釜表面の摩耗深さ 1倍→0.5倍

この事例のポイント

  • 従来は1次成型品を数日間取り置いてから2次金型でインサート成型していたため、数量確保が困難だった。
  • 2色成型機を導入し、中央部を硬質ポリプロピレン、釜に接する外周部を軟質ポリプロピレンとして1次・2次成型を同時に行い、2種の材料を溶融一体化させた。
  • 釜表面の摩耗深さ 1倍→0.5倍。2色成型機で1次・2次成型を同時に行うことで、剥離しにくいしゃもじが試作でき、釜表面の傷を減らせた。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社川﨑合成樹脂
所在地新潟県 三条市
業種プラスチック製品製造業
技術分野プラスチック成形加工
従業員数75人
資本金2,500万円
設立1951年

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力従来は1次成型品を数日間取り置いてから2次金型でインサート成型していたため、数量確保が困難だった。
  • 品質・精度硬質樹脂と軟質樹脂を一体で成型する従来方式では、炊飯器釜を傷つけにくい製品の実現が難しかった。

やったこと

2色成型機を導入し、中央部を硬質ポリプロピレン、釜に接する外周部を軟質ポリプロピレンとして1次・2次成型を同時に行い、2種の材料を溶融一体化させた。しゃもじ先端を炊飯器釜表面にあてて摩耗検査を実施し、従来方式と比べて傷の深さを検証した。外観形状や機能性(ご飯の付着、耐熱性など)については客先とテストを行い、量産に最適な樹脂グレードを選定した。

加工機2色成型機
金型「2色しゃもじ」用金型

新しい製品・サービス:炊飯器釜を傷つけにくい2色成型のご飯しゃもじ(マミーふたいろしゃもじ)

事業の効果

  • 釜表面の摩耗深さ 1倍→0.5倍

2色成型機で1次・2次成型を同時に行うことで、剥離しにくいしゃもじが試作でき、釜表面の傷を減らせた。摩耗検査では従来方式より深さがほぼ1/2~1/3に改善した。生産能力が大幅に増え、成型コストや製造価格も下がり、材料費を含めたトータルコストでも合理化が見込める。大手小売店チェーンへのOEM販路が広がり、設備稼働率が上がって経営の安定にも貢献している。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.7 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    従来の一体成型の課題を独創的な成型技術で改善し製品化した経緯が書かれ、事業の一貫性はうかがえるが、経営戦略上の位置付けは明記されていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    大手小売店チェーンへの販路拡大や卸を通じたOEM開拓が書かれ、流通側の評価も高いとあるが、競争優位の根拠は具体的に示されていない。

  • 課題の認識と解決4

    従来方式の数日間の取り置きが量産の障害だったと課題を明示し、新設備で生産日数とコストが大幅に低減したと成果も書かれている。

事業の実現可能性52%
  • 付加価値・賃上げの目標3

    生産能力の大幅増加や成型コストの大幅ダウンと書かれるが、付加価値額や賃上げの目標数値は示されていない。

  • 事業を進める体制2

    従業員数75人と事業者概要に記載はあるが、補助事業の遂行体制や人材配置についての説明は見当たらない。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    ご飯がつきにくい、釜を傷つけにくい、立てて置けるといった製品価値と、大手小売店チェーンのニーズが具体的に書かれている。

  • 事業化までの道筋3

    製品化までの段取りが①から⑥まで順序立てて示されているが、スケジュールや期間の数値は具体的に書かれていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    ご飯しゃもじ分野での一般的普及度は不明だが、二色成型による軟らかいフチ形状で傷を減らす点が特徴として示されている。

公的補助の必要性53%
  • 波及効果・雇用2

    地域の雇用創出や波及効果への言及はほぼなく、新潟の事業者としての経済的意義は直接記載されていない。

  • 費用対効果4

    摩耗深さが従来の1/2〜1/3に改善、生産日数とコストが大幅低減と、効果の大きさが具体的に書かれている。

  • イノベーションへの貢献2

    二色成型という従来手法の改良は読み取れるが、デジタル技術やサプライチェーン全体への貢献は書かれていない。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    新潟県三条市の地域企業として製造と雇用を担う姿は読み取れるが、地域の特性を活かした付加価値の記述は薄い。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成24年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。