ものづくり補助金平成24年度石川県

大面積インテリア繊維製品へのプリントを可能とする染色布への下地処理開発

株式会社塗装館エス・エス

この事例のポイント

  • 大面積のインテリア繊維製品へのインクジェットプリントは、わずかな環境条件の違いで色むらが発生するため製造が困難である。
  • 繊維素材の選定、下地処理剤と難燃加工技術の検討を行った。
  • 現時点で市場調査において同等の製品は見当たらず、顧客のインテリア販売業者から販売可能であればサンプルと性能評価を確認して提案したいとの要望を得ている。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社塗装館エス・エス
所在地石川県 金沢市
業種建設業
技術分野切削加工
従業員数15人
設立1988年

事業の背景

顧客であるインテリア販売業者からは、販売可能であればサンプルと性能評価を確認して提案したいとの要望があった。近年は消費者の安全志向や環境規制強化、シックハウス対応(ホルムアルデヒド規制)、高齢者社会などがキーワードとなり、市場ニーズの多様化に伴い多品種・少量・短納期化が進んでいる。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 新製品・新技術大面積のインテリア繊維製品へのインクジェットプリントは、わずかな環境条件の違いで色むらが発生するため製造が困難である。

やったこと

繊維素材の選定、下地処理剤と難燃加工技術の検討を行った。有色布を下地材とし、デザイン部分のみをプリントできるよう、下地処理剤に最適なインクの塗布量と塗布方法を模索した。その結果、難燃性を有する下地処理剤の開発に成功した。

新しい製品・サービス:有色布を下地とし、白インクを活用して色むらを解消し、難燃性と耐久性を高めた大面積インテリア繊維製品向けの下地処理布。

事業の効果

現時点で市場調査において同等の製品は見当たらず、顧客のインテリア販売業者から販売可能であればサンプルと性能評価を確認して提案したいとの要望を得ている。消費者の安全志向や環境規制、多品種・少量・短納期化の傾向の中で、ニッチ分野で小回りの利く中小企業が優位に立つ可能性が高いと考えている。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.6 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    インクジェットプリントの色むら解消に取り組む経緯は書かれているが、過去の取組や経営戦略上の位置付けは読み取れない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    市場調査で同等品が見当たらないこと、消費者の安全志向やシックハウス対応などの環境変化に触れ、ニッチ分野での小回りの優位性を述べている。

  • 課題の認識と解決3

    色むらや難燃性・耐久性という課題は示されるが、高付加価値化や成長につながる具体的な事業計画の数字は書かれていない。

事業の実現可能性52%
  • 付加価値・賃上げの目標1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 事業を進める体制3

    担当者として生産部部長が記載され、従業員15人の会社であることは分かるが、体制や事務処理能力の詳細は薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    顧客であるインテリア販売業者から販売や提案の要望があり、難燃性と耐久性を備えた下地処理で有色布にデザイン部分のみプリントできる点が明確。

  • 事業化までの道筋2

    開発に成功したと述べるのみで、今後の遂行方法やスケジュール、課題解決の方法はうかがえるが具体性が薄い。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性80%
  • 新しさ・高付加価値4

    市場調査で同等のものが見当たらないとあり、多品種・少量・短納期化のニッチ分野で高付加価値を狙う内容がうかがえる。

公的補助の必要性33%
  • 波及効果・雇用2

    消費者の安全志向や高齢者社会など社会的背景に触れるが、雇用創出や波及効果など国が補助する積極的理由は書かれていない。

  • 費用対効果1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • イノベーションへの貢献2

    染色布への下地処理という新しい工法が示されるが、デジタル技術やサプライチェーンへの貢献は明確に書かれていない。

政策面40%
  • 成長分野への進出2

    消費者の安全志向や環境規制強化への対応に触れるが、日本経済の構造転換に資する分野進出とは明記されていない。

  • 地域経済への波及2

    石川県金沢市・中能登町の地域企業であることは分かるが、地域の特性を活かして雇用や地域経済を牽引する内容は読み取れない。

今後の展望

ニッチ分野での小回りの利く中小企業が優位に立つ可能性は高いと考えている。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成24年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。