ものづくり補助金平成25年度製造業青森県

船舶艤装品用等、多種多様なシート加工に対する高精度・溶着強度向上の実現

株式会社野舘産業

この事例のポイント

  • 高周波出力を制御できないため、溶着の品質・強度を管理できない。
  • 加工サイズ・形状・素材に応じて高周波出力、圧力、時間を管理するため、最新鋭の高周波ウェルダーを導入した。
  • 高周波出力・圧力・時間の3要素をトータルで管理できるようになり、溶着の品質・強度が向上した。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社野舘産業
所在地青森県 八戸市
業種プラスチック製品製造業
技術分野接合・実装

事業の背景

弊社はイカ釣り船用のシーアンカーの製造・販売を主要事業としてきた。現在はその製造技術を応用し、スパンカーやオーニング等の船舶艤装用シートを主に手がけている。シート加工には高周波溶着技術が用いられるが、取引先からは溶着強度の向上、高品質、短納期の要望が多く寄せられている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 品質・精度高周波出力を制御できないため、溶着の品質・強度を管理できない。
  • 品質・精度圧力を制御できないため、溶着の品質・強度を管理できない。
  • 品質・精度時間(高周波出力時間・冷却時間)を制御できないため、高周波出力・圧力・時間の3要素をトータルで管理できない。
  • 生産能力作業効率が悪く、大型加工時の素材の取り回しや生地合わせに時間がかかる。

やったこと

加工サイズ・形状・素材に応じて高周波出力、圧力、時間を管理するため、最新鋭の高周波ウェルダーを導入した。導入したウェルダーは任意の電流値を設定でき、メーターの上昇スピード、高周波出力、時間を制御できる。加工装置を天井に固定する懸架式を採用し、アース部と金型装着部が連動して上下する構造とした。高周波金型部と発振回路部で発生したスパークを最小限で遮断する仕様とした。導入後、塩化ビニールを素材に中規模サイズの防水シートと上掛(生積み)シートの2種類をテスト加工し、性能を検証した。

事業の効果

高周波出力・圧力・時間の3要素をトータルで管理できるようになり、溶着の品質・強度が向上した。素材が内部から均一に加熱されるため、樹脂の糸引きや焦げ付きがなくなり、仕上がりが著しく向上した。懸架式により折り曲げが不要となって大型シートにも対応でき、寸法、切断、溶着の工程が短縮されてリードタイムが30分短縮した。取引先による評価では、強度、仕上がり、対応、価格のいずれも高評価を得た。

今後の展望

超大型シート等を扱う建設資材業者を新規取引先として想定している。溶着強度が高く遮水性にも優れることから、最終処分場用遮水シート等の環境汚染防止に関連した需要増加が予想される。東日本大震災に係る建設復興工事の増加に伴い、工事用シートの需要拡大も予想される。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。