ものづくり補助金平成29年度生活関連サービス業、娯楽業福井県

需要拡大に対応!最新機導入による洗濯仕上げの飛躍的高速化の実現

福井県基準寝具株式会社

成果仕上げ工程の生産効率(1時間あたり枚数) 1,300枚→2,000枚

この事例のポイント

  • 慢性的な人手不足が続いており、高まる需要に対応するため作業効率を向上させる必要があった。
  • 洗濯後のピローケースの仕上げ工程に「ピローケース専用クランプ付フィーダー」を導入した。
  • 仕上げ工程の生産効率(1時間あたり枚数) 1,300枚→2,000枚。作業の簡素化により作業員の負担が減り、高齢者や障害者なども作業できるようになって雇用の幅が広がった。

事業者のプロフィール

事業者名福井県基準寝具株式会社
所在地福井県 敦賀市
業種洗濯・理容・美容・浴場業
従業員数125人
資本金4,500万円
設立1964年

事業の背景

リネンサプライ業は近年インバウンドの増加によって需要が高まっている。県内では福井国体の開催や2023年に控えた北陸新幹線の延伸により、中長期的な宿泊客の増加が見込まれている。一方で慢性的な人手不足が続いていた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 人手・技能慢性的な人手不足が続いており、高まる需要に対応するため作業効率を向上させる必要があった。
  • 生産能力多くの作業員が関わっていたが生産性が低かった洗濯後のピローケース仕上げ工程を改善する必要があった。

やったこと

洗濯後のピローケースの仕上げ工程に「ピローケース専用クランプ付フィーダー」を導入した。従来はピローケースのしわを伸ばしながら機械に投入していたが、クランプに置くだけでプレスされるようになった。汚れが残っていないか目視で確認しながら畳む作業も、センサーで汚れを確認した後に自動で畳まれるようになった。プレス機の回転速度を上げ、作業の自動化を増やし、人員配置も適宜変更した。

  • 加工機ピローケース専用クランプ付フィーダー
  • 検査測定汚れセンサー搭載の機械自動畳み機能を含む

事業の効果

  • 仕上げ工程の生産効率(1時間あたり枚数) 1,300枚→2,000枚
  • 不良品発生率 3%→1%

作業の簡素化により作業員の負担が減り、高齢者や障害者なども作業できるようになって雇用の幅が広がった。生産効率が飛躍的に向上し、残業時間が大幅に減り有給休暇も取得しやすくなるなど、職場環境の改善にも効果が表れている。高い精度での納品が可能になり、敦賀市を中心とした病院・老健施設などの新規顧客獲得や滋賀県中部地域への事業エリア拡大を進めている。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで、採択された計画の標準を3として見ています。公開情報では判断できない観点は点数を出さず、平均にも入れていません

観点の平均3.2 / 514観点のうち13観点で評価

出典:公募要領 p.44(審査項目)

この事例が強かった観点

  • 5
    課題の認識と解決仕上げ工程の生産性が1時間1,300枚から2,000枚へ向上し、不良品発生率も3%から1%に低下したと数字で課題解決の効果が示されている。
  • 4
    付加価値・賃上げの目標生産効率の数値改善と残業減少が示されるが、付加価値額や賃上げの目標値は書かれていない。
  • 4
    顧客とニーズの裏付け高い精度での納品が可能になったことや、受注元の要望を登録して仕上がりを変えられる点など、選ばれる理由が具体的に読み取れる。

伸びしろがあった観点

  • 2
    これまでの取組との一貫性リネンサプライ業の需要増と北陸新幹線延伸による宿泊客増が背景として述べられるが、経営戦略上の位置付けや過去の取組との一貫性は書かれていない。
経営戦略との整合性3.3
  • これまでの取組との一貫性2

    リネンサプライ業の需要増と北陸新幹線延伸による宿泊客増が背景として述べられるが、経営戦略上の位置付けや過去の取組との一貫性は書かれていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    インバウンド増加や県内の需要見込みに触れ、高まる需要への対応が必要とされているが、自社の強みや弱みの分析は具体的に書かれていない。

  • 課題の認識と解決5

    仕上げ工程の生産性が1時間1,300枚から2,000枚へ向上し、不良品発生率も3%から1%に低下したと数字で課題解決の効果が示されている。

事業の実現可能性3.4
  • 付加価値・賃上げの目標4

    生産効率の数値改善と残業減少が示されるが、付加価値額や賃上げの目標値は書かれていない。

  • 事業を進める体制3

    人員配置を適宜変更したことや高齢者・障害者も作業できる体制づくりが述べられるが、事務処理能力などの体制の詳細は薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    高い精度での納品が可能になったことや、受注元の要望を登録して仕上がりを変えられる点など、選ばれる理由が具体的に読み取れる。

  • 事業化までの道筋3

    導入後の敦賀市の病院・老健施設への新規顧客獲得や滋賀県中部への進出予定が書かれているが、スケジュールや課題の検証方法は薄い。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性2.0
  • 新しさ・高付加価値2

    リネンサプライ業は一般的な分野であり、高付加価値化・高価格化を図る内容としての記述はわずかにうかがえるのみ。

公的補助の必要性3.0
  • 波及効果・雇用3

    北陸新幹線延伸や福井国体による宿泊需要増と人手不足への対応が述べられ、地域の宿泊産業への影響がうかがえるが、雇用創出の規模は書かれていない。

  • 費用対効果4

    仕上げ工程の生産効率が約1.5倍に向上し、不良率低下や残業減少も示されており費用対効果の一端は読み取れる。投入額は書かれていない。

  • イノベーションへの貢献2

    汚れセンサーによる自動確認など先端的な機器の活用はうかがえるが、サプライチェーンへの貢献やビジネスモデルの変革は書かれていない。

政策面3.0
  • 成長分野への進出ー

    公開情報では判断できません。

  • 地域経済への波及3

    福井県敦賀市を中心とした地域の病院や宿泊施設への展開が書かれ、地域の特性を活かした事業が読み取れるが、経済成長への寄与は具体的でない。

今後の展望

生産効率の向上を受け、敦賀市を中心に病院・老健施設などの新規顧客獲得に踏み込み、従来エリア外だった滋賀県中部地域のビジネスホテルなどにも積極的に進出する予定。

事業者の声

誰もが活躍できる間口の広い会社を目指して。

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

滋賀県生活関連サービス業、娯楽業平成25年度

ソーター導入による売上・付加価値額の増加

アセンブリ工程のうち、②分類10から④アセンブリ迄の工程をソーター(クリーニング品を自動で連番に並べ替えて排出する装置)により自動化した。

効果:作業時間(月間) 3,266分/日→1,438分/日

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成29年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。