ものづくり補助金平成24年度秋田県

YAGレーザー溶接機導入による溶接工程の高能率化事業

株式会社協和工業

成果溶接時間 100%→50%

この事例のポイント

  • 10年以上前は1社への依存が大きい受注状況だったため、医療関連業界からの受注の安定性に着目し、受注先を広げる必要があった。
  • 従来の溶接工法であるTIGレーザー溶接とYAGレーザー溶接を、アルミとステンレスの材質、板厚0.5〜1.0mmの条件で比較検証した。
  • 溶接時間 100%→50%。YAGレーザー溶接の導入により、溶接時間が1/2〜1/3に短縮され、仕上がりが強固で歪みもほとんど出ないようになった。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社協和工業
所在地秋田県 にかほ市
業種金属製品製造業
技術分野溶接
従業員数84人
資本金2,500万円
設立1986年

事業の背景

協和工業は1949年に産業機械用スプリングの製造販売で創業し、その後、情報関連機器や金融処理関連機器などの精密板金加工に取り組んできた。近年は太陽光発電などの環境関連機器や医療関連機器も手がけ、単品・小ロットから中ロットの量産まで板金加工・組立に対応している。10年以上前は1社への依存が大きかったが、医療関連業界の分析機器や測定機器の部品加工・組立へ業務分野を広げた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 集客・繁閑10年以上前は1社への依存が大きい受注状況だったため、医療関連業界からの受注の安定性に着目し、受注先を広げる必要があった。
  • 品質・精度医療機器部品に多い耐食性の高いステンレスは熱膨張係数が高く熱伝導率が低いため歪みが生じやすく、溶接が難しい。
  • 人手・技能精密板金加工の溶接工程は自動化・省力化が遅れ、作業者の熟練が必要なため納期遅れの原因になっていた。

やったこと

従来の溶接工法であるTIGレーザー溶接とYAGレーザー溶接を、アルミとステンレスの材質、板厚0.5〜1.0mmの条件で比較検証した。溶接の形状はかどと溶接、すみ肉溶接、突合せ溶接について、仕上がりと作業時間を比べた。YAGレーザーはレーザー光線の幅が狭く局部の高熱に抑えられるため、溶接部以外への熱影響が極端に少ない。検証の結果、ステンレス溶接の全工法で溶接時間を1/2〜1/3に短縮でき、仕上がりが強固で歪みも出ず、焼け跡がほとんど目立たなかった。後処理の作業時間短縮も確認され、アルミ薄板などTIGでは対応できなかった製品にも対応しやすくなった。

事業の効果

  • 溶接時間 100%→50%

YAGレーザー溶接の導入により、溶接時間が1/2〜1/3に短縮され、仕上がりが強固で歪みもほとんど出ないようになった。YAGレーザー溶接指定の加工依頼が増え、同業他社との差別化と受注増加につながっている。溶接工程のボトルネックは作業者の育成とあわせて解消され、後処理の時間も短くなった。

今後の展望

平成31年1月完成予定の工場増築後は、他社工場で行っていた組立工程を自社工場に戻し、コストを下げて価格競争力を高める見込みである。2019年度には医療機器産業向けの品質マネジメントシステムの国際規格ISO13485の取得を予定している。医療関連分野からの受注は堅調で、今後も拡大が期待されている。

  • 目標:従業員数 22名→84名

事業者の声

「地元高校からの採用が多いが、歴代のつながりによりインターンシップなどで当社の魅力をアピールできていることが大きいと語

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

東京都平成24年度

不良率の低減とコストダウンの確立

スマートメーター専用の治具を開発し、部品ごとに治具形状と掛け数を同期化することで、同一電流量での多品種部品のめっき加工を可能にした。

効果:生産量 100%→130%

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成24年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。