多品種・小ロット鋳造製品の生産性向上のための設備投資事業
鉄製だったサンドビンをステンレス製に変更し、保水性を高めて安定した砂を貯蔵し造型機へ送れるようにした。
株式会社トミプラ
成果加工範囲は1000mm×700mm(それを超えるデザインにも一部加工の工夫で対応)
| 事業者名 | 株式会社トミプラ |
|---|---|
| 所在地 | 富山県 富山市 |
| 業種 | プラスチック製品製造業 |
| 技術分野 | 金属プレス加工 |
| 従業員数 | 19人 |
| 資本金 | 1,000万円 |
| 設立 | 1952年 |
昭和40年頃に塩ビ板が入手しやすくなったことを機にプラスチック板加工へ業態を変え、ケースなど立体形状の組み合わせを得意としてきた。顧客ニーズに応じた一品物を製造することで独自性を打ち出している。その後、プラスチック製の電柱用表示札の依頼を受けてシルクスクリーン印刷を始め、屋内の看板製作を中心とするサイン部門を設立した。現在は樹脂部門とサイン部門の規模は半々程度となっている。
抱えていた課題
やったこと
切文字加工ができる樹脂用レーザー加工機(120W)を導入した。加工範囲は1000mm×700mmだが、それを超える大きさのデザインにも対応できるよう、一部を加工した後にずらして合わせていく方法を編み出し、デザインがずれないための治具を自社で製作した。ポリカーボネート、PET、アクリル、塩ビなど様々な樹脂の材料で試行錯誤し、それぞれの向き不向きを把握した。素材に合わせて出力を微調整する運用により、細部までクリアな加工を実現した。
| 加工機 | 樹脂用レーザー加工機(120W) |
|---|
新しい製品・サービス:蓄光案内板。木材を文字の形に切り抜いた部分に、切文字加工された蓄光性の樹脂をはめ込んだ製品で、国立立山青少年自然の家に寄贈した。
樹脂部門とサイン部門による自社一貫加工が実現し、外注が不要になったことで費用が削減され、工期も短縮された。素材に合わせた出力の微調整により製品の品質が向上し、より複雑なデザインにも対応できるようになった。切文字加工技術が周知されて受注数が増加し、売上増にもつながった。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
昭和40年の業態変更や樹脂・サイン両部門の歴史が書かれ、過去の取組との一貫性はうかがえるが、経営戦略上の位置付けの記述は薄い。
切文字加工の外注が割高で工期も苦慮していたと課題は書かれるが、市場動向や競争優位の記述は具体性が薄い。
外注の工程で工期が延び費用が割高だった課題を、自社一貫加工で工期短縮・費用削減に結びつけた流れが具体的に書かれている。
受注増や売上増に触れるが、付加価値額や賃上げの目標値・数字は示されておらず、実現可能性は読み取りにくい。
一部の技術者が加工機を担当し、今後は多能工を目指す課題が書かれ、体制は一定程度うかがえる。
切文字加工の受注増や蓄光案内板の開発など顧客価値は書かれるが、ターゲットやニーズの裏付けは薄い。
今後は多能工化や新製品開発の強化が挙げられるが、遂行方法やスケジュールは具体的に書かれていない。
公開されている事例からは読み取れません。
プラスチックへの樹脂用レーザー切文字加工と蓄光案内板の開発が書かれ、一定の差別化はうかがえるが、高価格化の数字はない。
蓄光案内板を国立青少年自然の家に寄贈した例があり、公共性はわずかにうかがえるが、波及効果や雇用創出の記述はない。
外注費の削減や工期短縮が書かれるが、補助金額に対する付加価値増加や生産性の数字は示されていない。
レーザー加工機によるデジタル加工の導入は書かれるが、サプライチェーンへの貢献や新ビジネスモデルは記述が薄い。
公開されている事例からは読み取れません。
富山市の企業で地域の施設へ案内板を寄贈した点はうかがえるが、地域経済の牽引に関する記述は乏しい。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
今後は樹脂部門とサイン部門のシナジー効果を活かし、蓄光案内板のような新製品の開発・販売を強化する。一部の技術者しか扱えない樹脂用レーザー加工機を、より多くの技術者が扱えるようにすること、また技術者が多能工を目指すことが課題である。
お客様とのコミュニケーションを通して、これまでに有るものではなく、“無いもの”を作っていきたい
公式の事例集より(原文のまま)
鉄製だったサンドビンをステンレス製に変更し、保水性を高めて安定した砂を貯蔵し造型機へ送れるようにした。
ガラス質の釉薬を塗った急須を730度の高温で焼成し定着させる鉄器製ホーロー処理に、コンベア式連続ホーロー焼成炉を導入した。
効果:1日あたり焼成能力 400個→800個
熱風装置付加キュポラを導入し、熱交換器で常温の風を高温の熱風に変えてキュポラ内に送り、熱効率を上げた。
効果:出湯温度 1,480℃→1,499℃