ものづくり補助金平成24年度岐阜県

排水や汚染土壌の有害物質等の除去・無害化が安全にできる循環型社会に貢献する『安定的な「酵素」』の開発

株式会社セイネン

この事例のポイント

  • 既存の酵素剤は動物のたんぱく質酵素を使うため長期保存ができず、安定性に課題があった。
  • 長期保存ができる安定した酵素の研究開発を行った。
  • 従来品に比べて酵素の安定性を大幅に改良し、長期保存ができるようになった。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社セイネン
所在地岐阜県 岐阜市
業種廃棄物処理業
技術分野発酵

事業の背景

弊社は設立当初から廃水処理に取り組み、有機物処理のマロックス生物処理剤と重金属処理のマロックス化学処理剤を開発して特許を取得している。主力のマロックスSE剤はし尿処理から都市下水、食品、化学、紙パルプなどの工場廃水対策に用いられている。近年は企業のゼロエミッション志向が強まり、産業廃棄物の削減への要望が増えている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 品質・精度既存の酵素剤は動物のたんぱく質酵素を使うため長期保存ができず、安定性に課題があった。
  • コスト・採算水処理や汚染土壌処理で一般的なフェントン法は過酸化水素と硫酸第一鉄を用い、スラッジが発生するため安全面とコスト面で課題があった。
  • 新製品・新技術企業ではゼロエミッションが標準になりつつあり、産業廃棄物を限りなくゼロに近づけたいという要望が多かった。

やったこと

長期保存ができる安定した酵素の研究開発を行った。フェントン法に代わり、安全でスラッジを発生させないたんぱく質酵素を活用した処理技術の研究を行った。既存のマロックス剤とマロックス-M剤を排水中に添加することで、設備を改修せずに酸化工程を実現できる方法を確立した。試作した処理剤は常温で処理でき、pHの変動や急激な温度上昇がなく、VOC、ベンゼン、ノルマルヘキサンなどの有機溶剤系の分解にも使える。

新しい製品・サービス:安定性を改良した酵素を使った水処理・汚染土壌処理剤(試作品)

事業の効果

従来品に比べて酵素の安定性を大幅に改良し、長期保存ができるようになった。フェントン法に代わる、安全でスラッジを発生させない処理技術を確立した。これにより廃水や汚染土壌の処理で安全面とコスト面で優れた方法を得て、有機物や有害物質の処理市場での優位性を獲得した。

今後の展望

試作した商品はパッケージを含めて早急に製品化を進め、現行商品と組み合わせて既存顧客への販売と新規顧客の開拓を狙う。電気を使わずに電解できるマロックスヒドロボールや、汚泥を発生させないマロックスバイオリアクターの販売も拡大する。エネルギーを最小限にした処理法でCO2削減にも貢献し、市場開拓を目指す。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成24年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。