ものづくり補助金平成25年度製造業岡山県

高強度スクリューメッシュの生産体制を強化

株式会社ノブハラ

この事例のポイント

  • 高強度スクリューメッシュの需要が拡大する中で、安定した生産能力を確保する必要があった。
  • 高強度スクリューメッシュ用伸線機を自己負担で導入し、自動マルチスポット溶接機を補助金で導入した。
  • 高強度スクリューメッシュの生産量は当初の約1.5倍に伸び、販売先も2,000社から2,500社に増えた。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社ノブハラ
所在地岡山県 備前市
業種金属製品製造業
技術分野接合・実装
従業員数31人
資本金2,000万円
設立1993年

事業の背景

同社は平成4年の個人創業から有限会社を経て平成22年に改組し、防獣フェンス、鉄線、溶接金網、鉄筋メッシュなどを製造・販売している。建設会社やホームセンターなど2,500社の販売先を持つ。高強度スクリューメッシュはホームセンターで防獣フェンスとして販売され、強くて軽く安価なことから獣害対策を行う農家の間で人気が高まった。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力高強度スクリューメッシュの需要が拡大する中で、安定した生産能力を確保する必要があった。
  • 人手・技能生産量の伸びに対応するため、スタッフを増員して生産体制を強化する必要があった。

やったこと

高強度スクリューメッシュ用伸線機を自己負担で導入し、自動マルチスポット溶接機を補助金で導入した。スタッフも増員し、生産体制の強化に取り組んだ。伸線機の開発は韓国の機械メーカーとのオリジナル伸線機の共同開発から始まり、ねじれのピッチの検討や溶接後に生じる反り返りの対策などを重ねた。新設備には溶接方法を含め最適なカスタマイズを施し、新スタッフの教育やホームページ・カタログの作成も進めた。

  • 加工機自動マルチスポット溶接機スクリューメッシュ用伸線機

新しい製品・サービス:高強度スクリューメッシュ

事業の効果

高強度スクリューメッシュの生産量は当初の約1.5倍に伸び、販売先も2,000社から2,500社に増えた。溶接金網の製品比率では高強度スクリューメッシュが4割に拡大した。好調な売れ行きを背景に栃木県に専用工場を建設し、関東での製造・販売を開始した。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.6 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    平成25年開発の高強度スクリューメッシュを翌年販売し、生産量を1.5倍に伸ばした流れは読めるが、経営戦略上の位置づけは明記されていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    ホームセンター販売2,000社から2,500社への増加や、10%強度向上・17%軽量化などの特長から、競争優位の根拠が具体的に読み取れる。

  • 課題の認識と解決3

    ねじった角棒の溶接点のばらつきという課題認識と自動マルチスポット溶接機の導入が示されるが、付加価値化の数値目標は読み取れない。

事業の実現可能性56%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    生産量1.5倍という実績はあるが、高い付加価値創出や賃上げの目標値は書かれていない。

  • 事業を進める体制3

    スタッフ増員と新スタッフ教育、伸線機導入など体制強化は読み取れるが、事務処理能力の詳細は薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    防獣フェンスとして農家に人気で、持ち運びや設置のしやすさ、安価さが選ばれる理由として具体的に示されている。

  • 事業化までの道筋2

    栃木県の専用工場建設や今秋からの関東展開は示されるが、課題解決の手順やスケジュールの検証は書かれていない。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    高強度スクリューメッシュは独自開発品で市場での認知は広がりつつあるが、一般的な普及度の低さを数値で示す記述は薄い。

公的補助の必要性33%
  • 波及効果・雇用2

    防獣フェンスとして獣害対策の農家に広がったことはうかがえるが、経済波及や雇用創出の国の政策的必要性は書かれていない。

  • 費用対効果2

    使用材料の減少やコスト低下に触れるが、補助金額に対する付加価値増加の数値は書かれていない。

  • イノベーションへの貢献1

    公開されている事例からは読み取れません。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    岡山県備前市の拠点から中四国や関東へ展開する地域事業として読めるが、地域特性を活かした雇用創出の具体数は薄い。

今後の展望

西日本での実績を自信に、関東での認知と売上の向上を目指している。

  • 目標:生産量 1倍→1.5倍
  • 目標:販売先数 2,000社→2,500社

事業者の声

わらをねじれば強くなる。その原理をそのまま棒鋼に応用したところ、同様の好結果が得られました。

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

大阪府製造業平成25年度

MRI用超電導マグネット監視装置の生産体制強化

制御基板の試験を自動化するため、基板検査装置を開発し、手作業で行っていた測定端子の接続や測定値の読み取りを自動化する。

効果:測定工数は予定通り約半分以下の時間となった

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。