ものづくり補助金平成24年度長野県

先端加工設備導入による超短納期試作が対応可能な生産体制の構築

中野スタンピング株式会社

この事例のポイント

  • 開発競争の激化が進むターボ関連部品では、試作開発品の超短納期化への取り組みが課題となっている。
  • 最先端の加工設備を導入し、客先から支給される3Dモデルデータを用いて工程を集約した。
  • 最先端設備の導入により工程を集約し、客先3Dモデルデータ支給と合わせて超短納期化に対応可能な生産体制を構築できた。

事業者のプロフィール

事業者名中野スタンピング株式会社
所在地長野県 中野市
業種一般機械器具製造業
技術分野切削加工
従業員数46人
資本金2,000万円
設立1984年

事業の背景

同社は1984年に精密高速プレス機によるLED用リードフレームの生産を主体に創業し、半導体分野で確固たるポジションを築いてきた。半導体産業は景気の振幅が激しいことから、現在は自動車のターボチャージャー部品が売上の約8割を占める。グループ会社の長野鍛工と共同で、30年前から国内ターボチャージャーメーカーと部品開発を手がけてきた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力開発競争の激化が進むターボ関連部品では、試作開発品の超短納期化への取り組みが課題となっている。

やったこと

最先端の加工設備を導入し、客先から支給される3Dモデルデータを用いて工程を集約した。図面出図から2週間以内に試作品を納入する「2週間プロジェクト」に対応できる体制を整えた。先端設備導入により期待した効果が得られ、体制強化が図れた。

事業の効果

最先端設備の導入により工程を集約し、客先3Dモデルデータ支給と合わせて超短納期化に対応可能な生産体制を構築できた。「2週間プロジェクト」への対応力が高まり、優先的に受注できるアドバンテージを獲得している。取引先からの要請に応じた海外生産も視野に入っている。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.4 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性60%
  • これまでの取組との一貫性3

    1984年創業のプレス技術を活かし、半導体からターボ部品へ業態転換したと読み取れる。ただし転換の戦略的位置付けは具体性が薄い。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    ターボ部品で世界トップシェアの部品を生産し、日本2社・世界数社の一角とあり強みは読めるが、市場動向との関係の記述は薄い。

  • 課題の認識と解決3

    半導体のシリコンサイクルによる景気変動を課題として認識し、2週間プロジェクトへの対応で受注優位を得たとあるが、計画の数値は示されていない。

事業の実現可能性48%
  • 付加価値・賃上げの目標1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 事業を進める体制2

    若手技術者の育成に外部研修を活用し成果が徐々に現れているとあるが、補助事業遂行体制の具体は示されていない。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    ターボ部品の超短納期試作で2週間以内の試作品納入に対応し、優先受注を得られる点が明確に示されている。

  • 事業化までの道筋2

    先端設備導入と客先3Dモデルデータ支給による工程集約が示されるが、スケジュールや解決方法の詳細は乏しい。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    耐摩耗性・耐熱性の金属素材を加工する高難易度技術への挑戦とあり、高付加価値分野への取組は読めるが数値は示されていない。

公的補助の必要性33%
  • 波及効果・雇用2

    地域の雇用や波及効果への言及は薄く、国が補助する積極的理由は事例からはわずかにうかがえる程度。

  • 費用対効果1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • イノベーションへの貢献2

    先端加工設備による超短納期試作体制の構築はあるが、デジタル技術やサプライチェーンへの貢献は限定的にしか読み取れない。

政策面40%
  • 成長分野への進出2

    半導体から自動車部品へのシフトと海外展開に触れており、構造転換の一端はうかがえるが、政策的位置付けは示されていない。

  • 地域経済への波及2

    長野市の関連会社との連携や中野市の本社立地は書かれるが、地域の特性を活かした成長牽引としての記述は乏しい。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成24年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。