ものづくり補助金平成27年度生活関連サービス業、娯楽業鹿児島県

企業への販路開拓に向けた自動化設備導入による「即日配達」の展開

有限会社海潟ドライ

この事例のポイント

  • 垂水市の人口は毎年減少傾向にあり、家庭向けサービスに比重を置く経営には限界を感じており、売上増加のため販路の拡大が課題となっている。
  • ドライ機、人体フォーマー、全自動平面包装機を導入し、生産ラインを自動化した。
  • 生産ラインの自動化により生産性が向上し、業務効率化が見込まれるようになった。

事業者のプロフィール

事業者名有限会社海潟ドライ
所在地鹿児島県 垂水市
業種洗濯・理容・美容・浴場業
従業員数21人
資本金300万円
設立1971年

事業の背景

昭和31年に『海潟ドライ』として個人宅配を主力にクリーニング事業を始め、平成8年には初の支店を地元スーパーに出店して、仕上がりの評判を呼んだ。現在は家庭向けサービスを中心に経営しているが、垂水市の人口は毎年減少傾向にあり、今後の経営の低迷を危惧している。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 販路・情報発信垂水市の人口は毎年減少傾向にあり、家庭向けサービスに比重を置く経営には限界を感じており、売上増加のため販路の拡大が課題となっている。
  • 生産能力生産性を向上させ、企業向けの新サービスを実現するための設備が必要だった。

やったこと

ドライ機、人体フォーマー、全自動平面包装機を導入し、生産ラインを自動化した。これにより、企業向け新サービスである「即日配達」の実現が可能となった。生産性の向上と業務効率化を図り、他社との差別化を進めた。自動化により、新規顧客層へ向けての販路開拓を目指す体制が整った。

加工機ドライ機
加工機人体フォーマー
その他全自動平面包装機

新しい製品・サービス:企業向け即日配達サービス

事業の効果

生産ラインの自動化により生産性が向上し、業務効率化が見込まれるようになった。企業向け新サービスである「即日配達」が実現可能となり、他社との差別化につながった。新規顧客層への販路開拓が可能になり、販路拡大の土台ができた。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.2 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性53%
  • これまでの取組との一貫性2

    家庭向けから企業向けへ広げる方針は読めるが、過去の取組との一貫性や経営戦略上の位置付けは具体的に書かれていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    垂水市の人口減少と家庭向け依存の限界は書かれているが、競争優位の根拠となる強み・弱みは定量的に示されていない。

  • 課題の認識と解決3

    家庭向け経営の限界と今後の低迷を危惧する現状課題、即日配達による販路拡大の方向性は読み取れる。ただし数値目標はない。

事業の実現可能性44%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    販路拡大や生産性向上は述べられるが、付加価値額や賃上げの目標値は書かれておらず、実現可能性を判断できない。

  • 事業を進める体制2

    従業員21名や店舗数の記載はあるが、補助事業を遂行する体制や事務処理能力の具体的記述は少ない。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    即日配達という企業向けサービスの内容と、作業着洗いで社員確保に役立つという顧客の声が書かれ、選ばれる理由がうかがえる。

  • 事業化までの道筋2

    今後の展開として新たな可能性を見出し販路拡大につなげると書かれているが、スケジュールや課題解決方法は示されていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    ドライクリーニング溶剤管理の電算化やパーフェクト洗浄システムなど県内初の取組が書かれ、同分野での高付加価値化がうかがえる。

公的補助の必要性33%
  • 波及効果・雇用2

    地域の人口減少や社員確保への効果は書かれているが、波及効果や雇用創出など国が補助する積極的理由は明示されていない。

  • 費用対効果1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • イノベーションへの貢献2

    自動化設備による生産ラインの効率化は書かれるが、デジタル技術やサプライチェーンへの貢献は述べられていない。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    垂水市・大隅エリアで8店舗を展開し地域に根ざす点は読めるが、地域経済成長への牽引効果は具体的に書かれていない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

クリーニングでの新たな可能性を見出し、契約企業の更なる発展に貢献しながら販路拡大につなげていきたいとしている。

業種と困りごとが近い成果事例

滋賀県生活関連サービス業、娯楽業平成25年度

ソーター導入による売上・付加価値額の増加

アセンブリ工程のうち、②分類10から④アセンブリ迄の工程をソーター(クリーニング品を自動で連番に並べ替えて排出する装置)により自動化した。

効果:作業時間(月間) 3,266分/日→1,438分/日

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成27年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。