ものづくり補助金平成25年度生活関連サービス業、娯楽業兵庫県

約90年の事業経験の中で培った、品質を維持するための技術・ノウハウとその継承

白星社クリーニング 株式会社

この事例のポイント

  • 仕分け作業の人手に頼った工程で紛失事故が発生し、賠償金額が大きな負担になっていた。
  • 仕分けを自動化するため、自動分配装置を導入した。
  • 仕分けの自動化により紛失事故が大幅に減少し、賠償金額は半分程度になった。

事業者のプロフィール

事業者名白星社クリーニング 株式会社
所在地兵庫県 神戸市灘区
業種洗濯・理容・美容・浴場業
技術分野情報処理,製造環境
従業員数124人
資本金1億円
設立1922年

事業の背景

1922年創業で約90年にわたり、品質にこだわったクリーニングを提供してきた。低価格や短納期を売りにする会社とは一線を画し、プロの仕事を重視している。一方で少子高齢化により、クリーニング業界全体は厳しい状況にある。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 品質・精度仕分け作業の人手に頼った工程で紛失事故が発生し、賠償金額が大きな負担になっていた。
  • 生産能力車で約20分離れた場所にある倉庫との間で移動が発生し、作業効率が上がらなかった。
  • 人手・技能スタッフ同士のコミュニケーションが十分に取れず、チームとしての力が弱かった。

やったこと

仕分けを自動化するため、自動分配装置を導入した。これにより紛失事故が大幅に減少し、賠償金額は半分程度になった。あわせて車で約20分の位置にあった倉庫を工場へ集約し、作業の流れを一か所にまとめた。

その他自動分配装置

事業の効果

仕分けの自動化により紛失事故が大幅に減少し、賠償金額は半分程度になった。倉庫を工場へ集約したことで作業効率が格段に向上した。スタッフ同士のコミュニケーションも密になり、チーム力が向上した。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.6 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性60%
  • これまでの取組との一貫性3

    約90年の事業経験で培った品質ノウハウを背景に、ITによる一元管理を次の計画として掲げており、事業の延長線上にある内容は読み取れる。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性2

    強みとして品質へのこだわりは書かれるが、市場動向や競合との比較は示されておらず、優位性の根拠はわずかにうかがえる程度。

  • 課題の認識と解決4

    紛失事故が減ったが0ではないという課題を明示し、ITによる一元管理で解決する方針が具体的に書かれている。

事業の実現可能性48%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    紛失事故の賠償額が半分程度になったという結果はあるが、付加価値額や賃上げの数値目標は書かれていない。

  • 事業を進める体制3

    取次店から工場・引き渡しまでの一元管理を計画し、従業員124人の体制や社内のチーム力向上が触れられている。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    品質重視で低価格・短納期とは一線を画すとの位置づけはあるが、顧客ターゲットやニーズの裏付けは具体的でない。

  • 事業化までの道筋3

    需要予測・人員管理を含むシステムへの発展という中長期の方向性はあるが、スケジュールや解決方法の詳細は乏しい。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    品質にこだわった高付加価値のサービスという位置づけはあるが、業界での高価格化の水準は数値で示されていない。

公的補助の必要性60%
  • 波及効果・雇用2

    クリーニング業界の少子高齢化による厳しい状況は触れられるが、雇用創出や波及効果など国が補助する理由は書かれていない。

  • 費用対効果3

    紛失事故の賠償額が半減し作業効率が格段に向上したと効果は書かれるが、補助金額に対する費用対効果の数値は示されていない。

  • イノベーションへの貢献4

    クリーニング業界で一元管理を実現した会社はなく第1号を目指すと明記され、業界のイノベーションへの意欲が具体的に読み取れる。

政策面30%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及2

    神戸市灘区の所在地は分かるが、地域の特性を活かした成長や雇用創出についての記述はわずかである。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

紛失をゼロにするため、取次店での預かりから工場の入出庫、顧客への引き渡しまでをITで一元管理する仕組みを構築する計画である。需要予測や人員管理も含めたシステムへ発展させる予定である。今後は出店強化や法人との提携により受注拡大を図る。

事業者の声

「どうやったらそれができるか」

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

滋賀県生活関連サービス業、娯楽業平成25年度

ソーター導入による売上・付加価値額の増加

アセンブリ工程のうち、②分類10から④アセンブリ迄の工程をソーター(クリーニング品を自動で連番に並べ替えて排出する装置)により自動化した。

効果:作業時間(月間) 3,266分/日→1,438分/日

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。