ものづくり補助金平成25年度製造業岩手県

ガンドリル設備導入による多品種・短納期への挑戦

有限会社ジーエフトップ

成果穴あけ加工時間 120分→5分

この事例のポイント

  • 丸物の穴あけを外注に頼っており、外注によりリードタイムが長期化していた。
  • 高精度な深穴あけを行うガンドリルを導入した。
  • 穴あけ加工時間 120分→5分。ガンドリルの導入により、これまで外注していた長い深穴あけ加工を内製できるようになった。

事業者のプロフィール

事業者名有限会社ジーエフトップ
所在地岩手県 岩手県胆沢郡金ヶ崎町
業種非鉄金属製造業
技術分野精密加工
従業員数53人
資本金700万円
設立1992年

事業の背景

当社は精密プラスチック金型や超精密機械部品、一般精密部品の製造を行っており、なかでも丸型プラスチック金型は県内でもトップクラスの技術を持ち顧客の信頼を得ている。規格外や特注品にも応じ小ロットを受注しているため、取引先は全国に及んでいる。これまで丸物の穴あけ加工は外注や汎用旋盤で内製していた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 納期・工程丸物の穴あけを外注に頼っており、外注によりリードタイムが長期化していた。
  • 生産能力汎用旋盤による内製加工では、正確に深い穴をあけることに限界があった。
  • 生産能力穴あけ300mm以下は県外に外注し、300~600mmの深穴あけ注文には対応できなかった。
  • 品質・精度HRC45など硬度のある材料は、旋盤による穴あけでは社内対応が困難だった。

やったこと

高精度な深穴あけを行うガンドリルを導入した。ガンドリルは最長500mm、直径3~24mmの穴あけ性能を持ち、それ以上の直径が必要な場合は、あけた穴を基準に広げることもできる。ドリル先端から高圧で切削油を噴射しながら切削し、切り屑を外部に吹き飛ばす機構を持つため、穴の内面もきれいに仕上がる。超硬材の加工も可能となり、ドリル取り付け後は穴あけ終了まで自動で作業できる。

加工機ガンドリル

事業の効果

  • 穴あけ加工時間 120分→5分

ガンドリルの導入により、これまで外注していた長い深穴あけ加工を内製できるようになった。汎用旋盤で約2時間かかっていた穴あけ作業は約5分に短縮され、加工速度と仕上がりの精度が向上した。穴あけ長さに左右されず加工できるようになったことで受注量が増加し、リードタイムも短縮された。ガンドリルでなければできない深穴あけ加工は取引先や業界への技術力のアピールにもつながっている。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.9 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性73%
  • これまでの取組との一貫性3

    丸型プラスチック金型の製造と県内トップクラスの技術を持つ点は読み取れるが、経営戦略上の位置付けは具体的に書かれていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    汎用旋盤で150mm以下、外注で300mm以下、300~600mmは対応不可だったと具体的な強み・弱みが示されている。

  • 課題の認識と解決4

    外注によるリードタイム長期化や汎用旋盤での深穴精度の限界という課題が示され、ガンドリル導入で解決を図る流れが読み取れる。

事業の実現可能性60%
  • 付加価値・賃上げの目標5

    穴あけ作業が約2時間から約5分に短縮されたと数値で示され、加工時間の目標と結果が明確。

  • 事業を進める体制2

    従業員数53名の記載はあるが、補助事業を遂行する体制や事務処理能力についての記述はわずかにうかがえる程度。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    最長500mm、直径3~24mmという性能と、取引先の全国展開や小ロット受注の実態から顧客ニーズはある程度読み取れる。

  • 事業化までの道筋3

    稼働率向上や多品種部品加工への取組方針は述べられているが、スケジュールや課題の解決方法は具体的に書かれていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    ガンドリル加工の対応可能範囲が広がったと述べられるが、分野の普及度や高付加価値化の程度は具体的に書かれていない。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用2

    地域内オンリーワン企業を目指すことや地域企業との協力に言及があるが、波及効果や雇用創出の記述は薄い。

  • 費用対効果3

    受注増と売上増加に直結したとあるが、補助金額に対する付加価値増加や費用対効果の数値は示されていない。

  • イノベーションへの貢献2

    地域内の各企業と協力しワンストップ受注を検討すると述べられているが、デジタル技術の活用は読み取れない。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    岩手県胆沢郡の地域企業として、地域内企業との協力体制を構想している点はうかがえるが、地域成長への貢献は具体的ではない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

今後の売上伸長にはガンドリルの稼働率向上が不可欠と考えており、金型部品にとどまらず、さまざまな材料による多品種の部品加工にも取り組む方針である。また、地域内の各企業と協力してワンストップ受注の提案も検討している。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。