回転装置を活用した溶接ロボットによる生産性向上計画
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
株式会社クレスコ
成果溶接時間は約40%短縮
| 事業者名 | 株式会社クレスコ |
|---|---|
| 所在地 | 岡山県 岡山市 |
| 業種 | 金属製品製造業 |
| 技術分野 | 接合・実装,複合・新機能材料 |
| 従業員数 | 61人 |
| 資本金 | 4,000万円 |
| 設立 | 1945年 |
ステンレス素材を中心に金属部品の設計・製作を行い、板金と切削の複合加工を強みとする。取引先は石油化学プラント、介護機器など多業種にわたる。主要取引先の計量機械メーカーでは、スナック菓子の計量包装機「組み合わせはかり」が好調で、同社はその部品加工を請け負っていた。
抱えていた課題
やったこと
平成26年12月にファイバーレーザー溶接システムを導入した。レーザー溶接はTIG溶接に比べエネルギー密度が高く熱が拡散しないため、母材の歪みや硬度変化が少なく、溶接速度も速い。歪み取りや溶接焼けの除去などの後工程も大幅に減らせる。隔離された室内で行う必要があるため、小~中ロット生産の現場で最も価値を発揮する。機械設置後、加工条件のデータ収集、治具の設計・製作、ティーチングを実施し、組み合わせはかりの台座やホッパーなどの部品について自動化を進めた。
溶接時間は約40%短縮し、熱影響による歪みや焼けもほぼなくなった。後工程も約60%の時間削減ができた。自動化により経験の少ない若手でも溶接を担当できるようになり、熟練工を別部門に配置できるようになった。生産スピードが上がって計量機械メーカーからの受注が大きく増え、品質の安定により組み合わせはかり以外の部品の受注も得られた。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
ステンレス部品の板金・切削の複合加工を強みとし、溶接自動化は既存の加工事業の延長にある。ただ過去の取組との一貫性を示す記述は薄い。
組み合わせはかり製造メーカーの好調という外部環境を踏まえ、溶接工程の自動化で受注増に対応している。溶接時間約40%短縮と具体的な強化点が読み取れる。
溶接時間約40%短縮、後工程約60%削減、若手担当可能など数字つきで課題解決と生産性向上の成果が示されている。受注量の増加も記載がある。
溶接時間約40%短縮、後工程約60%削減の実績が示され、目標の達成状況が読み取れる。ただ付加価値額や賃上げの目標値は書かれていない。
加工条件データ収集や治具設計・製作、ティーチングを実施したと書かれ、人材育成にも触れている。ただ事務処理体制についての記述は薄い。
組み合わせはかり以外の部品受注を獲得し、品質安定が評価されたと書かれている。顧客ニーズへの対応と選ばれる理由が読み取れる。
導入、データ収集、治具設計、ティーチングの流れは書かれている。中長期の検証や今後の展開は概略にとどまる。
財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。
ファイバーレーザー溶接は従来のTIG溶接より熱影響が少ないと説明されている。ただ分野としての普及度や高価格化の記述は薄い。
介護機器や半導体の分野に言及はあるが、経済波及や雇用創出など国が補助する理由は示されていない。
溶接時間約40%短縮、後工程約60%削減と生産性の改善が数字で示されている。投入額と付加価値の関係は書かれていない。
レーザー溶接による自動化で小一中ロット生産に価値を発揮すると書かれている。サプライチェーンへの貢献の記述は限定的。
食品機械分野や介護機器分野への進出に触れているが、日本経済の構造転換に資するという記述はない。
岡山市の企業である点はあるが、地域の特性を活かした付加価値や雇用創出への言及は書かれていない。
当該機械を含む最新鋭機器を多数導入し、同業他社からの視察を受け入れている。溶接工程の省力化には多くの可能性があると考え、開発のための設備投資と人材育成に力を入れていく方針。
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
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