ものづくり補助金平成25年度生活関連サービス業、娯楽業青森県

着物の洗い張りの自動化設備を導入し、コストの削減、生産能力の増強を図り、納期の短縮を実現し、販路の拡大を図る。

株式会社きれいや

成果手作業では1反仕上がるまで1〜2日要していたが、機械では半日程度で仕上がる。

この事例のポイント

  • 着物の洗い張りは主に手作業の家内工業のため生産能力に乏しく、大量生産や短納期、コスト削減に応えられなかった。
  • 着物の洗い張りの自動化設備を導入し、当社で一貫して行う体制をつくった。
  • 手作業では1反仕上がるまで1〜2日要していたが、機械では半日程度で仕上がる。自動洗い張り機の導入により、生地を傷めることなく生産能力と作業効率が強化され、作業時間が大幅に短縮された。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社きれいや
所在地青森県 八戸市
業種洗濯・理容・美容・浴場業
技術分野製造環境
従業員数45人
資本金1,750万円
設立1998年

事業の背景

株式会社きれいやは青森県八戸市で着物のしみ抜きや黄変抜き、色柄補正、染め替えなどのクリーニングを行い、着物の再生や紋入れにも対応している。着物のクリーニングには、ドライクリーニングによる丸洗いと、反物に戻して水洗いし自然乾燥して仕立て直す洗い張りの二つの方法があった。現在、呉服市場の売上は年間3,000億円で横ばいに推移しているが、着物のアフターケアやメンテナンスの売上は上向きである。今までの顧客は大都市圏の事業所(呉服屋、問屋、貸衣装屋)が中心で、個人との取引はなかった。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力着物の洗い張りは主に手作業の家内工業のため生産能力に乏しく、大量生産や短納期、コスト削減に応えられなかった。
  • 人手・技能洗い張りができる職人の高齢化や下請け業者の減少、後継者不足への不安があった。

やったこと

着物の洗い張りの自動化設備を導入し、当社で一貫して行う体制をつくった。シミ抜き機としてサンキョウ京都製キャンシセットを、洗い張り機として有限会社スズキ産業滋賀製の自動洗い張り機(システムパーフェクト)等を導入した。導入コスト、設置スペース、操作性、作業効率などを勘案して機械を選定した。また、本事業の成果を対外的にPRするため自社ホームページを新たにつくりなおした。

その他キャンシセット(シミ抜き機)
加工機自動洗い張り機(システムパーフェクト)
ソフトホームページ

事業の効果

  • 手作業では1反仕上がるまで1〜2日要していたが、機械では半日程度で仕上がる。

自動洗い張り機の導入により、生地を傷めることなく生産能力と作業効率が強化され、作業時間が大幅に短縮された。手作業で1〜2日かかった1反が機械では半日程度で仕上がるようになった。外注を減らして自社で一貫することで、コスト削減と納期短縮が図られた。ネット注文は全体の1割弱で、HP経由の販路拡大は周知が必要だが、最近は途切れなく依頼がある。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.7 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    家内工業の洗い張りを自社一貫で行う方針が示され、既存のクリーニング事業との連続性はうかがえるが、経営戦略上の位置づけは具体的に書かれていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    職人の高齢化や下請け減少、呉服市場が年間3,000億円で横ばいという外部環境と、自社の一貫対応への転換が述べられている。強みの具体的な分析は薄い。

  • 課題の認識と解決4

    生産能力の低さや納期・コスト面の課題が示され、自動洗い張り機の導入で一貫して行う解決策が具体的に書かれている。

事業の実現可能性52%
  • 付加価値・賃上げの目標3

    手作業1反1〜2日が機械では半日になり時短は約10倍との記述はあるが、付加価値額や賃上げの目標値は示されていない。

  • 事業を進める体制3

    創立平成10年、従業員45名、八戸市の事業所情報はあるが、補助事業を遂行する担当体制や事務処理能力の記述は薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    ドライクリーニングのダメージのなさや、価格を下げて若い人が持ち込みやすくした点など、顧客ターゲットと選ばれる理由が述べられている。

  • 事業化までの道筋2

    今後の課題として個人への周知やネット販売の拡大が挙がるが、遂行方法やスケジュールは書かれていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    着物の洗い張りを機械で行う点は同分野で珍しい可能性があるが、普及度や高付加価値化の水準に関する具体的記述は薄い。

公的補助の必要性53%
  • 波及効果・雇用3

    新規雇用を積極的に推進すると述べられ、職人不足の回避や伝統的な着物の仕立て直しの継続に触れているが、波及効果の数字はない。

  • 費用対効果3

    時短が約10倍、半日で仕上がるなど効果は示されるが、補助金額に対する付加価値増加や費用対効果の数値は書かれていない。

  • イノベーションへの貢献2

    自動洗い張り機やホームページ開設は見られるが、先端的デジタル技術やサプライチェーンへの貢献は書かれていない。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    八戸市の地域の事業者として、着物の洗い張り需要に応え新規雇用を進める方針が述べられているが、地域の特性を活かした記述は薄い。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

今までの顧客は大都市圏の事業所が中心だったため、ホームページを開設して営業活動を強化し、個人への販路拡大を図っている。ネットでは洗い張りの周知を引き続き進める。ネットと店舗の価格を合わせて若い人が持ち込みやすくした。

事業者の声

シミは今ついたものならすぐ持ってきてもらえばきれいに取れます。

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

滋賀県生活関連サービス業、娯楽業平成25年度

ソーター導入による売上・付加価値額の増加

アセンブリ工程のうち、②分類10から④アセンブリ迄の工程をソーター(クリーニング品を自動で連番に並べ替えて排出する装置)により自動化した。

効果:作業時間(月間) 3,266分/日→1,438分/日

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。