ものづくり補助金平成24年度新潟県

新潟県産コシヒカリを使用しビール発酵技術を活用したクラフトビール製造販売の拡大化

株式会社天朝閣

この事例のポイント

  • こしひかり仕込みビールは市場での評価が予想以上に高く、生産が需要に追いつかなくなっていた。
  • 高性能の発酵タンク3本と保管用のブライトビールタンク3本、タンクの温度調整をする冷凍機器設備を導入した。
  • 生産タンクの増強と冷凍機器の導入により、「こしひかり仕込みビール」の生産数を増やすことができた。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社天朝閣
所在地新潟県 阿賀野市
業種飲料・たばこ・飼料製造業
技術分野高機能化学合成

事業の背景

創業当初から新潟ならではのビールをつくりたいと考えていた。日本一の生産量を誇るコシヒカリを使い、粉砕した麦芽に粒子状にした白米を混ぜたビールを考案して製造したところ、市場で高く評価された。業界全体では少子化に加えてアルコールを飲む人が減っており、従来とは異なる市場に目を向ける必要があるとされている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力こしひかり仕込みビールは市場での評価が予想以上に高く、生産が需要に追いつかなくなっていた。
  • 生産能力ラガービールは低温での発酵と長期熟成が必要で、製品を保管するためのタンクが足りなかった。

やったこと

高性能の発酵タンク3本と保管用のブライトビールタンク3本、タンクの温度調整をする冷凍機器設備を導入した。冷却機器の導入により、ビール製造で重要な温度管理を一つひとつのタンクに対して行えるようになった。これにより「こしひかり仕込みビール」の生産数を増やすことができ、生産種類の増加にも成功した。

その他発酵タンク
その他ブライトビールタンク
その他タンク温度調整用の冷凍機器設備

新しい製品・サービス:こしひかり仕込みビール

事業の効果

生産タンクの増強と冷凍機器の導入により、「こしひかり仕込みビール」の生産数を増やすことができた。タンクごとに温度管理ができるようになり、生産できる種類も増えた。これまで受注を止めていた輸出にも力を入れられる体制が整った。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.4 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性60%
  • これまでの取組との一貫性3

    創業当初から新潟ならではのビールを作りたいと考えていたとあり、過去の取組との一貫性がうかがえる。経営戦略上の位置付けまでは書かれていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    日本一の生産量を誇るコシヒカリを使い、評価が高く生産が追いつかなくなったと書かれているが、市場や競争環境の分析は読み取れない。

  • 課題の認識と解決3

    生産が追いつかない課題と、タンク増強で生産数を増やし輸出にも力を入れられる体制になったことが書かれている。付加価値化の数値は示されていない。

事業の実現可能性44%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    売上や付加価値の目標値、賃上げ目標は書かれていない。好調に売上を伸ばしたとだけ記載されている。

  • 事業を進める体制3

    社長が飲食やブライダル事業を経て事業を立ち上げ、ビール世界大会で金賞を獲得した経歴が書かれている。実施体制の詳細は不明。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    コシヒカリ入りビールは市場で予想以上に評価が高かったと書かれており、ニーズの裏付けはうかがえる。顧客ターゲットの整理は読み取れない。

  • 事業化までの道筋2

    2019年に瓶詰め機械を購入し、今後は海外の販路拡大に力を入れるとあるが、スケジュールや課題解決の方法は書かれていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性80%
  • 新しさ・高付加価値4

    コシヒカリ入りのラガービールで、ひと目で日本のビールとわかる日本らしいパッケージにしていると書かれ、日本一の生産量のコシヒカリを使う点で差別化されている。

公的補助の必要性33%
  • 波及効果・雇用2

    新潟ならではの地場産品を使うことや地域での活動が書かれているが、経済波及効果や雇用創出の数値は示されていない。

  • 費用対効果2

    タンク6本と冷凍機器を導入し生産数を増やせたとあるが、投入額に対する付加価値増加などの数値は書かれていない。

  • イノベーションへの貢献1

    公開されている事例からは読み取れません。

政策面50%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及4

    新潟の米や地場の素材を使い、地場で活動するクラフトビール醸造所として新潟の地だからこそできるビールを作り続けると書かれている。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

今後はさらに海外の販路拡大に力を入れていきたいです。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成24年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。